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□防衛「省」、誕生 [メディア・レボリューション]
http://seiji.yahoo.co.jp/column/article/detail/20070111-01-0801.html
2007年1月11日
防衛「省」、誕生
防衛省が、9日、誕生した。
昨年12月15日の省昇格関連法案の成立を受けたもので、昭和29年の防衛庁創設当初から議論されていたという防衛関係者の悲願が、およそ半世紀越しに実現したことになる。
これまで内閣府の外局であった防衛庁が、省として独立したことによって、防衛大臣は閣議の開催を求めたり、財務大臣へ予算要求が出来ることになる。しかし、専守防衛、非核3原則、シビリアン・コントロール(文民統制)などの基本政策は変わらない。また、海外での国連平和維持活動(PKO)や災害時の緊急援助活動などが、付随任務から本来任務に位置づけられた。
同日午前、東京・市谷の本庁舎では、正面玄関の看板除幕式や、講堂での移行式典がとり行なわれた。
移行式典には、安倍総理、久間・防衛大臣をはじめ、中曽根元総理や歴代の防衛庁長官、次官経験者、関係国会議員、全国の隊友会代表ら関係者など、およそ500名が参加した。
「省昇格は新たな国づくりへの大きな第一歩」―安倍総理
安倍総理は訓示の中で「『美しい国、日本』を造っていくためには『戦後体制は普遍不易』とのドグマから決別し、21世紀にふさわしい日本の姿、そして新たな理想を追求し、形にしていくことこそが求められている。今回の法改正により、防衛庁を省に昇格させ、国防と安全保障の企画立案を担う政策官庁として位置づけ、さらに国防と国際社会の平和に取り組む我が国の姿勢を明確にすることができた。これはとりもなおさず、戦後レジームから脱却し、新たな国づくりを行なうための基礎、大きな第一歩」と「美しい国づくり元年」最初の成果として喜んだ。
「基本政策は変えてはならない」―久間・「初代」防衛大臣
同日朝の閣議で初代の防衛大臣となった久間大臣は、「今回の防衛庁の省移行は、現役・先輩隊員諸君が『国の防衛』という国として最も根源的な任務を立派に果たしてきたことに対する国民の信頼・評価と、今後の活動に対する期待の現われ」と意義付けた。
続けて「国家の未来を戦略的に考え、我が国の安全保障のみならず国際社会からの期待に十分応えうるような政策機能の強化を図る必要がある」とし、今後の取り組みとして(1)来年度に本省、地方組織にわたる全般的な組織改変をする(2)人材育成に向けた幅広い努力(3)国民の信頼を保ちうるように、より一層厳格な規律の保持−の3点を挙げた。
また、「防衛政策の基本などは、省移行後も変えてはならない。隊員諸君にはシビリアン・コントロールの仕組みを通じて、諸君の任務は国民の負託に基づいており、諸君の行動については国民に対して責任を負っているのだということを十分認識していただきたい」と強調した。
中曽根・元総理、元防衛庁長官は来賓を代表して登壇、防衛庁発足時の裏話を披露した後、「シビリアン・スプレマシー(文民優位、シビリアン・コントロールと同義)は、防衛省の文官の優勢を示すものではなく大臣・政務次官(現在の副大臣など)・国会議員など政治の優位を示すもの。省となれば、自主性・独立性がさらに強まってくるわけだが、それだけにシビリアン・スプレマシーを堅持していってほしい」と注文をつけた。(坂西 雅彦)
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