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【白川勝彦】またまた職務質問に!【永田町徒然草】
http://www.asyura2.com/07/senkyo29/msg/498.html
投稿者 ダイナモ 日時 2006 年 12 月 29 日 17:51:58: mY9T/8MdR98ug
 

http://www.liberal-shirakawa.net/tsurezuregusa/index.php?itemid=54

昨日、また渋谷で職務質問に出合った。一昨年に続いて2度目だ。いい加減にしろといいたくなる。今回の状況を詳しく述べる。昨日午前10時ころ、年賀状の印刷を依頼するために渋谷の印刷屋に行った。午後2時ころには出来上がるので校正をしてもらいたいというので、また来るのも時間の無駄になるので午前11時ちょっと過ぎに友人とハチ公前交差点に面した有名なうなぎ屋に入り、昼食をとった。美味しいうなぎを食べた後、ランチタイムは禁煙だというので近くの喫茶店に行こうとしたところで、二人の警察官に呼び止められた。

時間は11時40 分ころであった。場所はうなぎ屋を出て、10メートルか20メートルくらい道玄坂の方に向かって歩いたところである。昼食時間なので、歩道は沢山の人がごったがいしているという風情である。大通りに面した広い歩道である。二人の警察官が私たちの前に立ち「ちょっと職務質問をします」とセールスマンよろしくいい寄ってきた。「私はお断りします」と断固としていった。友人は「あなた、この前私に職務質問をしましたね。あなたは憶えていないかもしれないが、私は憶えていますよ」と一人の警察官に向かっていった。二人の警察官はどうしても職務質問をさせてくれと執拗にいいかけてきた。

2対2だから、今回はさすがに私のポケットには触らなかったし、友人の体やポケットに触るようなこともしなかった。しかし、そのような雰囲気が感じられたので、機先を制して私は次のようにいった。「私は公安委員長をやったものだが、また渋谷署は恥をかきたいんですか。前回のことは知っているでしょう」と少し語気荒くいった。友人は「この人は偉い人なんだから、職務質問するなんて失礼だよ」といい添えた。語気荒くかつ気迫をもっていったものだから、一人は何か察したようである。しかし、もう一人は全然反応を示さなかった。やるならおやりなさい、お手並み拝見といこうじゃないかと思い、これを無視して先に行こうとした。反応を示した警察官はもう諦めたようだが、片方の警察官はまだ未練があるようであった。
当日の私の服装と同じジーンズ姿

その警察官に向かって私は「どうしてあなた方はこんなにしつっこく職務質問をするの」と訊いたところ、「これでけっこう犯罪が見つかるんですよ」と自信たっぷりといった。あまりにもお粗末な答弁なので、馬鹿らしくなって「認識番号を見せて」といって胸の記章をマジマジと見る振りをして二人を無視して喫茶店に向かった。二人の警察官は追いかけてこなかった。それで今回は終った。今回の服装はというと、私はジーンズのジャケットとズボン。友人は40歳ちょっと前にしては若い感じのする洋服であった。それだけのことである。私の髪はでかけるときブラッシングしてヘアースプレーもしている。髭は剃ってはいなかったが、昨夜風呂に入ったとき剃っていたのでほとんど伸びてはいなかった。友人の髪は近ごろの若い者がしているハイカラのものだが、ただそれだけのことである。髭も別段伸びてもいなかった。

60歳を過ぎたらジーンズを着て街を歩いていけないのかといいたい。40歳近くの男が少し若作りのヘアースタイルをしてはいけないのかといいたい。それ以外に私たち二人が職務質問を受けなければならない理由は考えられない。一人の警察官が私の「忍び寄る警察国家の影」を本当に知っていたのかどうかは定かでないが、私が語気荒く抗議しなければ私たちはポケットとカバンの中を見せなければきっと解放されなかったであろう。その証拠に私たちがコヒーを飲んでいた2階の喫茶店から、二人警察官が道玄坂を下ってくる若者に対して職務質問をするのを目撃したからである。私たちがコヒーを飲んでいた喫茶店の向かいが109ビルである。若者が職務質問を受けたのは109ビルの真ん前である。

若者は、最初のうちは強く抗議・抵抗していたように見えた。手で立ちはだかる警察官を撥ね退けようとしていた。しかし、最後はポケットから財布を出し見せていた。そして解放された。弁護士的にいわせてもらえば、手で警察官を撥ね退けようとしたことは危険である。公務執行妨害罪に問われることになるからである。たまたま私はデジカメをもっていたので、私たちがいた喫茶店の窓から撮影した。それが、この写真である。時間は2006年12月21日11:55とある。ちょっと不鮮明だが、重要な証拠写真である。白い上着をきた若者の前に立っているのが、二人の警察官である。この後若者は財布などを取り出して警察官に見せていた。

大雑把だが以上が今回の事実関係である。「やましいことがなければ素直に警察官の求めに応じればいいじゃないか」という人が多い。しかし、そういう問題ではないのだ。ここはしっかりと考えて欲しい。自由主義社会においては、個人は尊重されなければならず、また国家から不当な制限や干渉を受けることはないのだ。個人の自由を制限したり個人に干渉しようとする国家権力の方が、その理由を具体的に示さなければ制限したり干渉することは許されないというのが憲法の大原則だ。何をもって具体的な理由とするかということは、永田町徒然草No.282を読んでもらいたい。

さいとうたかをの「ゴルゴ13」は、私の大好きな劇画だ。最近はちょっと懲り過ぎている嫌いがある。初期の作品に「偶然は2度はない」と正体不明のターゲットを探りあて、この名文句付きで狙撃するという名作があった。国家公安委員長の経験者が2度も、また友人が同じ警察官に2度も渋谷で職務質問を受ける。また自らが職務質問を受けた直ぐ後に他人に対して故なく強引な職務質問をしているのを目撃するということは、偶然が2度重なったとはいえないだろう。執拗な路上セールスマンのように、職務質問するのが警察官の仕事になっているようだ。ある人から1日に何件の職務質問するようにマニュアル化されていると聞いた。警察官職務執行法で許されている職務質問とはそういうものではない。

ご同輩、服装に気を付けて外出しなければならない国になりますよ。あぁ、そういえばこの国の首相は「美しい国、日本」を作るといっていましたね。こういうことなんですか? だからなんですか。こういう美しい国は願い下げたいものである。

それでは、また。

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