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(白髪頭でズバリと斬る -じじ放談-)
http://blog.livedoor.jp/gold_7777/archives/50467250.html
12月28日付け日本経済新聞は「民主党は27日の持ち回り常任理事会で、来年夏の参議院比例代表候補に、立正佼成会を支持母体とする候補2人の擁立を決定。いずれも、新人で、元自民党新潟県議と同じく元福岡県直方市議の二人。民主党では、先に、日本青年会議所元会頭の公認も決定している。」と報じた。
小沢民主党は、元自民党県議や市議を民主党候補とするほか、かって自民党の支持団体であった企業経営者の青年組織である日本青年会議所や立正佼成会を民主党支持団体に取り込もうというのだ。民主党が、今後、郵政民営化問題で自民党離れを起している特定郵便局長会や医療費の削減問題で打撃を受けている日本医師会等の元自民党支持団体からも比例代表候補を出す可能性がないとはいえない。
小沢民主党は、候補者も元自民党議員並びに元自民党支持であった団体を民主党に取り込んで、自民党に対決しようとしている。小沢一郎は「参議院選挙勝利のための戦術であるから、民主党の政策や方針に影響はない。」というかもしれない。しかし、元自民党議員や元自民党支持団体が、民主党的体質に転換するとは思えないから、民主党自体が、利権型である古い自民党型政党に変質せざるをえないと考えるべきだ。
民主党の主たる支持団体である労働組合の弱体化が著しい。しかも、地方自治体財政が悪化し、これを改善するため、さらに、地方公務員を削減する傾向が強まることは必至である。結果、民主党支持の主力部隊となっている自治労や日教祖等の地方公務員労働組合の一層の弱体化は避けられない。民主党が生き残るため、自民党の牙城であった団体や組織を取り込む小沢一郎の気持も理解できない訳ではない。
小沢一郎は、戦後の日本に、利権政治を確立した田中角栄の寵愛を受け、田中角栄型利権政治のありようを体得している政治家である。自民党は、各種利権団体の代表を自民党候補者に推薦し、利権団体は自民党に政治資金と投票を約束するという利権型政治を行なってきた。「昔取った杵柄」というが、小沢一郎は、今、田中角栄から学んだ利権型政治を民主党で復活させつつあるといってよい。
これに対し、安倍自民党はどのように対応するか?小泉型劇場政治が苦手な安倍総理・総裁は、おそらく、小沢一郎の利権型選挙に対決するために、支持団体を取り込む利権型選挙を取り入れることになるのではないか。
自民党は、創価学会の支援を受ける前提で選挙対策をとっている。これまでは、この選挙戦術が有効であった。しかし、日本の各宗派は立正佼成会を初め、「反創価学会意識が強い」のであるから、民主党がこれらの宗教団体と連携する条件は整いつつある。自民党が創価学会に「オンブニダッコ」の選挙戦術を取り続けるならば、民主党が自民党に代わって保守政権政党の座を射止めることがあり得る。しかし、それは「田中角栄型」利権政治の復活となろう。都市の「声なき声」である無組織の多数者の意見は政治に反映されず、利権団体重視の戦後政治が復活する。
日本の二大政党政治は、政治理念で対決する健全な二大政党政治ではなく、利権と利権がぶつかりあう醜悪な二大政党政治となる可能性が高い。憂うべき事態といわねばならぬ。小沢民主党の戦術は、戦後政治の清算でなく、戦後腐敗政治の復活を企図しているからだ。
自民党は、特定の支持団体だけが政治の恩恵を受ける政治システムの復活を、小沢民主党と競い合うのか?それとも、国家百年の大計を立てて、一時の不評判に右顧左眄することなく大道を歩む政治を行なうのか?
歴史を逆転させてはなるまい。大局観のない利権型政治を行なった田中角栄及び彼の後継者は、中国への膨大なODA援助を行い、その利権で自らも肥え太り、さらに拉致被害者の問題に目をつぶって、北朝鮮への膨大な経済援助を行なうことで、自らの利権も得ていたのだ。すなわち、日本国家の利害得失よりも、派閥の損得を上に置いて政治を壟断した旧田中派→旧経世会こそが、戦後日本政治の汚点なのだ。小沢一郎はこの流れを汲む嫡出子であり、かつ現在、民主党において、利権団体と癒着した汚職と腐敗の政治復活に着手したというべきなのだ。
自民党は、小沢一郎の選挙戦術に秘められた「利権政治復活の陰謀」を広く国民に宣伝して、歴史が逆転しないよう努める必要がある。そして、自民党は利権型政治を復活させないよう自らを厳しく律すべきである。
来年の参議院選挙で、利権型政治の復活を狙う民主党が勝つかどうかは分からない。国民が、過去の歴史から、どれだけ学び、政治的成熟を達成しているかどうかで決まる。そして、自民党が、今後百年の国家経営の指針を国民に示すことができるかどうか?時々のマニュフェストだけでなく、国家百年のマニュフェストも国民に示してもらいたいものだ。
来年の参議院選挙は、自民党の「国家百年の大計」と民主党の「利権型政治の復活」を最大の争点として、英明な国民の審判を仰ぐべきだ。
■ 関連
民主、立正佼成会との関係強まる・参院選へ候補擁立(日経)
http://www.asyura2.com/07/senkyo29/msg/458.html
投稿者 ドキッ!プロ奴隷だらけの水泳大会 日時 2006 年 12 月 28 日
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