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―戦後60年、日本の歴代内閣の対米政策を徹底検証する]における私発言要旨(その2)
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投稿者 天木ファン 日時 2006 年 12 月 30 日 14:20:47: 2nLReFHhGZ7P6
 

(回答先: 関岡英之編『アメリカの日本改造計画―マスコミが書けない「日米論」』のなかの第1章(森田実の言わねばならぬ) 投稿者 天木ファン 日時 2006 年 12 月 30 日 14:16:25)

2006.12.30
森田実の言わねばならぬ[561]

マスコミを信用してはならない――日本のマスコミは政治権力と合体し国民を支配し圧迫する凶器と化した【47】
関岡英之編『アメリカの日本改造計画――マスコミが書けない「日米論」』のなかの第1章【アメリカに「国益」を売った者の正体!――なぜ、政府は「年次改革要望書」を拒否できないのか?】冒頭の[日本政治 「日本独立」の気概は、どこで失われたのか?――戦後60年、日本の歴代内閣の対米政策を徹底検証する]における私の発言要旨(その2)
日本が米国の従属国であるという歴然たる事実を認めないお粗末なマスコミの歴史観

「戦後というのはアメリカに去勢され、アメリカに蹂躙されてきながら、日本人の魂は『独立国でいかなければならない』という方向に向かっていた。ところが、1982年の「ロン・ヤス」関係の成立で日本はアングロ・サクソン化に向かって進み始めたのです。中曽根康弘が長く健在なことが、その正当な分析を妨げているのは、日本にとってものすごく不幸なことです」(同書における私の発言)

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 ブッシュ政治はアメリカの大きな歴史的誤りだった。ブッシュ大統領に盲従した小泉政治もまた大きな歴史的過誤だった。
 日本の歴史のなかに起きた、日本の一時的狂気の結果だったと私は思っている。以下、私の歴史観(関岡さん流にいえば「森田史観」)を簡単に記しておく。

 日本が米国の従属国になった原因を列挙すると、以下のようになる。
 (1)第二次大戦を始めたことが日本の大きな過ちであった。そして敗戦。アメリカによる日本占領――これが日本のアメリカへの従属化の第一歩だった。
 (2)独立したあと、第二次大戦の責任者の一人でA級戦犯だった岸信介が政界に復帰し、1957年に首相に就任した。首相の座についた岸信介は米国共和党と深い関係を結び、1960年に新日米安保条約を締結して、日本を半永久的に米国の従属下におく道を進んだ。日本の対米従属化における岸信介の責任はきわめて大きい。
 (3)中曽根康弘首相の登場。中曽根康弘内閣は、アメリカ共和党ルートで動いた岸信介がつくった政権。レーガン共和党大統領との「ロン・ヤス関係」によって日本の対米従属化は急速に進められた。
 (4)橋本龍太郎首相−クリントン大統領の関係のなかで、日本の安保・防衛政策と経済政策の決定が、事実上米国政府にゆだねられることになった。
 (5)小泉純一郎首相の登場。小泉氏は自ら進んでブッシュ大統領のエピゴーネンとなり、忠実なイエスマンとなった。小泉内閣時代、日本政府は、日本があたかも米国の一つの州であるかのごとく、米国政府の言うがままに行動するようになった。

 第二次大戦を起こした軍国主義者の統領・東条英機、A級戦犯に問われながら戦後奇跡的に復活した岸信介、「ロン・ヤス」関係の中曽根康弘、クリントンに従属した橋本龍太郎、ブッシュ大統領の忠犬となった小泉純一郎――この5人こそが、日本の「米国の従属化」を進めた張本人である。とりわけ岸信介、中曽根康弘、小泉純一郎の罪は重い。日本が将来、真の独立国になった暁には、日本という国を売ったこの3人の政治家の罪が裁かれることになろう。
 この3氏は、その絶頂期において日本のマスコミでほとんど英雄のように扱われた。最近でもマスコミはこの3氏を英雄視している。まことに愚かなことである。異常すぎる。錯覚にしても行き過ぎている。【この稿つづく】

【なお、同書の私の発言のなかにひとつ重大な誤植がありました。91ページの終わりから2行目に「一九六五年」とあるのは「一九五六年」の誤りです。鳩山一郎内閣時代のことですから「一九五六年」です】

http://www.pluto.dti.ne.jp/~mor97512/C03112.HTML


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