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2007年01月15日
数字が示した国民経済の厳しさ
内閣府が12日と13日に発表した「国民経済計算」と「国民生活に関する世論調査」の三つの数字は、この国の国民生活の厳しさを端的に示している。
一つは2005年の日本人一人当たり名目国内総生産(GDP)が、経済協力開発機構(OECD)30カ国のなかで前年の11位から更に後退し14位に下がったという数字である。日本人の一人当たりGDPが世界一であったのは1993年であった。それを我々は誇っていた。それがわずか12年で14位にまで下がったのだ。これからも下がり続けるに違いない。
もう一つは2005年度の家計貯蓄率が過去最低を更新したという数字だ。家計の可処分所得のうちどれだけ貯蓄に回ったかを示す数字が家計貯蓄率である。それが八年連続で減少し3.1%にまで落ちたという。ピークの1975年度は23.1%だった。そういえば日本人の貯蓄性向が世界でも有数に高いと我々はさんざん聞かされていた。それが黒字を溜め込む日本人の悪しき性癖であるとして、もっと消費しろ。米国から物を買えと、時の総理が国民に訴えていた。その日本人が今では米国(マイナス0.4%)、豪州(マイナス2.9%)などを別にして、OECD諸国のなかで最も貯蓄率の低い国民になってしまった。因みにフランス(11.8%)、ドイツ(10.6%)、イタリア(同じく10.6%)などいずれも10%を上回っている。
これは貯蓄好きの日本人が米国を真似て消費に走ったということではない。若者は貯蓄したくても出来ないのだ。一般家庭は貯蓄を取り崩して生計を立てざるを得ない状況に追い込まれているのだ。
三つ目は日常生活で不安を感じる人が過去最高の67.6%に達したという数字だ。そして悩みや不安を抱く半数以上の人が「老後の生活設計」を挙げたという。政府への要望に関しては7割以上が医療、年金などの社会保障制度の改善を求めている。
なにがいざなぎ景気を超える最長の好景気だ。大企業中心のマクロ指標で景気回復をアピールしたところで寒々とした国民生活の実態を誤魔化すことはできない。
その一方で高収入を得ている国民も増えているらしい。テレビに出て権力批判の振りをしている同じような顔ぶれのキャスター、評論家,タレントは間違いなく高額所得者だ。こういう連中がもっともらしい事をいくらテレビの前で喋ったところで白々しい。
これから国民の暮らしはますます厳しくなっていくに違いない。希望の持てない若い世代、会社に縛り付けられ自由な言動のできないサラリーマン、一生働いた後で定年者に残された物は老後の生活や疾病、養護の不安である。こんな馬鹿なことはない。ここまで国民生活を崩壊させたこの国の政治とは一体何なのか。国民を分断させて国民を抵抗できなくさせる権力者の悪政に国民はそろそろ本気になって気づかなければいけない。
Statistics Shows life of Japan Has Been Certainly Worsened
The Government of Japan announced recently the interesting statistics that show so clearly how much the life of Japanese people has been deteriorated in last ten years.
Firstly the rank of Japanese per capita GDP has been continuously dropping among OECD countries and it went down to the 14th in 2005. Japan in 1993 boasted of the biggest per capita GDP in the world.
Secondly a rate of savings (savings/ disposable income ratio) has been decreasing in last 8 consecutive years and it reached to 3.1% in the fiscal year 2005.
It has been said that Japanese people look like ants busy with saving, while Americans look like grasshoppers busy with spending. Now Japanese people don’t have enough income to save. The rate of savings of other major countries of OECD are as follows: France 11.8%, Germany 10.6%, Italy 10.6%, US -0.4% and Australia –2.9%
Thirdly the pole shows that 67.6%of Japanese people feel anxiety for their daily life and 70% of them worry whether they can receive enough medical insurance and pension after retirement.
What happened with Japan who has more than 100 million honest and hardworking people? It is certainly the responsibility of the politicians and bureaucrats。They ate up all the assets which people saved with sweat and toil.
http://www.amakiblog.com/archives/2007/01/15/#000208
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