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我ら言葉のほかに失うものなし
天木・筆坂熱血インターネット対談
2006/12/20(Wed)
中川昭一軽率発言の行き着く先(天木)
中川昭一軽率発言の行き着く先
天木直人
18日の日経新聞を読んで驚いた。中川政調会長が「米国の原爆投下は犯罪だ」と講演で述べたというのだ。
主要紙を調べてみたが、この発言を掲載しているのは今のところ日経新聞の小さな記事だけだ。これから報道されるのかもしれない。週刊誌が書くかもしれない。しかしこの中川政調会長の発言を米国が見逃すはずはない。中川政調会長は間違いなく米国のブラックリストに入れられてしまった。彼の政治生命はこの発言で終わることになるだろう。
日経新聞の報道によるとこうだ。17日夕長崎市内で講演した中川政調会長は、米国が長崎に原爆を投下したことについて触れ、
「ああいうものを撃ち込むという米国の判断は本当に人道的にも許すことができない。原爆投下は犯罪だ」と述べたというのだ。核武装についての発言から始まって、最近の中川政調会長の発言はとどまるところを知らない。それをまた日本のマスコミが許している。なかにはよくぞ言ってくれたと持ち上げるものもある。それに気をよくしたのか、中川政調会長はまるで将来の日本のリーダー気取りで舞い上がってしまったかのようだ。
この発言は正しい。イラク攻撃を見るまでもなく、米国は戦争犯罪国家であり人道に対する罪を繰り返してきた国である。私はなんのためらいもなくそう発言する。しかし日本の政治家、しかも政府自民党の政調会長である中川昭一がそう公言するとなると話は別である。米国政府が許すはずはない。
もちろんだからと言って彼が直ちに政治家を辞めなければならない事態に追い込まれることはない。しかし彼は決して首相にはなれないだろう。彼の政治家としての発展は、この発言で下降の一途になるのである。
かつて石原慎太郎は、1989年初め、その著書「NOと言える日本」(光文社)の中で米国を人種差別の国であるとこき下ろし、「いざとなったら日本はソ連と組めばよい」などと米国の神経を逆なでする発言をした。冷戦は終わりに近づいていた頃とはいえ、ソ連と同盟を組むなどという事を発言する政治家を米国は決して許さない。石原はそれを悟ったに違いない。1995年に突如として国会議員から決別する決意をしたのも日本の総理になれない事を悟ったからに違いない。
中川政調会長の今回の発言は、石原慎太郎の発言をはるかに超える反米発言である。米国は「原爆投下を犯罪である」と公言する政治家を決して許さないであろう。中川昭一は観念したほうがよい。これで政治家中川は終わったと。しかし悲しむことはない。ハマコーのようにテレビの御用放言者として第二の人生を歩めばよい。それのほうがはるかに高収入であり世の中から注目される。
放言大臣の行き着く先としてはこれ以上しあわせな人生はない。
http://www.tembosha.com/kd_diary/kd_diary.cgi?20061220
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