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<水門官製談合>25社に72人が天下り 受注額と連動
1月12日3時11分配信 毎日新聞
国土交通省発注の水門設備工事を巡る官製談合事件で、受注額上位50社のうち25社に、計72人の同省OBが天下りしていることが毎日新聞の調べで分かった。受注面で優位に立っているメーカーが軒並み多数のOBを受け入れており、複数の営業担当幹部は、公正取引委員会の調べに対し「便宜を図ってもらう見返りに国交省OBを受け入れた」と供述しているとみられる。防衛施設庁の官製談合事件(06年)と同様に、天下りと受注が連動する官・業癒着の構図が浮上した。
国交省は06年4月、133社の企業別受注額(01〜05年度)を発表しており、毎日新聞は上位50社にOB受け入れ数を質問し、41社から回答を得た。さらに、独自の取材で得た情報を加味すると、半数に当たる25社が計72人のOBを受け入れていた。
受け入れ数が9人と最多だったのは豊国工業(東広島市)で、7人の西田鉄工(熊本県宇土市)が続いた。いずれも水門を主力とするメーカーで、受注額でも豊国が64億8400万円で5位、西田が70億4000万円で3位と上位を占めている。
一方、談合のまとめ役(世話役)だった石川島播磨重工業(東京都江東区)▽三菱重工業(港区)▽日立造船(大阪市住之江区)の3社も4〜6人を受け入れ、受注額も110億7300万〜66億8600万円と多かった。
これら5社が受注額50億円以上の企業で、OBの平均受け入れ人数は6.4人に達した。一方、受注額が10億円以上50億円未満の12社の受け入れ人数は1社当たり2.2人、10億円未満の26社は同0.5人にとどまり、OB数と受注が連動する実態が浮かび上がった。特に10億円未満では、天下りを受け入れていない企業が17社あった。
OB受け入れの理由について、ほとんどの企業は取材に「技術的な助言を仰ぐため」と回答したが、西日本の中堅メーカー幹部は匿名を条件に「指名競争入札で、OBの在籍する企業が優先的に指名されていた」と証言。公取委の調べにも複数のメーカー幹部が「受注したければOBを受け入れるしかなかった」と供述しているという。
水門設備工事を巡っては99年ごろ、企業側が談合の廃止を決めたのに、国交省側が天下り維持を目的に方針転換を要請し、談合を継続した経緯が既に明らかになっている。【国交省官製談合取材班】
■受注上位20社の国交省OB受け入れ状況
企業名 受注総額(円)人数
1 石川島播磨 110億7300万 6
2 三菱重工業 95億1400万 4
3 西田鉄工 70億4000万 7
4 日立造船 66億8600万 6
5 豊国工業 64億8400万 9
6 栗本鉄工所 48億400万 6
7 田原製作所 38億8000万 ×
8 川崎重工業 35億7800万 2
9 丸島アクア 31億9700万 1
10 佐藤鉄工 23億2000万 3
11 イスミック 21億3600万 1
12 日本自動機工21億1800万 ―
13 協和製作所 17億7300万 1
14 飯田鉄工 16億1200万 2
15 新光産業 14億9000万 ―
16 ミゾタ 14億1200万 2
17 表鉄工所 12億3200万 1
18 旭鉄工所 11億7300万 0
19 JFE 11億5400万 5
20 三井造船 10億 3
…………………………………………
*受注総額は01〜05年度(共同企業体は除外)。人数はアンケートに対する回答に基づく(一部は回答拒否のため毎日新聞調べ)。―は回答拒否で人数不明。×は企業が解散
*石川島播磨は石川島播磨重工業、丸島アクアは丸島アクアシステム、JFEはJFEエンジニアリング。田原製作所は豊国工業、日立造船は日立造船鉄構、JFEは豊国工業にそれぞれ事業譲渡
最終更新:1月12日3時11分
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070112-00000017-mai-soci
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