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宮崎県知事選、諦念裏切った人と裏切らなかった人
坂下 慎一
http://www.ohmynews.co.jp/News.aspx?news_id=000000004785
21日、宮崎県の出直し知事選挙が終わった。私も有権者のひとりであった。今回の知事選挙については、各メディアが一斉に取り上げ、専門家がそれぞれ独自の取材や理論をもとに「分析」や「解説」をされている。これらについて異議を唱えたいのではない。私は、宮崎県で有権者のひとりとして実際に体感したことを書きたいと思う。
テレビ番組を見ただけだと候補者は3人しかいなかったような印象を受けるが、実は5人いた。しかし、その3人の候補者が優勢であったことは間違いない。3人とは、そのまんま東(本名・東国原英夫)氏、川村秀三郎氏、持永哲志氏である。
告示前、私も周りでは、今度の選挙では川村氏か持永氏のどちらかであろう、との意見が多かった。これは告示されてからも変わらなかった。2人のどちらか。これは揺るぎのないもののように感じた。
いつからそれが変わったのであろうか。選挙中盤であろうか? 終盤であろうか?
じつは、最初から「そのまんま東氏」が優勢だったのである。だが、彼は“元タレント”だ。しかも過去の不祥事。この2つがネックとなり、「そのまんま東氏を応援している」と公然と言えない雰囲気があったのである。保守の強い宮崎だからか、日本人の気質(きしつ)なのかは定かでない。
この雰囲気を打破したのは、そのまんま東氏自身であった。各メディアが報道するように、タレントの応援を呼ばず、草の根選挙に徹(てっ)した。これが好感を呼び、人々に「そのまんまも、よかね(いいね)」と言わせたのである。誰かが「そのまんま東って、いい」と言い出した。それにもともとの知名度が加わって、あっという間に悪い雰囲気を変えてしまった。選挙終盤には「そのまんま東がいい」となっていた。
今回の知事選挙で、良くも悪くも宮崎県民の気持ちを裏切らなかったのが、前林野庁長官の川村氏と、元経済産業省課長の持永氏であった。
元官僚ゆえの中央とのネットワークを強調し、県経済界と政党の推薦を受け、組織選挙を行った。県議や国会議員が次々と応援演説に立ち、選挙事務所は各家庭に電話作戦を行った。「またか」という、人々の気持ちを裏切らない選挙をした。
これとは逆に、そのまんま東氏は宮崎県民の気持ちを裏切った。タレントと呼ばせない。ふざけない。不祥事を語る。推薦を受けない。電話作戦をしない。「あ、なんか違う」と思わせた。
今後は、当選した「東国原知事」がどのような県政を運営していくのかに注目したい。そして、また一県民としての意見を述べたいと思う。
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