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2006/12/27(Wed)
OBサミット出席を断った小泉前首相(天木)
OBサミット出席を断った小泉前首相
天木直人
12月24日のNHKが、小泉前首相がOBサミット出席を断ったというニュースを流した。今年5月にウイーンで開かれる予定のこの会議への参加を宮沢元総理から頼まれた時、「当面は表立った活動を控えたい」と言って断ったという。
このニュースを耳にした私は苦笑を禁じえなかった。小泉前首相の正体をこれほど見事に示したニュースはない。自称「政策ではなく政局の政治家」である小泉前総理は、そもそも国際会議に出て喋るべき何物も持たないのだ。ましてや総理という肩書きが外れた今の彼には発言案を書いてくれる官僚もブレーンもいない。出席したくても出来ないのだ。
それにしてもである。OBサミットは1983年に小泉前首相の師匠である福田赳夫元首相が提唱して創設されたものだ。以来各国の大統領・首相経験者などがその経験と識見に基づき、世界平和と安全保障や世界経済の活性化などにつき意見交換を行ってきた。日本が打ち出した数少ない国際的イニシアチブであり、ただでさえ国際社会への発信能力の無い日本の指導者にとって、世界に発信できる有用な国際フォーラムとして活用されるべきものである。事実福田元首相はこの会議を重視し引退後も存在感を保っていた。小泉前首相が師匠福田赳夫に思いを馳せるならば、この任を意気に感じて引き受け、5年半の自らの政策を世界に語るべきではないのか。それが本来の政治家というものであろう。
安倍政権短命説が流されるようになり小泉再登板の声もささやかれている。しかしそんなことはありえない。自らがやりつくした間違いだらけの政策のツケがまわってくるのはこれからである。そのボロが表面化する時に、そしてそれに対する解決策を持ち合わせていない小泉前首相が再登板するはずがない。できるはずがない。その事を一番良く知っているのは自分自身であるはずだ。
小泉前首相は「当面は活動を控えたい」などと格好をつけることなく、今すぐ議員を辞職すべきだ。そしてハマコーのようにテレビタレントでもなればよい。それが本人にとっても、メディアにとっても、そして永遠の小泉ファンにとっても、最良の選択であるに違いない。
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