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2006/12/25(Mon)
靖国参拝に関する毎日新聞の二つの記事(天木)
靖国参拝に関する毎日新聞の二つの記事
天木直人
国会が終わり、来年度の予算案編成も終わった。メディアはもうすっかり休暇ムードだ。ただでさえ本来の政治活動を怠っている国会議員は、年末年始番組出演にますます精を出し遊びほうけている。サラリーマン記者は「特ダネ探し」より「特オチ防ぎ」という消極姿勢に転ずる。かくして面白い記事がなくなる。世の中の事がますますわからなくなってくる。大手メディアのニュースというものは、結局は作られているということだ。ニュースを受けとめるだけの国民はそんなニュースに踊らされることになる。
しかし注意をすればよい記事が見つかる。毎日新聞の二つの記事がその好例だ。
12月22日付毎日新聞の論説に、なぜ小泉首相は靖国神社を参拝しないのかという記事があった。あれほどこだわった靖国参拝だ。総理を辞めた今こそ真っ先に駆けつけるべきではないのか。「戦争にたおれた方々の犠牲を片時も忘れない」のなら、一年に一度などということではなく、総理を辞めた今こそ存分に参拝すべきではないのか。それなのに、秋の例大祭にも12月8日の真珠湾攻撃の日も小泉議員が参拝したという話を聞かない。一体総理の「心の問題」とは何だったのか・・・と書いている。的確な意見だ。政権維持のために「靖国参拝」を利用する、それをマスコミが煽る、そして問題の本質が何も変わっていないにもかかわらず、靖国問題が報道からぱったり消える。ニュースはつくられるという典型的な例だ。
その毎日新聞は12月20日紙上で靖国神社の展示説明の現状を報道していた。すなわち靖国神社内にある戦史博物館「遊就館」の展示において、「対米戦争は自衛戦争であった」とか、「太平洋戦争によって米国の経済は復活した」、などと説明していたが、これは米国を刺激し好ましくないという親米保守派の抗議に屈して、あわててその説明の変更を決めたとする報道がかつてあった。その時に、中国侵略を否定する説明も改めるべきだという意見があったのだが、靖国神社は、この抗議には「見直す必要はない」と耳を傾けなかった。
ところが12月20日の毎日新聞によれば、中国関連部分も表現を変える方針を決めたという。そして米国関係部分と一緒に来年1月1日から新しい展示に切り替えるという。関係者によれば。「表現が足りずに誤解を与える部分があった」という。
さすがの靖国神社も歴史認識の誤りを押し通せなかったのだ。ほとぼりのさめたときを見計らってこっそり変えようとしたのだ。こういう記事こそ各紙が一面のトップに持っていくべきだ。国民の一人でも多くが知る必要のあるニュースである。
http://www.tembosha.com/kd_diary/kd_diary.cgi?20061225
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