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【やわらかな全体主義】
朝日新聞1月11日の連載コラム
「モノサシ探し 文化の現場から 5
やわらかな全体主義 タブーは揺れる 主流意見に反論できず」より
先に結論部分を紹介します。
>>
「テレビの基本的な特性は『おしゃべり』。
クイズ番組はもちろん、ニュースさえ、ワイドショーの出演者のおしゃべりから理解する」(川上善郎成城大教授・社会心理学)。
視聴者は、テレビ特有の
「場の空気を壊さない」
という虚構世界の作法を学び、それを実社会にも適用する。話の腰を折るのはルール違反。
だから主流の意見には反論しにくい。
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ネットこそ「場の空気」を読むことが重視される。
「ネットでの語りは、みんなアウトボクシング。防御を固めて様子をうかがう。
ファイターとして乗り込めば、集中砲火を浴びる」(森健)。
「かつての保守派と進歩派が溶け合って社会の座標は見えないし、家庭や社会のなかで個人の感覚が細かく切れている。多くの細かいタブーが作り出される一方、互いに何をタブーと感じているのか分からない。それだけに、つねに主流にいて安心感を得たいと考えているのではないか。
いわば、やわらかな全体主義。シマウマが、常に群れの中心にいたがるような」(船曳建夫・東大教授・文化人類学)
こういった観点から以下の発言を見ると、深く考えずに雰囲気で多数派の流れに乗ってしまう現代の怖さを実感できます。
「かつてタブーだった『愛国心』が今では反対するのがタブー」
と言う田原総一郎は、最近は「環境派」「護憲派」という言葉が批判的に使われているとみる。
「『人権』もタブーになりかねない」
呉智英は現代のタブーには、大きく二つあるという。
「一つは、権力が抑えるタブー」
「もう一つは、自らが『良識』だと思っているから自縄自縛になってしまっているタブー」
「前者を打ち破るのに必要なのは勇気だけだが、後者には疑う『知性』の力、懐疑力も必要になる」
s(・・;) 二つのタブーか。なかなか面白いこといいますね。
前者は一般的なタブーでしょう。問題なのは後者のタブーです。
田原総一郎が言っている「環境」「護憲」「人権」や、あと「平和」なんかもこの範疇に入るのでしょうか。
「環境」「護憲」「人権」「平和」などが否定的な意味で使われている現代の悲劇。
産経・読売・文春・新潮などのタカ派言論機関や石原慎太郎・小林よしのり・曽野綾子・櫻井よしこ・新しい歴史教科書をつくる会などに代表される御用文化人がこういった概念にマイナスイメージを与え続けてきた成果が現れてきているのです。
「環境(保全)」「護憲」「人権(尊重)」「平和」は悪いこと!?
「環境(破壊)」「改憲」「人権(軽視)」「戦争」は正しいこと!?
そんなはずはありません!
正しいことと間違ったことの概念が逆になりつつあるのが現代の風潮です。
そのような流れの上に、小泉・安倍政権が成り立っています。
今こそ、根本的に
「環境(保全)」「護憲」「人権(尊重)」「平和」は正しいこと
だということを確認する必要があるのではないでしょうか。
s(・・;) さらに「やわらかな全体主義」に関してもう一つ。
「やわらかな全体主義」に異を唱えているはずの人々の間にさえ、争いが絶えないことの悲劇があります。
選挙の投票数に関してはほんの少し上回る多数派が議席数では圧倒的多数となってしまう小選挙区制のイカサマがあります。
与党に反対する少数派同士がまた、争っていては多数派に勝てません。
少数派の中の多数派が横暴を唱えて少数派の中の少数派の活動を問答無用に否定して、
「少数派は多数派の味方をするべき」
と命令していてはいいはずはありません。
野党支持の少数派の中でも、主流派の意見に反論しにくい“やわらかな全体主義”が生まれているのでしょうか?
政党が違うのだからやはり違うことは違うと言うのは仕方ないことではあります。
私の個人的見解としては、野党同士の批判はゼロにしろというのは無理でしょうが、
「与党批判:野党批判=8:2」程度に収めるべきかと思います。
※カテゴリ:【民主化運動】※
http://catchcopy.g.hatena.ne.jp/minshushugisha/20060929
今こそ冷静に考えてみましょう。郵政民営化、するべきでしょうか。
http://clickenquete.com/c/q.php?CQ0000081R0000004C463d
教育基本法の改訂を現政権に任せると
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NHK受信料と政党助成金に関しての抵抗感はどうですか。
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