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http://www.janjan.jp/government/0702/0702190366/1.php
右の写真を御覧頂きたい。A3サイズのポスターに石原慎太郎・東京都知事が拳を突き上げて「東京がやる」。黒抜きの文字と石原知事のバストショットがやたらと大きい。
東京都知事選挙の告示まであとひと月と迫ったこともあり、石原さんが「2期8年」の実績を強調しているのか、と思っていた。ところがこれは「花粉症対策」の行政ポスターなのだ。「花粉」の2文字があることはある。しかしポスターの地の色が白なので、黄色で書かれた「花粉」はどこか弱々しく見え、目立たない。
一部週刊誌の報道によると、ポスターの掲載を拒否している自治体がいくつかあるのだという。そのひとつ中央区をワタシは取材した。
中央区企画部広報課は以下のように説明した―
問題のポスター750枚が昨年末、東京都森林課から届いた。中央区内には750カ所に(ポスターの数と同じ)掲示板がある。都知事選挙の告示までに全部はがし終えれば問題ないが、数枚でも残っていると混乱をきたす。
花粉症対策を担当する健康推進課が区選挙管理委員会と相談して掲載見合わせを決断した、という。中央区選挙管理委員会は、選挙運動期間中の候補者や政治団体による文書図画の頒布を禁じた公職選挙法第146条に抵触する恐れがある、と見る。
ところが東京都選挙管理委員会は逆の見解を示す―
ポスターを企画、配布したのはあくまでも行政。公職選挙法の規制を受ける政治団体や候補者ではない。まして選挙は告示されていない。「現時点では規制を受けるものではない」とキッパリ。
ポスターの“発行元”である東京都森林課に聞いた。森林課によると、ポスターは5万2000枚印刷し、都内23区とすべての市町村に配布した。デザイン、印刷等に要した費用は227万円。
花粉症対策にしては石原さんの顔が大き過ぎはしませんか?とのワタシの問いには次のように答えた。「花粉対策の会議の席上、都知事が『自分ができることをしたい』と積極的な姿勢を示した」。
かくして石原都知事の“花粉症ポスター出演”は決まった、という。
東京都知事に限らず現職は有利だ。自らをアピールする事業やイベントを選挙直前に行っても、公職選挙法の規制をすり抜けることができる。
マスコミが大騒ぎした18日の「東京マラソン」は、オリンピック誘致が名目になっている。確かにそれもあるだろう。しかし都知事選挙にもし有力な対抗馬が出ていたらどうだろうか。号砲を鳴らす石原知事、「石原知事ありがとう」などと手を振る市民ランナー。これらは選挙に絶大な効果をもたらすのではないか。
(問題の)ポスターは選挙前でもありタイミングが良すぎはしせんか?との問いに東京都森林課は、「花粉が飛ぶ今の時期に掲示するのが効果的」と答えるのだが……。
(竹谷昇)
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