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キリストは将来に来るであろう「最後の審判」と「自ら(の論理)の再臨」を、自分を受け入れる事を全く不十分に行う他なかった民衆に対して知らしめ、且つ、その時までの希望をつながせる為に、ユダを誘って磔刑と復活の歴史的演劇を創り上げたものと考えられる。
その様にして自らの布教を閉じなければ納まらない状況に追い込まれていたものと考えられる。
しかし、実際にはキリストとユダは命を無駄に落としたと言う事はあるまいと私は考えている。
そしてキリストの信じて疑わなかった「最後の審判」と「自ら(の論理)の再臨」、それはまたムハンマドが信じたものでもあった。
「だがお前は真の私を包むこの肉体を犠牲とし、すべての弟子達を超える存在になるだろう。」
この記述で有名な『ユダの福音書』(グノーシス派の文献、日経ナショナルジオグラフィック社刊)にも「アイオーン」についての記述がある。
例の一つを挙げると次のようなものがある。
「自ら生まれた者は言った。『照り輝くアイオーンを生じ[させ]よ』するとアイオーンが生じた。」
「アイオーン」について、『ナグ・ハマディー文書』(株)岩波書店の用語解説では次のように説明されている。
ギリシャ語で(ある長さの)「時」、「時代」の意。グノーシス神話では至高の神的「対」から流出し、「プレーローマ」の中に充満する、擬人化された神的存在。(後略)。
また、この岩波版『ナグ・ハマディー文書』では、文書の一つである「ヨハネのアポクリュフォン」の中で彫像の「アイオーン」像を載せている。
それは、「蛇を身にまとって獅子の頭を持つ人物像」なのである。
これの意味するところは、蛇は大地の神を表し、獅子頭の人物は天の神を表わしているのである。
従って「天地和合」に意味をも表わしている。即ち完成された現実世界をも表わしているのである。
では、「アイオーン」の語源は何処から来ているのであろうか?
日本における「アイウエオ…51音」には意味があり、それは宇宙の構成要素を表わしたものとされているのである。それはに備わる属性と考えられているのである。
つまり、「アイウエオ」から始まって「ヲ」までの50音そしてその総称である「ン」の夫々が宇宙の構成要素を表わしたものとされているのだ。
「アイオーン」と「アイウエオ…51音」に類似性を私は見出すのである。
またこれは『カバラ』における「アインソフ」にも類似している。
こちらについては稿を改めて提出する積もりではあるが少しだけ触れておくと、
「アインソフ」を「アイン+祖父」と分解すれば、
「アイウエオ…51音+神的存在」と理解する事は可能である。
ちなみに、興味深い事に岩波版の「ナグ・ハマディー文書」の同じく「ヨハネのアポクリュフォン」では、
とぐろを巻いた蛇を中心にして、回りを16人の男女で囲んだ彫刻も載せている。
止む無く触れざるを得ない事を御赦し頂きたい事ではあるが、これが菊花紋章に大変に似たものとして興味深い。
菊花紋章では中心に真円を置いているが、真円には勿論のことであるが意味がある。
又16の花弁には人を表わしている意味もあるので、岩波版「ナグ・ハマディー文書」に載せられた16人の像はその意味では間違いとは言えない。
真円の代わりに蛇を置いている事は、じつは意味している事柄があり、
それは、
「アダム・イブが蛇に誘惑された事」の本当の意味を表わしていると考えられる事なのだ。
あまり横道に逸れてはいけないので、元に戻るが、
グノーシス派における「アイオーン」はカバラにおける「アインソフ」とも我が国の「アイウエオ…51音」とも通じていると私は見るのである。
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