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株式日記と経済展望
http://www5.plala.or.jp/kabusiki/kabu136.htm
http://blog.goo.ne.jp/2005tora/
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自民党、民主党はなぜ無党派層の支持を集められないのか?
タウンミーティングを開いて無党派の掘り起こしをしたほうが勝つ
2007年1月22日 月曜日
◆“脱タレント”貫き好感 1月22日 東京新聞
http://www.tokyo-np.co.jp/00/sya/20070122/mng_____sya_____013.shtml
■芸能人の応援なし
そのまんま東氏は芸能人を応援に呼ぶこともなく、まじめに政策を訴えた。“脱タレント”路線で徐々に浸透。対立陣営は「知名度だけでは票につながらない」「宮崎を甘く見ている」と冷ややかだったが、変化を求める有権者の支持は予想以上に広がっていた。
二カ月足らずの短期決戦。陣営が「サプライズなことはない」と語る通り、遊説、演説会、握手を繰り返すオーソドックスな戦いぶりだった。
宮崎県都城市の高校を卒業後に専修大に入学するため上京。演説では「宮崎を新しくせないかん」と方言を多く使い親近感をアピール。「つらいことがあると宮崎に帰ってきてエネルギーをもらった」「ここに骨をうずめる」と地元を意識した発言を続けた。
地域間格差、悪化する財政…。政策を語る際には、芸人時代に見せた軽妙な語り口ではなく、身ぶり手ぶりを交えた真剣な表情になった。まじめ一徹の演説に「意外。本人への見方が変わった」と驚く有権者は多かった。
選挙戦終盤。当落を争った元林野庁長官川村秀三郎氏の陣営からは「芸能人が応援に来てくれれば、しょせんタレント候補というイメージになったのに…」と悔し紛れの本音も。“保守王国”で浮動票は少ないとみられていた宮崎県だが、いつしか「投票率が上がれば東氏有利」との見方が広がっていた。
◆「無党派層が政権を生む」 フリージャーナリスト:神吉信之
http://www.election.co.jp/column/2001/k20010322.html
「無党派層」の動向分析で有名な田中愛治政治経済学教授はこう分析している。「無党派層」と呼ばれる人々の分類は(1)政治そのものに「無関心」15% (2)政治への関心は高い「無党派層」20% (3)政党支持を捨てた「脱政党層」15%(2)+(3) 35%の動向が選挙を左右すると言う。
この層は、国際政治、国際経済、それに生活に密着した問題に関心が高い。
(一方、「政党支持層」は全体の約50%(内、自民党支持者が約23%)で、”永田町”に関心が高く、農協・労組、青年団、宗教団体など「組織加入者」が多い。つまり、派閥の動向や所属する組織への利益などに関心が高いということになる)
だから、田中教授の説から千葉県知事選を読むと、「政治に無関心だから投票率が低迷しているのではなく、魅力的な候補者がいないことが原因だ」ということが分かる。
それは国政選挙でも同じで従来型の政治、選挙では無党派層は投票しないので、投票率が50%前後であれば政党支持層を中心とした選挙になり、その内約23%が自民党支持だから、自民党が勝つことになる。だから、「無党派層は寝ていて選挙に行かなければいい」と森総理の発言となる。
逆に東京都知事選の石原慎太郎氏や長野県知事選の田中康夫氏のように、政策能力があり、永田町とは関係なく、魅力的な候補者が出馬すれば、35%の無党派は選挙に行き投票率がアップする。その結果、無党派層の動向が鍵となる。
「タレント候補が出てきたら?」
もはや、そんな小手先は通用しない。青島東京都知事、ノック大阪府知事でタレント議員の無能振りが分かったからね。参院選は、知名度ではなく、政策能力重視の選挙となるだろう。
それが選挙で一番顕著に現れたのが、栃木県知事選かな。
「政党の支持を受けず」「知名度も決して高いとは言えない」福田昭夫氏が自民、民主、公明など6党の推薦を受けた現職の渡辺文雄氏を破ったことで「ウサギがゾウを倒した」と評されたんだ。当時渡辺氏は「誰が見ても勝てる態勢だったのに、何故!?」と絶句したという。建設、農業、労働業界など200以上もの団体からの支持を得ていたんだからね。その気持ちは分かるが、動員数=得票数という「組織選挙」がもはや通用しなくなったという現れと言える。
「どうして、そんな圧倒的不利な状況で福田氏が当選したの?」
そうだね。先ず、福田氏は無党派を強調、県民との距離を縮めるために数百回もの”タウンホール・ミーティング”なるものを催したんだ。
「”タウンホール・ミーティング”??」
政治家が市民と対話する集会を”タウンホール・ミーティング”と言うんだが、アメリカ大統領選挙でも遊説活動の中心となっているんだ。
「つまり、Electionがやっている「居酒屋トーク」のようなもんなの?でも、それが大統領選挙でも???」
そうなんだ。参加人数が、数十人、多くてせいぜい数百人のミーティングということで以前は「票につながらない」と敬遠されていたが、クリントン前大統領が母校でサックスを吹くなどのパフォーマンスで話題となり、あっという間に主流になったんだ。それで、今ではテレビだけでなく、ネットでも発信出来るようになっただろう。”市民との対話を積極的に行う政治家”としてのイメージ作りには最適の方法となったんだ。
「なるほど」
インターネットと選挙という観点で考えると、田中康夫氏が長野県知事選に出馬したのを機に「がんばれ、長野県」というホームページを立ち挙げた高橋茂さんはこう語っている。
「昼間は仕事をしていますから、ビラ配布、電話作戦などの選挙運動は無理ですが、深夜に自宅でパソコンに向き合うことは出来るんです」と。
獲得票にどれぐらいの影響力を及ぼしたかは分からないが、「会社や組織に気兼ねなく参加出来る」という匿名性と、拡散する無党派層支持者と瞬時に連携出来る手段としてインターネットは有効に働いたに違いない。
昨年フロリダ州の開票を巡り混迷を続けたアメリカ大統領選後、「電子投票」(現在8州で実施)が叫ばれているが、三菱総合研究所が行った調査によると、投票に余り行かない無党派の低年齢層ほど「ネット投票」が効果的だという。「候補者個人のホームページ上での公約や実績の掲示」を求める声も高い。ただ、現在は自治省の判断で選挙期間中は公式ホームページは閉鎖しなければならず、今後の検討課題となっている。
それから、この「無党派層」の増加現象は現行の選挙制度にも問題を投じている。
「それって、中選挙区制に戻せっていうことなの?」
それもどうかな。小選挙区・比例代表制選挙は細川連立政権時に現自由党党首小沢一郎氏らの主導で出来たことだと思うが、「2大政党」実現を目指したものだ。それに、政党助成法も出来たのもその頃で、議席を持つ政党(但し、共産党は拒否)に国民の税金から年300億もの助成金を出すことになった。
これらの改革は、政党に力を付けさせ、政党中心の政治を行うことが主目的だった。
「金権選挙も問題だから中選挙区から小選挙区に変えたんでしょう。でも、そうなってないよね」
君の言う通り。それに、有権者の30%以上が既存の政党に魅力を感じなくなり、「政党離れ」が進んでいるのが現状だ。なのに、「政党名を書かないと投票出来ない」「政党に属さないと出馬しずらい」など不備な点が多い。
それに、最高裁では「違憲」とさればがらも都会と農村部とで最大で1票の格差が2.4倍もある。また、死票(落選候補者の得票合計)が5割も越えるようでは、投票が議席に反映されているのか、重複候補の不自然さなども問題がある。
「今度の参院選では「非拘束名簿」という新しい制度が導入されるよね」
試行錯誤するのはいいが、議員内閣制において投票は国民にとって唯一の政治に参加する手段なのでその手段に問題があるのなら、真剣に考えて欲しいものだ。
(私のコメント)
テレビでは納豆ダイエットが捏造報道という事で大騒ぎですが、大衆はテレビが報道しただけで番組内容までそのまま信じてしまう。報道にかける前に十分な科学的な検証がされているだろうという思い込みがあるからですが、テレビ局は下請けプロダクションが作った番組をそのまま流すだけの所だ。
テレビは数百万人もの人が見ているのだから信用できると思い込むのは大衆心理なのでしょうが、真理は多数決によって決められるものではないから一人ひとりがテレビ報道をよく検証して見ていく必要がある。納豆にダイエット効果が無いことぐらい日常食べている人なら分かるはずですが、テレビで報道されるとそのまま信じてしまう。
宮崎県知事選で、そのまんま東氏が圧倒的な得票で当選しましたが非常な驚きだ。ニュースでも善戦しているという報道でしたが、当初は泡沫候補扱いだった。ネット情報でも演説のつかみが上手で反応は良いという話だった。タレントだから確かに大衆相手に話すのは横山ノックや青島幸男と同じで上手なのだろう。
政治家にとって演説が重要な要素であるのは古今東西変わらない条件ですが、日本の政治家は演説が非常に下手な人が多い。国会答弁なども原稿の棒読みが多くアドリブがきかない。だから小泉首相のはぐらかし答弁されると対応が出来ないのだ。小泉首相が支持率が高かったのも演説のつかみが上手だったからで、演説でアドリブが出来た。
そのまんま東もお笑い芸人だったから演説も上手だったのだろう。プロの政治家なら演説の訓練もするべきなのですが、名前の連呼しかしない選挙スタイルがほとんどだ。日頃から街頭演説などしていればある程度は上手くなるのですが、選挙以外の時は政治家の街頭演説はほとんど行なわれていない。
自民党にしても民主党にしても組織に頼りがちで、無党派層は対象外におかれているのですが、無党派層を取り込んだほうが当選することが出来る。しかし既成政党は無党派層を掴みかねている。話の上手なタレント候補がたくさんいるわけではないから、大衆の支持をどのようにつかむかはタウンミーティングのような集会を開いて接点を作っていくようにしなければならない。
タウンミーティングというと「やらせ質問」で話題になりましたが、小泉内閣の支持率が高かったのもタウンミーティングを有効に使ったからだろう。しかし数千万円も一回に使うやり方は金権政治と同じで意味がない。タウンミーティングをやり始めたのは長野県の田中康夫知事の車座集会が有名ですが、田中知事が結局は落選したのも車座集会を見れば分かるようだ。
◆車座集会レポート(2001/6/23)
http://homepage1.nifty.com/history/sub04kyouju/Yasuoad.htm
また、田中康夫知事はインターネットを使った政治活動でも先進的でしたが、一種のパフォーマンスであり車座集会の酷さから見ても支持者の離反は当然だったようだ。しかしこのようなタウンミーティングやネットを利用した政治活動は選挙でも有効であり、無党派層を取り込むにはこのようなやり方をするしかない。
そのまんま東が二ヶ月足らずの選挙活動で泡沫候補から当選を勝ち取る事ができたのも集会を開いて人を集めたからだろう。クリントン大統領ですらサックスを吹いて人を集めた。日本の政治家が集会を開かないのは組織選挙に頼りきっているからだ。組織で動員して集会を開いても票は集まらない。
無党派層を集める集会を開くにはそのまんま東のようなタレント性が必要だ。しかし知事になってからもそれが続けられるだろうか? 田中康夫知事の車座集会も本人のタレント性はあるが不誠実な対応が支持者離れを起こしてしまった。だから同じタレント知事でも田中康夫的な堕落はやめて欲しいものだ。
◆そのまんま東オフィシャルサイト
http://www.sonomanmahigashi.net/
安倍内閣の支持率が落ち込んでいるようですが、小泉内閣のようにタウンミーティングを開いて直接国民の意見を聞く姿勢を見せるべきだ。しかし国会よりも手厳しい質問が続出するだろうけれど、無党派層をつかむにはこのようなやり方しか方法はない。
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