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http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070105-00000006-ryu-oki
「滑走路一本化」久間発言 事務方火消しに躍起
1月5日9時50分配信 琉球新報
久間章生防衛庁長官が普天間飛行場移設で日米が合意したＶ字形滑走路建設に固執しない考えを表したことは、防衛庁や県など関係者の間に波紋を広げている。同発言は事務方と事前に調整したものではなく同庁担当者は発言内容の打ち消し対応に追われた。同庁内には実現性の困難さを指摘する見方が支配的で、県庁内は一様に長官の真意を測りかねている。
（東京報道部・小那覇安剛、政経部・滝本匠） 久間長官発言が報じられた４日午前。仕事始めのあいさつで慌ただしい県庁に防衛庁から一本の電話が入った。「発言は長官ご自身の考えを述べられたもので、事務方は関知していません」。長官発言を事実上、打ち消す内容だった。わざわざ防衛庁側が断りを入れてきたことに事務方の困惑が表れているといえ、県幹部は「長官と事務方（の意識）に距離があるということなのだろう」と分析してみせた。
■「変更は困難」
普天間代替施設建設計画をめぐる日米間の協議は大詰めを迎え、防衛庁は環境影響評価（アセスメント）の着手を急ぐ。この段階での政府案変更はアセス着手をはじめ移設作業の大幅遅れは避けられず、事務方は長官発言の火消しに躍起だ。政府内では対米関係を懸念する声や小泉前内閣との整合性を問う声もある。
防衛庁事務方は「われわれ事務方は現実路線でいくしかない。アメリカとの合意、閣議決定は重い」とあくまで現行案による移設推進を強調する。また別の同庁関係者は「大臣は現行案にこだわらないと言うが変更は難しい。まず米側が応じるとは思えない」と、対米交渉のやり直しでも障害が出てくるとの見方だ。
２００５年１０月の合意（再編中間報告）から０６年５月の再編実施ロードマップ（再編最終報告）に至る間に、移設案もキャンプ・シュワブ沿岸案から滑走路２本のＶ字案に変更になった。
このことから修正は可能ではという見方も一部にあるが、日米政府筋も現行案の修正に否定的だ。同筋は「中間報告は大まかな位置だったが、ロードマップは実施に向けたものだ」と変更の余地がないことを強調した。
■飛び交う憶測
長官発言の裏側について「滑走路１本で住宅地上空の飛行を避けるには滑走路を沖合に出さざるを得ない。そんなことができるのかという疑問を示したものだ」という見方や、長官自身が開催を求めている日米防衛首脳会談前に「沖縄側や庁内の動きを見極めるためのアドバルーン（広告風船）ではないか」との推測などその解釈は一様ではない。
仲井真知事は４日「国、県、（名護市など）地元との調整が整うのが一番いいという発言は、県民にとってもいい話だ」と歓迎の意向を示した。
だがある県幹部は「防衛庁は、長官発言では米国を説得できないとこぼしていた。久間長官が米国を説得する見通しがあるのなら別だが」とその実現性に疑問を呈し、久間長官の真意をいぶかしんだ。
最終更新:1月5日9時50分
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フォローアップ:- 普天間移設 日米合意案基本に【塩崎官房長官は・・・】ＮＨＫニュース 天木ファン 2007/1/05 13:36:49
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