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同日選なら大歓迎 与良正男
かねて私は「参院選ガス抜き」説というのを唱えている。こんな仮説。
3年に1度と決まっている参院選は時の権力者が時期を選べず、政権のスキャンダル発覚などと重なることがある。で、有権者は怒りをぶつけ与党は惨敗。でも、そこで憂さを晴らした気になって不満は次の衆院選まで続かない……。
実際、89年に宇野内閣が、98年には橋本内閣が自民大敗の責任をとって退陣したが、その後の衆院選では自民党はどうにかしのいだ。無論、野党のだらしなさもあるが、自民党長期政権の要因の一つだったと思う。
7月の参院選は衆院と同日選に−−。こんな声が自民党から出ているそうだ。安倍内閣は失速状態。苦戦を乗り切るため組織力を十分活用できる同日選で、というわけだ。
動機はまるで不純。だが、本当にそうするのなら私は大歓迎だ。
そもそも、「政権=首相」は衆院選で有権者が選択するのが本来の姿であり、首相が交代したら早急に衆院を解散し、国民の信を問うのが筋だ。しかも、今の自公連立は98年参院選で自民党が大きく過半数割れしたのがきっかけだ。参院事情が政権の枠組みを決める不自然な状況も解消されるかもしれぬ。
今度の参院選で自民党が惨敗すれば首相交代もあり得る。しかし、それは自民党が首相を選び直すだけの話であり、有権者はガスが抜けるまで再び蚊帳の外に置かれてしまうかもしれないのだ。
可能性は少ない。が、野党に転落するのも覚悟で自民党が同日選に踏み切り、堂々と政権選択を有権者に問うというのなら実に立派な態度というべきである。(論説室)
毎日新聞 2007年1月8日 0時08分
http://www.mainichi-msn.co.jp/eye/hassinbako/
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