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□内閣不信任決議案で奮闘した国民新党の切ない党内事情 [週刊文春]
http://seiji.yahoo.co.jp/column/article/detail/20061220-01-0702.html
2006年12月20日
内閣不信任決議案で奮闘した国民新党の切ない党内事情
安倍内閣が最重要法案と位置づけた教育基本法改正案が成立した十五日、民主、共産、社民、国民新の野党四党は内閣不信任決議案を衆院に共同提出した。結果は言うまでもなく、大差の否決だったが、提案理由説明に立ったアジ演説の名手、民主党の菅直人代表代行は不信任の理由を十一項目並べ立て、一時間にわたり安倍内閣をこき下ろした。郵政造反組の復党問題で「国民の理解を得る方法は一つしかない。もう一回信を問う(選挙をやり直す)ことだ。それが怖いんですか」と挑発し、対決色をむき出しにした。
「さすが喧嘩師・菅」と言いたいところだが、実は民主党内では決議案提出に慎重論が強く、ぎりぎりまで及び腰だった。民主党に活を入れたのは衆院四人・参院四人のミニ政党・国民新党だ。民主党の態度に業を煮やした亀井久興幹事長が十四日に緊急記者会見を開き「民主党はどっちを向いているのか分からない。参院選では私どもなりにやっていくこともあり得る」と、選挙協力を白紙に戻す可能性にも言及し決断を迫ったのである。亀井静香代表代行も小沢一郎民主党代表サイドに働き掛け、方針転換を引き出すのに一役買った。いわば、しっぽが胴体を振り回した形だ。
同じ郵政造反組の十一人が白旗を掲げ自民党に戻ったことが、逆に「俺たちは違う」と国民新党の面々に火を付けたとみられるが、全員がそろって古巣との対決に「火の玉」というわけでもない。その代表格はほかならぬ綿貫民輔代表(前衆院議長)だ。温厚な人柄で知られる綿貫氏は自民党幹事長、平成研究会(現津島派)会長などを歴任し、離党した今も親近感を持つ自民党議員が少なくない。親しい知人に「俺が許せないのは小泉(前首相)と武部(前幹事長)。彼らが一線から退いて『いい自民党』に変わるなら復党もやぶさかではない」と漏らしたこともある。
綿貫氏は国民新党の精神的な支柱。ご機嫌を損ねてはまずいと、両亀井氏が耳元で囁いているのが「参院選後は綿貫首相」説だ。来年の参院選で自民党が過半数を割り、国民新党がキャスティングボートを握る展開もあり得る。その時は「綿貫首相」を連立の条件にする。政権維持のためなら、自民党は首相を譲るくらい朝飯前。村山・自社さ連立政権もそうだった――。ワタ・カメの路線対立が表面化していないのは、この鼻薬の効果かもしれない。
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