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<佐田行革相辞任>安倍政権に大きな痛手 国会は波乱含みに
12月27日21時28分配信 毎日新聞
佐田玄一郎行革担当相が27日、関連政治団体の不正経理疑惑で辞任に追い込まれたことは、安倍政権に大きな痛手となった。安倍晋三首相は年越しを待たずに決着をつけることで事態の早期沈静化を目指したが、野党は来年の統一地方選や参院選をにらみ、年明けの通常国会で攻勢を強める構え。首相にとって初めてとなる07年度当初予算案を審議する通常国会は、出だしから波乱含みの展開になりそうだ。【須藤孝、米村耕一】
「来年の通常国会における予算の審議や重要法案の成立を目指すために、国政の渋滞を招くことはあってはならないと判断した」。佐田氏は27日の辞任会見で、安倍政権の置かれた危機的な状況を自ら端的に表現した。首相は通常国会で初の施政方針演説を行うとともに、07年度当初予算案の審議を通じて「安倍カラー」をアピールしたいところだが、野党に任命責任を追及されれば守勢に追い込まれかねない。
政府筋は「物事の処し方は風林火山だ」と迅速な対応で政権へのダメージを最小限に抑えこむ狙いを強調したが、公明党幹部は「疑惑が本当なら、閣僚辞任だけで済む話ではない。いい迷惑だ」と不快感を表明。閣僚辞任後も佐田氏の議員辞職を求める動きなどが続く可能性を示唆した。自民党の二階俊博国対委員長は「弱り目の時にカーンと一発打たれると効く。国会閉会中の年末で良かった」と周辺にこぼした。
一方、野党は来年の通常国会で佐田氏の政治資金の使途など疑惑解明を求めるとともに、首相の任命責任を追及し、4月の統一地方選、7月の参院選へ向け集中攻撃する構え。民主党は27日夜、小沢一郎代表、菅直人代表代行、鳩山由紀夫幹事長が東京都内で会談。鳩山氏は記者団に「疑いがあるなら晴らさないといけない。証人喚問も必要だと思う」と述べた。
野党4党は国会の閉会中審査を求めることで足並みをそろえており、社民党の福島瑞穂党首は佐田氏の証人喚問を求める考えを示したうえで「安倍内閣は3カ月でもう政権末期だ」と指摘。共産党の市田忠義書記局長も「もともとなかった(首相の)求心力が一層落ちてきた」と語った。
最終更新:12月28日1時42分
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20061227-00000116-mai-pol
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