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安倍政権、またもや火種を抱える
政治 / 2006年12月26日
日本列島を低気圧が覆って猛烈な雨がふり続いた。この時期になると、1年をふりかえり、来年の行方を占う議論が盛んになるが、実は来年の政界は大荒れになるかもしれない。すでに、その兆しが表面化している。安倍政権は、年末になっても火種が尽きることがない。佐田玄一郎行政改革担当大臣の「7千万円」を超える政治資金架空記載疑惑が明らかになった。
行政改革担当大臣である。安倍政権の「改革度」が試されている。これまで、後手後手にまわることの多かった官邸の対処が続いたために、支持率は下り坂を滑るように落ちている。世論からの強い批判を意識すれば、任命権者としての安倍総理の判断にやがて注目が集まる。自民党復党問題では、中川秀直幹事長に丸投げしたが、閣内人事を総理の手前で取り仕切るのは官房長官である。ところが、塩崎官房長官は泥をかぶって責任を被るタイプではない。
おそらく、「調査待ち」を理由に越年して問題が冷却するのを待つつもりだろう。あまりにも見え透いた「時間稼ぎ」をすると、悪影響は目に見える支持率ダウンで 証明されるだろう。小泉劇場の幕が閉じて、権力維持集団としての自民党の本質が国民からもよく見えるようになった。
改革など本来語ることの出来ない体質をそのままにして、「美しい国づくり内閣」が改革イメージを発揮しようにも無理な相談ではないか。このところの質問主意書に対する内閣の作文能力の低下、論理性からの逃走は、目を覆いたくなるほどにひどい。
来年の「乱」の芽が、今回の問題への対処の仕方いかんで大きく膨らむ。そして、ここ数日で安倍政権の本格的な失速が始まるかもしれない。そんな危機感がへないところが、この政権の特徴のように思えてきた。
http://blog.goo.ne.jp/hosakanobuto/e/6066da6a6ced75b6ff7a7d99154fa7f7
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