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安倍内閣の前途に黄信号が点滅、官を使いこなす視点を欠いた官邸に霞が関から上がる情報は質量とも致命的に落ちた
http://www.asyura2.com/07/senkyo29/msg/492.html
投稿者 TORA 日時 2006 年 12 月 29 日 13:57:23: CP1Vgnax47n1s
 

(回答先: 飯島前秘書官が放つ『小泉官邸秘録』の凄み/小泉と安倍は似て非なるもの! 怪腕秘書官が宣戦布告。(ザ・ファクタ) 投稿者 gataro 日時 2006 年 12 月 29 日 11:42:14)

株式日記と経済展望
http://www5.plala.or.jp/kabusiki/kabu134.htm
http://blog.goo.ne.jp/2005tora/
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安倍内閣の前途に黄信号が点滅、官を使いこなす視点を
欠いた官邸に霞が関から上がる情報は質量とも致命的に落ちた

2006年12月29日 金曜日

◆飯島前秘書官が放つ『小泉官邸秘録』の凄み ザ・ファクタ 2007年1月号
http://facta.co.jp/article/200701043.html

「小泉は立場上、復党に反対と言えない。抵抗勢力を協力勢力に変えるって言い続けてきたんだしね。だけど、俺は絶対に反対だからな」

 前首席首相秘書官・飯島勲がついに宣戦布告したのは11月27日だった。首相・安倍晋三は、05年の郵政民営化法案への「造反組」のうち、現職の衆院議員11人の自民党復党を決断した。衆院を解散して造反組に「刺客」を放ち、総選挙後には離党に追いやった張本人の前首相・小泉純一郎には仁義を切らねばならなかった。

 安倍の命で、腹心の首席秘書官・井上義行は前任者の飯島に電話を入れた。小泉が安倍を官房長官に据え、後継者として帝王学を施した前政権最後の1年、飯島も井上に首席秘書官の心得を授け、目をかけてきた。権力の移行から2カ月。飯島は打って変わって電話口の井上に「復党反対」とすごんで見せた。続く安倍自らの電話を受けた小泉は「あなたの方針は分かった」と言葉少なに応じた。権力の座を譲り渡した以上、安倍の決断に今さら口は挟まない半面、冷徹に突き放した瞬間でもあった。

 復党騒動で内閣支持率は急降下。焦った安倍は道路特定財源の一般財源化で大号令をかけたが、党内の空気は冷たく、火中の栗を拾う政策決定の司令塔も不在。たちまち本格的な改革を先送りする醜態をさらした。ふらつく安倍に12月8日、飯島は二の矢を放った。5年5カ月の小泉時代の首相官邸の内幕を回顧した著書『小泉官邸秘録』(日本経済新聞社)を早くも上梓したのである。

主役は「16人の侍」
 安倍の前途に黄信号が点滅、誰もが小泉官邸を思い返し、安倍の指導力との比較と検証を始めようとしたまさにそのタイミング。「年明け刊行のつもりで準備していたら、嗅ぎつけた日経から緊急出版を迫られて弱った」と飯島は周囲を煙に巻くが、10月に2週間も永田町から消え、潜っていた。早くからの周到な仕掛けを感じさせずにはおかない。

 衆院第一議員会館の手狭な小泉事務所で「半畳暮らし」に戻った怪腕秘書。前書きでも「私にとって代議士は小泉純一郎しかいない」と、なお小泉にあけすけな忠誠を捧げてはばからない。飯島備忘録という体裁を取っているが、退陣後はメディアに一切口を閉ざす小泉の承認のもと、本音の代弁者として満を持して打って出たのは疑いない。安倍に微妙な距離を置き始めた小泉・飯島コンビの再始動宣言、とも受け取れる。

 読み進むと一層、その感を深くする。「安倍官房副長官(当時)の気配り、度量の広さに感服した」などと一見、安倍への歯の浮くような礼賛の辞が並ぶ。一言も批判めいた表現はない。ただ、行間からはっきりと浮かび上がってくるのは、同じ「官邸主導」を標榜していても、小泉流リーダーシップと安倍の政権運営はおよそ「似て非なるもの」だという強烈な告発のメッセージである。

 飯島は官邸主導の要諦として「政治がいかに官僚組織を押さえ、使いこなすかということこそが問題」だと繰り返す。郵政も道路公団も民営化、行財政改革を断行した小泉だが、大ナタを嫌がる官僚機構を敵視するより、アメとムチで「使いこなす」のに腐心したと言う。確かに「自民党をぶっ壊す」とは宣言したが、幹事長・中川秀直や竹中平蔵流の霞が関解体路線とは一線を画してきた。

巻末には飯島に加えて16人の男の肖像が並ぶ。丹呉泰健(財務省理財局長)ら小泉に仕えた事務担当の秘書官延べ5人。そして香取照幸(厚労省雇用均等・児童家庭局総務課長)、末松広行(農水省環境政策課長)ら秘書官のいない省庁から、飯島が35年かけて築いた霞が関人脈をたぐって選抜した延べ11人の特命参事官。小泉を支え抜いたこの「チーム飯島」こそ『秘録』の主役であり、安倍にない資産と言いたげだ。

 首相秘書官は財務、外務、経済産業、警察の4省庁が審議官級のエリートを送り込む。飯島は総務、厚生労働、国土交通、文部科学、防衛の5省庁(後に文科省に代え農水省)からも課長級を官邸に常駐させた。この特命参事官が医療制度改革、自衛隊イラク派遣、BSE(牛海綿状脳症)事件などで官邸と出身省庁をダイレクトに連結し、小泉・飯島コンビが官僚機構をじわじわと官邸に引き寄せ操縦していった舞台裏を『秘録』は活写する。

 安倍も外形的には似た試みをしている。総裁選出直前の9月中旬、新政権の首相直属スタッフとして霞が関から10人の官僚を公募した。これが飯島と特命参事官たちを「小泉継承なんて大ウソだ」と激怒させた。安倍に成り代わって応募者を面接した井上がこう言い放ったからだ。「安倍官邸では『役所のスパイ』は要らない。親元に戻る橋を焼き切るくらいの覚悟で来てほしい」。

 特命参事官たちは小泉・飯島コンビと出身省庁の板挟みで苦闘する日々だった。親元の情報を集めて小泉に報告する一方、小泉の意思を肌身で感じ、親元に浸透させる役目も担った。スパイ呼ばわりならあっぱれな「二重スパイ」とたたえるべき綱渡りだった。飯島は記す。

「黒衣に徹し、出身省庁ではなく総理に忠誠を尽くすことのできる人材、同時に総理の意向を十分体して出身官庁を押さえきることのできる実力を備えた人材でなければならない」

引き継ぎを守っていない!
 安倍と井上は公募スタッフに出身省庁の押さえ役を担わせる発想はゼロ。専門分野にお構いなくてんでバラバラな任務に就けた。官のプロフェッショナリズムなど脇に追いやり、「政の使用人」としか見ない。安倍は「霞が関のドン」と言われる事務担当の官房副長官だった二橋正弘を断りなく更迭、飯島の怒りの炎に油を注いだ。飯島は小泉退陣と同時に「安倍政権は小泉政権とはまるで違う。引き継ぎを守っていないじゃないか」と公言し始めたのだ。

「チーム飯島」を「役所のスパイ」と切って捨てた単線思考そのままに、安倍官邸は大臣同伴でない限り、次官以下の官僚に会わないとのお触れを出した。官房長官・塩崎恭久も「決めるのは政治。官僚機構はそれを執行するだけ」が口癖。嬉々として「使用人」に甘んじる警察庁長官・漆間巌と外務次官・谷内正太郎だけは木戸御免だが、官を使いこなす視点を欠いた官邸に霞が関から上がる情報は質量とも致命的に落ちた。

 飯島は、安倍が官邸主導の主役とした首相補佐官も「活用が難しい」と指摘する。「職責は総理を支えることに尽きる」から「黒衣に徹してもらわなければならない」。従って「自らの名前で活動することをやめ」「職業生活を犠牲にしてでも」首相に奉公できる人材しか任命できないと言う。要は、目立たないと仕事にならない国会議員を黒衣にして「アベレンジャー」とはしゃぐなどトンチンカンの極みだ、という揶揄だ。

『秘録』で食い足りないのは外交だ。例えば02年9月の北朝鮮電撃訪問の知られざる仕掛けをこうほのめかす。「02年8月中旬、小泉総理から金正日総書記に一通の親書が届けられた」。新事実に触れながら、核心部分の保秘は解いていない。小泉が自分の出番が今後もありうる、と飯島の筆を抑えさせた気配もある。変人と怪腕、この奇妙な主従からまだ当分、目を離せそうもない。(敬称略)

◆安部政権に不安を抱くアメリカ 12月27日 増田俊男
http://www.chokugen.com/opinion/backnumber/h18/jiji061227_394.htm

9月からスタートしたばかりとは言え、アメリカは安倍政権にいささか困っている。それは安倍内閣がアメリカから見て、期待外れになりつつあることだ。安倍首相は、小泉改革を踏襲すると同時に、経済成長路線を採るとの指針を明らかにした。しかしながら、ブッシュ政権が郵政民営化に次いで期待し、またアメリカの金融界が強く求めてきた三角合併法に制約をつけ始めたのである。また7兆円を超える歳入増についても、財政健全化の名の下にすべて債券発行額削減に使われることになった。これで経済成長路線の真意も怪しくなってきた。

アメリカは安倍首相の就任直後から長期政権を期待しているが、造反組の復党問題やタウンミーティングのやらせ問題で国民支持率が急速に低下した。国内問題で不評なら国民の関心を国外に向けるのが政権担当者の常識である。その意味で麻生外務大臣が発表した「自由と繁栄の弧」は格好のチャンスであったのに、全くマスコミ受けしなかった。「21世紀の大東和共栄圏構想か?」などと匂わすだけで、マスコミの話題をさらうことができたのに……。アメリカには、どうも安倍内閣はまだ不安に映る。このままでは、アメリカは日本と一枚岩となって行動するのは難しい。

アメリカの中間選挙で民主党が勝利した結果、民主党が2007年からの議会を制することになったが、その影響はすでにブッシュ政権の外交政策の変化に現れている。アメリカの最も重要なパートナーである日本はアメリカの変化に迅速に対応しなくてはならないのに、どうもその兆しが見えない。アメリカが大変化をする重要な時期に、安倍首相はブッシュ大統領との首脳会談をヨーロッパ訪問を終えてから、とした。訪米時期について、たとえアメリカに説明しても、世界の目には日本がアメリカを後回しにしたと映る。それでもアメリカに説明しさえすればいいというセンスが幼稚である。

国際政治ではこうした微妙なことが誤解を生んだり、何でもないことを難しくしたりする。小泉内閣のアメリカ一辺倒から、安倍内閣は多面外交を打ち出しているのは理解できるが、時と場合によっては、ちょうど電撃的訪中・訪韓のようなパーフォーマンスも必要である。安倍氏が就任早々日中首脳会談ができたのは、9月に訪中したポールソン米財務大臣に負うところが大きかったことを忘れてしまったのだろうか。

アメリカ経済にとって中国経済の影響度が日増しに増大しているので、ブッシュ政権は中国通の元ゴールドマンサックス会長の(前記)ポールソンを財務長官に任命し、中国との経済面での連携を強めている。政治面でも、北朝鮮核問題を、いわば中国に下請けに出すなどして中国重視路線を採っている。とは言え、あくまでも中国がアメリカの仮想敵国であることに変わりはない。なぜなら、中国軍事プレゼンスは増大し続けているし、中国はロシアと共にドルに対する挑戦を

自民党総裁選の時点では、安倍氏の対北朝鮮強硬路線が追い風となった。選挙前の北朝鮮のミサイル発射、核実験に対する(当時幹事長の)安倍氏の強硬論は安倍支持の根底をなした。しかし、もはやブッシュ政権の中枢はネオコン主導からCIAと国務省主導に移り、アメリカの政治戦略は軍事力背景(力の意志)から「会話路線」へ変化した。

世界の政治・経済の主役であるアメリカの政治戦略の基本が変化したのに、相変わらずの北朝鮮強硬路線一辺倒では日本は孤立するし、すでに北朝鮮は日本孤立戦略を採っている。安倍支持の根底をなした強硬路線に代わって国民の支持が得られる新路線を打ち出す準備も見えない。

北朝鮮問題においても、対中国戦略においても、日米が戦略を共有することが日米にとって重要であることは言うまでもないが、「6カ国協議で成果が期待できないなら参加してもしょうがない」などという安倍内閣首脳陣の言葉がワシントンに聞こえてくる。これではアメリカの安倍内閣に対する懸念は増すばかりだ。こんなことでは、マッカーサーではないが、また安倍内閣の政治年齢が云々されかねない。

(私のコメント)
安倍内閣の事については15日にも書きましたが、任命した人が次々スキャンダルが暴露されて交代している。小泉内閣の時も田中真紀子外相更迭で支持率が大幅に下げましたが、立て続けに出ると政権末期のような雰囲気が出てくる。それくらい人事には気をつけなければならないのですが、安倍総理のスタッフには飯島秘書官のような人材がいない。

安倍内閣は中国や韓国に対しては曖昧外交で煙にまいた形でスタートしましたが、内政に関しても曖昧内政で煙に巻かれたようになっている。復党問題に関しても中川幹事長がグダグダして問題を大きくしてしまったし、小泉チルドレンに対する扱いも曖昧なままだ。

このような曖昧な政治手法は大衆には分かりにくく、リーダーシップが弱いように見られてしまう。記者会見でも「一身上の都合」を何回も繰り返したりして不器用さが出てしまった。小泉流のはぐらかし答弁やすり替え答弁は安倍総裁は真似が出来ない。

本来の安倍総理の政治路線と小泉前総裁の政治路線はだいぶ異なるのですが、当面は小泉路線を踏襲しつつ独自路線をとろうとすると、アメリカからも疑いの目で見られるようになる。小泉内閣はアメリカにおんぶに抱っこに肩車していたわけですが、肝心のブッシュ政権がレイムダック化して迷走している。

小泉内閣では内政で行き詰った時は外交で人気を挽回したのですが、切り札となるようなものは見当たらない。麻生外務大臣が様々なアドバルーンを揚げても安倍総理の反応は鈍く、曖昧外交は当面は続いていくのだろう。アメリカも中国との戦略対話を再開して米中の交流は深まるようですが、日米関係も曖昧なままだ。

日本外交はアメリカの頚木があるから独自のスタンスはとれないが、それだとアメリカはますます日本を馬鹿にして中国を戦略的パートナーとしてしまうだろう。靖国問題にしても核武装の問題にしてもアメリカの政府高官から一言言われると日本の政治家や学者文化人はぴたりと発言を止めてしまう。

株式日記では日本の核武装論を連日書きたてたのですが読者の反応は鈍い。日本にはドゴールのような政治家もアロンのような政治参謀もマルローのような文化人もガロアのような戦略家もいない。だから日本はアメリカに馬鹿にされ続けているのですが、日本がその気になればアメリカを崩壊させる事ができる力を持っている。

昨日の日記で書いたエマニュエル・トッド氏も「帝国以後」の本でアメリカの脆弱性を指摘している。現在でもアメリカはイラクで足をとられて動けないから北朝鮮は好き勝手が出来る。そんなアメリカに日本は外交と防衛を丸投げした状態なのだ。にもかかわらず日本に核武装の懸念が生じるとライス国務長官が飛んできて「核武装まかりならん」と言って行く。

靖国問題に対してもアーミテージ氏の一言で靖国神社は遊就館の展示内容を変えるそうだ。靖国神社は政府の施設ではなく民間の宗教施設でありアメリカ政府元高官の干渉は外国の宗教施設への宗教弾圧なのだ。にもかかわらず親米ポチ保守は岡崎久彦氏を始めアメリカに尻尾を振り続けている。

株式日記で言いたいのはアメリカと対決せよというのではなく、イラク戦争で敗北し、北朝鮮に対して手も足も出せなくなって弱体化しているアメリカの言うことばかり聞いていていいのだろうか? 中国を見習って面従腹背でぬらりくらりと様子を見ているほうがいいのかもしれない。

小泉内閣の政策はアメリカと日本の財務省主導の政治でしたが、安倍内閣ではその歪の是正が望まれる。復党問題もその是正の一部なのですが、アメリカから見れば郵政民営化を骨抜きにしようとするのではないかと疑る。政府税調の本間会長の辞任は財務省の陰謀だという噂もありますが、財務省の裏にはアメリカの影がちらついている。

このところ立て続けに出るスキャンダルのネタはどこから出ているのだろうか? ロッキードスキャンダルで田中角栄を退陣に追い込んだようにアメリカは自由自在に日本の内閣を操る事が出来る。アメリカだけではなく中国やロシアの工作員で東京は一杯だ。ところが日本には工作員に対する防諜機関がない。

警察の公安などががんばってはいるが相手がCIAだと情報をもらっている関係上手も足も出ない。必然的に日本の政治はアメリカの言うがままにならざるを得ない。せめて安倍内閣は自民党組織と官僚組織をしっかりと固めて行く必要がありますが、しばらく時間がかかるだろう。


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