★阿修羅♪ > 政治・選挙・NHK29 > 377.html ★阿修羅♪ |
Tweet |
2006.12.25
森田実の言わねばならぬ[552]
安倍内閣徹底批判【40】
安倍首相の責任を問う。
本間正明政府税制調査会会長の問題は辞任で終わらせてはならない。
この機会に日本の指導層のモラルハザードを徹底的に解明しよう。
「恥を知るは勇に近し」(孔子)
[自分の恥を素直に認めることのできる人は勇気ある人である。安倍首相は勇気をもって本間問題の深層を自ら明らかにせよ]
--------------------------------------------------------------------------------
安倍首相の責任は重い。 安倍首相は12月18日夜、記者団に対し「職責を全うして責任を果たしてほしい」と語り、スキャンダルを報じられた本間正明政府税調会長を擁護した。まことに愚かなことをしたものである。
安倍首相が本間正明氏を政府税調会長に起用したことは恥ずべき過ちだった。安倍首相は恥を知り、勇気をもって本間氏の更迭に踏み切るべきだったのに、逆に擁護した。安倍首相には自らの過ちを正す勇気がなかった。この罪軽からずである。
少し過去のことを記す。12月16日夜電話が鳴った。最近、深夜に執拗な無言電話などありがたくない電話がよくかかる。眠りに落ちた直後の電話はとくに困る。それでも私は電話が鳴ると必ず受話器をとる。長年の習性である。
電話の主は「日刊ゲンダイ」のF記者だった。「日刊ゲンダイ」ではただ一人の知人である。今年初め私が『小泉政治全面批判』を出版した直後、「日刊ゲンダイ」紙上で同書についてインタビューしてくれた大変すぐれた記者だ。
12月16日夜に語った私の談話が12月18日号(2面)に掲載された。これが、本間問題に対する私の基本的立場である。
《安倍首相は即刻、本間会長を辞めさせるべきですよ。愛人との税金ムダ遣い生活を報道された以上、本間会長が決めた税制なんかだれも評価しない。信頼性はなくなったのです。李下に冠を正さずで、トップが不正を働いたら潔く責任を取るのが当たり前だし、本人が開き直るなら、任命権者の安倍首相がバッサリとやるしかない。トボけている場合ではありませんよ。》
《本間会長は、ハッキリ言って上昇志向の強い御用学者、茶坊主学者です。安倍首相もうまく丸め込まれたから、経済財政諮問会議のメンバーが終わるや、政府税調会長という重要ポストに引き上げたのです。この一件だけ見ても、安倍政権の質の悪さ、腐敗がよく分かります。中枢が腐っているから、致命的スキャンダルを抱えても、福井日銀総裁や石原東京都知事が平然と開き直っている。美しい日本どころか、世の中が乱れるのも当然なのです。》
最近、政官財のリーダーたちのモラル・ハザードが目立っている。この本間正明政府税制調査会会長の“乱れ”、福井日銀総裁のモラル無視の開き直り、小泉内閣時代の「やらせ」タウンミーティング、石原東京都知事の公私混同と居直り、福島県前知事、和歌山県前知事、宮崎県前知事をめぐる不祥事……切りがないほどリーダーのモラル崩壊が連続して起きている。
まさにニッポン列島、モラル崩壊である。
しかも、こうした腐敗した指導者を、首相の立場にある者が擁護していたのだ。首相自分自身の保身のためとしか考えられない見苦しいことが日常的に行われていた。由々しき事態である。本間問題は、日本の指導者のモラルハザードの氷山の一角である。
スキャンダラスな政府税調会長は辞職したが、これで一件落着させてはならぬ。本間氏を任命し擁護した安倍首相の責任を明らかにすべきである。この問題、曖昧に終わらせてはならぬ。
http://www.pluto.dti.ne.jp/~mor97512/C03103.HTML
森田実の時代を斬る:
http://www.pluto.dti.ne.jp/~mor97512/TEST03.HTML
▲このページのTOPへ HOME > 政治・選挙・NHK29掲示板
フォローアップ: