★阿修羅♪ > 政治・選挙・NHK29 > 588.html ★阿修羅♪ |
Tweet |
http://anarchist.seesaa.net/article/30635650.html から転載。
2007年01月01日
9条がリアルで大きな力だったという現実
9条改正論者の言い分に、
「日本は国際貢献をしなくてはならない」ってのがあるが、その「国際貢献」の正体は何か、「国際社会」の実体とは何か、紛争当事国アフガニスタンから見た「憲法改正案」の虚妄、平和憲法の現実的功績を中村哲さんが、雑誌SIGHT(2007冬号)で語っている。
中東、少なくともアフガニスタンでは、反日感情が急速に芽生えていると言えますね。これは「国際貢献」のひとつの答えじゃないでしょうか。
アフガニスタンで長年医療支援を行っている中村哲さんの言葉である。
イスラム教徒の間では、長年にわたって日本は「美しい誤解」で評価されてきた。「日露戦争」で大国ロシアに勝ったこと。「原爆の被害者」、そして奇跡の経済復興。そして60年間も戦争をしてこなかったこと。
それが、180度変わって、日本人であるがために襲撃の対象になりつつある。すべてが、イラクへの「国際貢献」が原因であるという。
「美しい誤解」が、見事に裏切られたんじゃないでしょうかね。「強い者にはペコペコする日本」、「石油の利権が絡めば武力行使も辞さない日本」というマイナスイメージが急速に拡大してると。
日本政府は、軍隊の派遣ではない。「人道復興支援」だと言っているが、通用しないようだ。
今のところアフガニスタンでは、日本を尊敬し続けてきた世代がまだまだ社会の中堅にいるので「ひょっとしたら日本はだまされているんじゃないか」とか、好意的な受け取り方もあって名指しはされてないが、時間の問題だと中村さんは言う。
私が思うのは、「国際貢献」というときに、「誰のための国際貢献なのか」「国際社会というものの実体は一体何なのか」ということです。
中略
まず、何をすべきかではなくて、何をしたらいけないかというのを考えなくちゃいけないと思うんです。あまりに身近にあるためにその価値に気づかないということがしばしばあるわけで、むしろ今ある9条のリアリティ、これはひとつの立派な力なんです。国際貢献を声高に叫ばないということが、世界平和のために役立つことじゃなかろうかと。たとえばスペインがイラクから軍隊を引き上げましたね。列車爆破事故がきっかけだったとしても、あれ以後スペインに対する感情はよくなってきたわけで、だから日本がやるべきことは、「国際貢献」という言葉のマジックではなく、まず「武力行使をしない」ことをさらに明確に表明する。そして実際にそれを政策として打ち出すべきだと思います。憲法を改正するとすれば、「永久にこれを放棄することをさらに確認する」と付け加えるべきでしょうね(笑)。
9条のおかげで、外国で戦争しなかったというそのことが、大きな「国際貢献」だったし、その事で国際的な信用を得て海外での経済活動にも安全性が保障されていたのだ。
去年の8月、アフガニスタンでは「タリバン法」を復活させている。タリバンはもともとアルカイダとは違って、アフガニスタン国粋主義のようなもの。「美しい国」を守りたい者の集まりであった。タリバンの思想をアフガンから抹殺するのは不可能に近い。タリバンに極悪非道のイメージを植え付けたのは欧米の操作だ。
現地では、国連でさえ欧米大国の代理店のイメージが定着しているという。
国連がそれなりの有効な活動をしていればまだよかったんでしょうけれども、国連を含めて国際機関、国際社会と呼ばれるものがしたことには必ずしも現地のためにならなかったということです。今アメリカが表向き立てている自由とデモクラシー、男女平等、これは、実はソ連軍(80年代に侵攻した)が掲げていた改革綱領とほぼ同じなんです。だからどんな綺麗事言ったって建設隊とは見られていないというのが実態ですね、国連も含めて。
中略
だから、国際貢献とか国際協力活動という言葉は眉唾で見るべきだと思いますね。しかも日本で使う「国際」という意味と現地側が受け取る「国際」とこれまた違うんですね。「国際」というのは「国を超えた」という意味ですけども、日本では欧米列強と歩調を合わせたひとつのソサエティのことを言っている気がするんですよ。
去年、教育基本法改正があっさり通ってしまった。いろいろモンクはあるだろうが、改悪案が決議された最大の理由は、この国のバカが自民湯を一昨年の選挙で支持したからですよ。
憲法改正には国民投票での賛成票が必要。良識のある国民が多数を占めていれば、憲法改正はお流れとなるが、1週間に一度しか風呂に入らないバカモノがN産車のシート作っている限り、あっさり改正されてしまうよ。
もし、9条が改正されたなら、同時に徴兵制も施行して欲しい。口先ばかりで中国の脅威をグチるバカに軍隊の恐ろしさを教えてやりたい。
それと、同じSIGHTで慶応大法学部教授の小林節が言ってたけど、自民党憲法調査会のメンバーには金正日同様、政治家を世襲制として引き継ぐバカが多すぎる。
(名簿を見ながら)保岡興治、中谷元、船田元……みんな二世議員ですよ(04年10月時の自民党憲法調査会は45人中、少なくとも17人が世襲議員)。あとは元役人。とにかく彼らは、特殊な人生を生きてて、新しい貴族階級が生まれているんですよ。殿様階級としては伝統的な憲法(国家権力を縛る憲法)だと仕事がやりにくい。だから「日本は民主主義国家だ。僕たちは君たちから生まれたんだぞ。信用してくれよ」って言う。
世襲議員たちよ、当然ながら、お前らの子供や孫も自衛隊に入隊する義務を負ってもらわなきゃならんよ。
態度で示そう、「愛国心」と「国民の義務」。
▲このページのTOPへ HOME > 政治・選挙・NHK29掲示板
フォローアップ: