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(回答先: Re: ユナイテッド・フルーツはブッシュ家の会社です。 投稿者 梵天 日時 2008 年 2 月 09 日 19:46:31)
出展 http://members.jcom.home.ne.jp/u33/i%20think%20080115ehm2.htm
オマール・トリホス将軍とパーキンス氏との間のトリホスの別荘での会話から
「私たちは運河を持ってる。アルベンスが農地改革をして農民に売却させたグアテマラのユナイテッドフルーツ社(現チキータ社)の用地よりも、はるかに重大だ」
グアテマラについては調べてあったので、トリホスの言葉の意味は理解できた。
グアテマラのユナイテッドフルーツ社(現チキータ社)は、政治的な意味でパナマの運河に相当するものだった。
一八〇〇年代終わりに創設されたユナイテッドフルーツ社(現チキータ社)は、たちまち中米の最大企業のひとつに成長した。
一九五〇年代はじめグアテマラでは、民主主義の模範として西半球全体で高く評価された選挙で、改革派のハコボ・アルベンスが大統領に選ばれた。
当時のグアテマラでは、全人口の三パーセントにも満たないごく少数の人々が、国土の七〇パーセントを所有していた。アルベンスは貧しい人々を飢えから救うと公約し、選挙後に広範囲な農地改革を実行した。
「全ラテンアメリカの中流以下の人々はみな、アルベンスを賞賛した」とトリホスは語った。
「個人的にも、彼は私のヒーローのひとりだった。だが、私たちは固唾をのんで成りゆきを見守ってもいた。グアテマラで絶大な力を誇る最大の土地所有者であるユナイテッドフルーツ社が、土地改革に反対するとわかっていたから。
ユナイテッドフルーツ杜はパナマだけでなく、コロンビア、コスタリカ、キューバ、ジャマイカ、ニカラグア、サントドミンゴにも広大な農園を持っていた」
その後の経緯は私も承知していた。
ユナイテッドフルーツ社(現チキータ社)はアメリカで大規模な広報活動をくりひろげ、アルベンスは共産主義の手先でありグアテマラはソ連の前哨基地になっていると一般大衆や議会に信じさせた。
そして一九五四年、CIAがグアテマラでクーデターを支援した。
米軍機が首都グアテマラシティを爆撃し、民主的な選挙で選ばれたアルベンス大統領は失脚させられ、冷酷な右派の独裁者カステイーリョ・アルマスが政権に就いた。
新政権はユナイテッドフルーツ社(現チキータ社)から絶大なる恩恵をこうむっていた。
その感謝のしるしとして、農地改革を帳消しにしたうえ、外国投資家に支払われる利息や配当金に対する税金を撤廃し、無記名投票を廃止し、政策を批判する人々を数多く投獄した。
カステイーリョに反対するような意見を少しでも口にすれば、誰だろうと罰せられた。
歴史家たちは、二〇世紀後半のほぼすべてにわたって、グアテマラを苦しめた暴虐とテロリズムの発端は、ユナイテッドフルーツ社(現チキータ社)とCIAと独裁者に率いられたグアテマラ軍部との公然の秘密ともいえる結託にあったとしている。
「アルベンスは暗殺された。政治的、人格的な暗殺だ」トリホスは一呼吸おいて、眉をひそめた。
「君たちアメリカ人は、いったいどうしてCIAのたわごとを鵜呑みにしたんだ?私はそう簡単にはやられない。この国の軍隊は私の味方だ。政治的暗殺など不可能だ」彼は笑顔を見せた。
「やるなら、CIA自らが私を殺さなければ!」
私たちはそれぞれの考えに気をとられて、しばらく黙ったまま座っていた。トリホスが先に口を開いた。
「ユナイテッドフルーツ社の持ち主は誰か、知っているか」と彼が聞いた。
「ザパタ石油、わが国の国連大使ジョージ・ブッシュの会社です」(現米大統領)
「野心を持つ男だ」彼は身を乗り出して、低い声でいった。・・・・・・・・・・・・・・・・・
その言葉に私は驚いた。ベクテル社は世界有数のエンジニアリング会社であり、さまざまなプロジェクトでメイン社と連携する機会も多い。パナマの基本計画では、最大の競争相手のひとつになると考えていた。
「どういうことですか?」
「われわれは新しい運河の建設を検討している。海面レベルで、水位調節用のロックを必要としないものを。より大きな船舶が通行可能な運河だ。日本が資金提供に興味を持っているらしい」