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2007年01月14日
◇法を破る在日米軍。何も言えない日本政府
1月13日の読売新聞に米軍へリポート問題の妥協が図られたという記事を見つけた。沖縄普天間基地のことではない。東京のど真ん中、六本木の青山公園内の国有地に居直る米軍へリポートのことである。果たしてどれだけの日本人がこの問題を知っているというのか。
経緯を説明するとこうだ。
在日米軍はかつて日本陸軍の施設があった六本木付近の土地を接収し、米軍基地のヘリポートとして使っていた。ところが環状3号線の六本木トンネル建設に伴いヘリポートが一時的に使えなくなった為、東京都は83年に西側に近接する青山公園の一部を代替地として提供し工事を進めた。その際、工事終了後にその代替地をもとの公園に戻すという協定を、日本政府、東京都、在日米軍の三者で結んだ。しかしトンネルが93年に完成したにもかかわらず、在日米軍は返還を拒否し今日に至っている。在日米軍の言い分は「周辺が高層化したので以前のヘリポートの場所では飛行の安全が確保できない」からだという。もちろん港区はクリントン大統領や駐日米国大使に返還の直訴を続けてきた。しかしまったく相手にされなかった。その問題がやっと日米両政府間で解決したという記事である。
しかしこの読売新聞の記事が報ずる解決は噴飯ものである。何のことはない。米軍は臨時に提供された青山公園内のヘリポートを返還することなくそのまま使用し、かわりに隣接する米軍基地の一部を返還するだけなのだ。そして東京都はこの返還された敷地を公園として整備するというのだ。基地の早期撤去を求めてきた港区住民は「基地の恒久化につながる」と反発しているという。当然だ。
それにしてもこの問題に対する日本政府の姿が一向に見えてこない。世界のどこの民主、独立国家で外国軍隊を首都のど真ん中の一等地に抱えて平然としている国があるというのか。しかも不法占拠である。米軍のヘリコプターが飛来する危険な場所に今更公園を造ってどうするというのか。
在日米軍の、わが国の法を無視した傍若無人ぶりは、沖縄をはじめとした全国の基地受け入れ地域で、日常茶飯事で行われているに違いない。住民は苦しみ、怒り、そして泣き寝入りさせられてきた。しかし大半の国民はそんなことを知らない。自分の生活とは関係ないからだ。六本木という東京のど真ん中に米軍基地があることさえ知らない。ましてや十数年も不法占拠され続けているというのに。
すべてはメディアの責任である。政府が隠そうとすることを報道し、「国民の知る権利」を確保することこそメディアの使命である。しかしそれを書かない。政府に嫌われるからである。中国には不必要に攻撃的な石原慎太郎も、米軍基地問題になるととたん黙り込む。それにしても在日米軍の非道を指摘するのが共産党だけというのはおかしい。在日米軍の不祥事を国民に知らせるのが赤旗だけというのではあまりにも淋しい。
◇Japanese Government who keeps silence against the unlawful US military in Japan
The Yomiuri journal reported on Jan 13 that the Government of Japan and US finally agreed on the long standing US military heliport issue. This is not about the notorious Futenma heliport in Okinawa but the heliport in Tokyo, the capital of Japan.
The US military which occupied Japan after the War seized the former Japanese military facility in Roppongi, the very center of downtown Tokyo and used it as a heliport of the US military. In 1983 Japanese Government and the Government of Metropolitan Tokyo provided another site adjacent to the heliport as a temporary one during the construction of a new highway, which was planned to pass nearby the heliport. At that time the Government of Japan , the Government of Metropolitan Tokyo and the US military in Japan signed the agreement which asks the US military to return the temporary heliport site to Japan when the highway construction be completed. In 1993 the construction was cpmpleted and the Government of Japan and Metropolitan Tokyo asked the US Military to return the temporal site as agreed. The US military, however, refused this request violating the agreement and has continued to occupy it unlawfully until today. In the meantime The Metropolitan Tokyo has been asking President Clinton, President Bush and US Ambassadors in Japan to return the site in vain.
The article of the Yomiuri Journal therefore makes readers happy at first when they read the headline at glance. But readers soon will be disappointed and then get angry. The new settlement allows the US military to continue occupying the temporal site. In return it hands over another less useful area of its base to Japan and the Japanese Government will build a new park there at her own expense. What a shameful compromise!
http://www.amakiblog.com/archives/2007/01/14/#000207.html
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