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(回答先: 原田武夫 / 北朝鮮は世界最強のファンドビジネス国家?(2月12日)(北鮮問題の本質は鉱山利権争い) 投稿者 新世紀人 日時 2007 年 2 月 12 日 14:43:39)
Stammen die „Supernotes“ von der CIA?
http://amesei.exblog.jp/4706660/
今日の『日刊ゲンダイ』の2面にアメリカの北朝鮮外交の裏幕が書かれている。
「ゲンダイ」の記事は、ドイツの新聞のある記事を引用している。ドイツの高級紙『フランクフルター・アルゲマイネ』のよると、北朝鮮が作っているとブッシュ政権が批判している100ドル紙幣、いわゆる「スーパー・ノウト」を刷っているのは実はアメリカCIAだったというのである。早速、『フランクフルター・アルゲマイネ』のサイトにアクセスすると、確かに、同紙記者、Klaus W. Bender氏による記事が掲載されている。
『ゲンダイ』は、アメリカのヒル国務次官がここに来て、ブッシュ政権が今まで行わないとしてきた、米朝二国間協議を行い、中国側提案に従って、北朝鮮が従来の黒煙減速路を閉じることだけで、6カ国協議の合意文書にまで踏み切ったのは、このアルゲマイネ紙の暴露記事が影響を与えているのではないかと分析しているのだ。
確かに北朝鮮に対する金融制裁の対象になった、マカオの銀行、バンコ・デルタ・アジアがこの偽札に流通に関わっているとして、アメリカは金融制裁を行った。この銀行についての北朝鮮にたいする嫌疑はむろんスーパーノウト関するものだけではないが、主要な理由のひとつであることは間違いない。アメリカは近く、この銀行の口座の一部凍結解除を行うと見られている。
今日は問題のこの記事を紹介しようと思う。当然のように、ドイツの新聞記事はドイツ語で書かれている。したがって、英語圏やギリギリで英字新聞がそれなりに普及している日本などでは情報が伝わるのにタイムラグが生じる。
幸いにして、この記事は英語訳があるので、私はそれを読むことが出来た。The Secret of America's Counterfeit 'Supernotes'と題された英訳記事によると、この偽ドル札の製造工場は、ワシントンDCの北部にあるというところまで場所が特定されているという。
この記事を書いたベンダー氏が、北朝鮮による偽ドル製造を疑う根拠として、「北朝鮮には印刷機が無い」「アメリカで新しいドル紙幣が登場してまもなくに偽ドル札が出回っている」「使用されているインクは特殊であり、これと同じものがスーパーノウトにも使用されていた」などの事情を挙げている。
記事によると、偽100ドル札が出回ったのが確認されたのが、1989年のマニラでの銀行が最初らしい。この当時、ドル偽造疑惑が掛けられていたのは、主に中東地域や旧東ドイツで、東アジアは名前もあがっていなかった。
ところが、北朝鮮の外交官がこの種の偽ドルを持って捕まったりする事例が増えてきたことで、偽ドル札北朝鮮原産説が浮上する。さらに、北朝鮮から亡命したディシデントたちが、この説を盛んに主張し始めたようだ。
アメリカのドル紙幣は、コットン75%、リネン25%の原材料を混合することで作られているそうだ。しかも、スーパーノウトの成分分析を行った結果、アメリカの南部産のコットンが検出されたというのだから、このベンダーのいう米国産の偽ドルという話も俄然信憑性を帯びてくる。
ドル紙幣を印刷する機械は、ドイツのビュルツブルクという都市にある、KBA Gioriという会社でしか製造されていない。この凹版印刷機について、北朝鮮は確かに旧式の印刷機は1970年代に所有していたが、これだけではスーパーノウトのような精巧な偽ドルは作れないという話だ。北朝鮮が1990年代に最新式の印刷機をこの会社から購入したという話も同様に信憑性がない。
このスーパーノウトは、人が見ただけでは偽物とは判別できないが、銀行などに備え付けてあるディテクターに掛けると、すぐに偽物(フォージャリー)と判別できるものらしい。
それでは、なぜ偽ドルを作る必要があるかという疑問については、ベンダー記者は、「それはアメリカ、CIAが裏工作に使うための資金として用意されているのだ」と解説している。つまりは、軍票のようなものだろうという話だ。私なりにこの話を解釈すると、裏工作に使われたお金がどのように流通しているかを、流通させた側のCIAとしては把握しておく必要があり、なおかつ、裏工作で流したいかがわしいお金を悪党に渡すときにはCIAとしては本物を使いたくないという考え方があるのだと思う。だから、機械ではすぐに判別できる偽札をわざと用意したのだろう。
アメリカはは、北朝鮮とその偽ドルを結びつけることで、結果的にCIAの秘密工作の手口をひとつ、表に出してしまったことになる。いわば墓穴を掘った形だ。
テレビ朝日の川上解説員によると、北朝鮮のキム・ゲグァン外務次官は、先月17日にベルリンで行われたヒル国務次官との会談では、ベレベレに酔っぱらうほどの饒舌ぶりで、陽気そのものだったという。ドイツで数日前にこのような暴露記事があったことをキム次官としては情報を入手していただろう。国務省のヒル次官を、この記事を片手に追いつめたわけだ。アメリカとしては、みずからのCIAが仕掛けた秘密工作で足下をすくわれたわけだ。これをブローバックという。
なお、最近になって北朝鮮の核保有が騒がれているが、北朝鮮は1990年代前半の段階で既に核爆弾を数発持っているのである。核開発を自力で行おうとしたのは確かに1990年代後半であるが、核爆弾そのものはソ連時代に北朝鮮に持ち込まれており、北はそれを購入しているのだ。つい最近、1990年代初頭当時のニュース番組の録画映像を見返していた時に、さりげなく報じてあった。情報の出所は『ニューヨーク・タイムズ』である。92年か93年のニュースである。(詳しい記事が分かったら加筆します)
偽ドルが、特殊工作のためにCIA用に用意されているという話は、アフガニスタンでアヘン栽培が増えているという話と合わせて考えると面白い。
このアフガニスタンのアヘン栽培にCIAが関わっていると私は見ている。ラオスなどの「黄金の三角地帯」において、アメリカの軍関係者やCIAが麻薬栽培を行っていたという話は、いろいろな場面で告発の対象になっている。この中で、ヴィクター・ソーンも書いていたことことだが、その主要なドラッグ・ディーラーを行ったのが、リチャード・アーミテージだったというのである。この子告発を行ったのは、元大統領候補者のロス・ペローだった。(参考記事:http://www.druglibrary.org/schaffer/MISC/ciaopium.htm)
アーミテージは、彼は1973年にはサイゴンの米国大使館のアタッシェになっており、バンコクのCIA支局長のTed Shackleyと他数名を中心とするグループ中心になって麻薬取引を現地軍閥のVang Pao と組んで行っていたという話だ。その後はアーミテージはイランに派遣され、現地の反共勢力を叩きつぶすCIAの裏工作部隊とつながっており、東南アジアの麻薬取引で得られた資金をロンダリングして、イランに持ち込んでその武器などの軍資金にしたという。アーミテージは、この疑惑が原因で国務省の内部調査に掛けられ、政府職を辞任している。その後は、1975年から1979年に掛けて、バンコクに在住し、Far East Trading という会社を設立し、これを麻薬取引のフロント会社にしたという。(参考:http://www.spartacus.schoolnet.co.uk/JFKarmitage.htm)
このように特殊機関の裏工作は、麻薬密売、偽札といった議会の監視権限が及ばない諜報機関独自の資金源を持っているものなのだ。日本の関東軍がアヘン王・里見甫を使って資金を自前調達したような話を思い出すだけでそのことは理解できるだろう。
ブッシュ政権のネオコン派はその辺の微妙な機微が分からないので、北朝鮮と偽ドル札を結びつけるような大ポカをやってしまったわけである。
さあ、北朝鮮拉致問題を主張し続けてきた、安倍政権はどうするか。彼等の理論的破産も近いかもしれない。拉致事件の解決には、国交正常化が最優先事項である。(さっさと国交正常化して、自由に国内を探し回ればいいでしょう)拉致事件に取り組んでいる人々で国交正常化を嫌がる人たちは、北朝鮮の拉致事件が解決しないことで、利益を得る人々である。
すべてがそうである、というつもりもないが。
Frankfurter Allgemeine Sonntagszeitung, Germany
The Secret of America's Counterfeit 'Supernotes'
“America's accusations against North Korea are on very shaky ground ... A rumor has circulated for years among representatives of the security printing industry and counterfeiting investigators that it is the American CIA that prints the Supernotes at a secret printing facility.”
By Klaus W. Bender
Translated By Armin Broeggelwirth
January 8, 2006
http://www.watchingamerica.com/frankfurterallgemeine000009.shtml
日本でも萬晩報で1月中に記事になっていました。この美濃口氏の記事によると、元国務省アドバイザーで現在はヘリテイジ財団研究員のデヴィッド・アッシャー(彼もジャパン・ハンドラーの一人)がこの記事を批判しているという。彼も日本の海上自衛隊をインド洋に派遣するように自衛官や政治家の事務所を日参していた、半ばCIAのようなお人ですから、否定するのは当たり前ですな。
通貨偽造も「愛国的行為」
スーパーノートの出所について
2007年01月19日(金)
ドイツ在住ジャーナリスト 美濃口坦
http://www.yorozubp.com/0701/070119.htm
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