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「新年会費かさんだ」
白紙領収書で政調費受給 築館・品川区議が釈明
書店などからもらった白紙の領収書に金額を書き込み、政務調査費計約170万円を不正に受け取っていたことを認めた品川区の自民党区議団の築館武雄幹事長(55)は18日、集まった記者団に、「一議員として不適切な行為で自覚が足りなかった」と謝罪し、深々と頭を下げた。築館幹事長は全額を区に返還する意向も明らかにしたが、同区議団の政務調査費を監視してきた市民団体は「極めて悪質。返還で済む問題ではない」として、さらに追及する構えを見せている。
また、築館幹事長は、同区議団で2003年度以降の政務調査費の使途を精査したうえで、不適切な支出があれば、返還する意向も表明した。
築館幹事長の説明によると、2001〜05年度にかけ、区内の書店から入手した領収書を使い、資料代名目で44件計約120万円の政務調査費を請求。別の店の領収書でも18件で計約49万円を請求したという。「金額を書いてもらうのが筋だが、領収書をいただいて自分で記入してしまった。本は買ったが、この金額ほどは買っていない」と述べた。使い道については「新年会などの会費がかさんだ」とし、「支出が収入に比べて多くなってしまった。収入に見合った活動をすればよかった」と反省の弁を述べた。
自身の進退について問われると、「区民の信用がなくなり、責任を感じる。信用を取り戻すのは大変だが、今の活動を見直すことで続けたい」と述べた。
今回の問題について、「品川区民オンブズマンの会」の千葉恒久弁護士は「税金を使っているという意識が欠けており、議員としての見識が疑われる」と話している。
(2007年1月19日 読売新聞)
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/tokyo23/news004.htm
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