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2007年02月16日
中川政調会長の批判、「似た会議が多い」
自民党の中川政調会長が、政府が『再チャレンジ推進会議』や『成長力底上げ戦略チーム』など、官邸主導で設置される会議は「何が違うのか分からない」と述べています。私も全くその意見に賛成ですが、塩崎官房長官が「おかしいですか?」と記者団に述べているので、これからもまだ会議を作るつもりなのですかね?
まずこの問題で間違えていると感じるのは、官邸主導とは官の側をいかにコントロールするのか、です。教育再生会議も文教委との違いが見え難いですし、もし官邸が省庁と別に会議を持つのであれば、その力関係をはっきりしておかなければなりません。単純に提言をまとめるだけであれば、時間の無駄、金の無駄になるだけです。
提言に基づいて、如何にそれを政策に反映するのか?この辺りが指導力にかかってきますが、はっきり言ってこの点が批判の対象であり、名前だけの会議が幾つ出来ても政策として何が変わるのか?が見えない点でもあります。
更にはっきりと言えば、『上げ潮』や『成長力底上げ』、『美しい国』は分かりづらいのです。国民がそれが達成されれば世の中がどう変わるのか、漠然としすぎていて観念として捉え難い。逆に捉え難いのでどうとでも解釈されることになり、今の安倍氏への不信とともに、悪いイメージでしか捉えられなくなっているのです。
これは完全にイメージ戦略の失敗で、今は数値目標を掲げ、国民に分かり易い目標や達成感を与え、それにまい進する政策を実現していくべき時なのに、それが出来ていないのですね。でもこれは仕方ないのだと思います。元々、安倍氏が具体的な経済政策や少子化対策の私案を持っていたわけではありませんし、国民もそれを支持して彼を総理大臣に押したわけでもないからです。
最後にマキャベリの『君主論』の中で、君主に求められる用件として「苦言を呈す相手にも気分を害さない保証をすること」とあります。諌言や直言をする者を遠ざけると、君主としては失格だということです。全てを聞き入れろということではありませんが、少なくとも質問した記者に対して憤慨して見せる態度や、「おかしいですか?」と惚けて見せる態度も、やめた方が良いのだと思います。
http://blog.livedoor.jp/analyst_zaiya777/
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