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石原知事の四男 「ただ働き」の怪 [AERA]
http://www.asyura2.com/07/senkyo29/msg/1302.html
投稿者 white 日時 2007 年 1 月 23 日 16:46:22: QYBiAyr6jr5Ac
 

□石原知事の四男 「ただ働き」の怪 [AERA]

 http://seiji.yahoo.co.jp/column/article/detail/20070122-01-0101.html

2007年1月23日
石原知事の四男 「ただ働き」の怪
この春に3選をめざす石原慎太郎知事が逆風にさらされている。
豪華出張批判に続く「四男問題」。妙に「ただ働き」を強調するが…。編集部 藤生 明
「いじめられた気がしてますけど大丈夫です。自殺はしません」
 年末年始、いつになく弱気な石原慎太郎東京都知事の姿が繰り返し報道された。昨秋、豪華出張報道に始まった都政批判が、知事肝いりの文化事業トーキョーワンダーサイト(TWS)に飛び火。四男の画家延啓氏(40)の公費出張など、公私混同ぶりが都民の批判を招き、窮地に立たされたのだ。
 とはいえ、非を認めたのは「舌足らずだった」という“説明不足”まで。「批判は共産党のネガティブキャンペーンに便乗したマスコミによるもの」と反論し、TWS問題では無報酬で都政に協力する四男の献身ぶりを強調して「ただ働きなのに……」を連発した。
 ところが、その「ただ働き」が怪しくなっている。四男が、TWSの事業を企画する芸術家「キュレーティングアーティスト」(CA)に委嘱された時期、報酬を受けていた事実を示す明細と業務指示・報告書、TWSの預金通帳の写しが出てきたのだ。
《石原延啓様 キュレーティング・アーティスト報酬費》
 と記されている明細には、2003年6〜7月に延啓氏が18日間(計102時間、時給3000円)、企画に参加して計30万6000円が支払われていた、とある。そこから所得税を引いた27万5400円が、03年12月に延啓氏側に振り込まれた。

振り込み3カ月後返還
 具体的な仕事として延啓氏は、今村有策都参与(TWS館長、延啓氏の友人)の妻でプログラムディレクター(PD)の家村佳代子氏(TWS事業課長)と協力しながら、出展者にアドバイスしたり、美術関係者らへの「総合的な対応」にあたったりしたという。この間、「能オペラ」公演(結局は中止)のため、音楽祭の視察もしていた。
 だが、なぜか3カ月後の04年3月12日、延啓氏側に振り込まれたのと同額がTWSの口座に返還された。都の説明は、こうだ。
「TWSの規定に基づいて謝礼を支払ったが、本人が辞退した。03年8月以降は、活動実績がないので謝礼は支払われていない」
 しかし、振り込み直後ならまだしも、3カ月もたってからの「辞退」は不自然ではないか。
 知事はこれまで、延啓氏の公費出張は認めても、報酬の類は否定してきた。また、都当局の説明では、同じ時期、延啓氏のほかに音楽家と建築関係者をCAに委嘱したが、活動実績がないとして謝礼は支払われなかったという。だとすると、設置要綱をつくり、CAというポストまで設けたのは、いったいなんなのか。
 延啓氏はCA就任前、欧州出張に合わせて1カ月だけTWSの外部委員を委嘱され、公費出張していた。これを考えると、CAという肩書も国内外を飛び回る延啓氏のために使われたようにみえなくもない。

旅費を「委託費」で
 都職員は驚くべきことを言った。
「初めはCAとかポストをつくって公費支出の体裁を整えていたけれど、次第にそれさえも省いて、委託費に旅費を紛れ込ませてしまおうとやり始めた」
 延啓氏の旅費に関しては、すでにダボス会議(04年)への渡航費約130万円が太鼓演奏者への「装飾委託費」に組み込まれていたことが明らかになっている。この公費の「迂回支出」は、都の事務方の説明では曖昧だったが、知事自身がテレビで「旅費は公費で出した」と認めた。つまり費目を偽った公費支出、ということだ。
 そして実は、それ以降も委託費名目で延啓氏の旅費を捻出しようと考えていたのではないか――。都の開示文書に目をやると、そう疑いたくなるやりとりが、都とTWSとの間で交わされている。
 たとえば、04年秋の台湾出張。先の今村氏は、都の職員にこんなメールを出している。
《航空券、ホテル等の手配は今村、家村、石原、○○すべて一緒でお願いします。(中略)石原、○○両氏はやはりワンダーサイトからの調査委託でできませんか?》
 また、05年の欧州出張をめぐるやりとりは、こうだ。
《海外出張がだめだとか言っている場合ではありません。(中略)PD、CAの場合は都の職員ではないのですから、委託をかければいいのですから》
 これらは結局、都側が押し返し、ダボスのような公費の迂回支出はなかった模様。しかし、正規の手続きを踏まなくとも委託費に紛れ込ませれば……と考えるTWSの体質が透けてみえるようだ。

「庁内組織」に補助金
 これでは住民の血税が杜撰に使われているのではないかと疑われても仕方がない。その不安を裏付けるかのように、実質的に都が運営していたTWSコミッティには、補助金不正支出の疑いも取りざたされている。都の内規では補助金は外部団体が対象だが、TWSコミッティの構成を調べると当初はほとんどが都職員で、要は「庁内組織」だったことが分かった。
 その予算・決算書もひどい。賃金が決算段階で予算の2倍になったり、予算にはなかった委託費やコンサート、オペラの費目が決算で突如200万円も300万円も計上されたりしている。
 さらには、費用配分や事業内容の変更には都の承認が必要なのに、手続きを省略。「補助金」を受け取った後もルーズに運営されてきたことが容易に想像できる。
「芸術の世界は、展覧会も演奏会も1〜2年先の日程まで決まっている。それなのに、年度初めと終わりで企画がコロコロ変わるわけがない。行き当たりばったりなんですよ」(都関係者)
 そもそも今村夫妻は、知事が「画商ら何人もから推薦された」「余人をもって代え難い」というほどの有能な人材なのだろうか。
 今村氏が発案したという能オペラは当初、04年2月公演の計画で知事が脚本を書き、作曲家の細川俊夫氏が作曲することで話が進んだ。ところが03年10月、中止に追いこまれた。脚本と作曲の著作権の一本化をめぐって意見が割れたためだという。

「有能参与」の企画赤字
 その後、今村氏が担当した補償交渉も難航した。実質的な代替公演を歴史文化財団が開いたものの、結局は1605万円の赤字。知事は作曲者側を批判し、今村氏側をかばうのだが、ある都職員は憤る。
「発案者なら、著作権という基本的な問題をあらかじめ知らなかったのか」
 一連の騒動を受けて知事は「スポークスマン」制度を導入し、初代報道官を置いた。
「内閣にもスポークスマンとして官房長官がいる」
 というのが知事の説明だが、苦笑いする向きもある。ほかならぬ知事自身が就任以来、「人事と報道は知事の専管事項」と事あるごとに周囲を制してきたからだ。
「都合のよい話ですら、知事会見前にニュースになったら『犯人探し』が始まるわけです。浜ちゃん(浜渦武生都参与=前副知事)にお詫びの手紙を書いた、なんて話はざらです」(都関係者)
 よもや「手柄話は自ら広報、不都合な話題は報道官に」というわけではないだろうが、知事の意向をしん酌して語れと言われても、都民への説明責任をまっとうできるかどうか疑問だ。実際、都庁内にはこんな不満も渦巻いている。
「『知事の身内をかばえなかった』なんて理由で責任を負わされたら、職員はたまりませんよ」
 それでも、知事をめぐる報道は劇的に変化した。出版社系週刊誌にも、知事への献金疑惑が大々的に載るようになった。都の「情報公開制度のあり方に関する懇談会」で座長を務めた大森弥東大名誉教授はこんな感想を口にする。
「周囲で取材している人たちの間で『もうこの人は2期でいい』という、うんざりした思いが広がっているのでは。困ると怒鳴る知事に、マスコミ側がまいってしまっていた印象だったけれど、手の内も分かった。力関係がやっと変わってきた感じがします」

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