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(回答先: Re: 株価の予想について 投稿者 ミスター第二分類 日時 2008 年 1 月 21 日 21:29:57)
とりあえず、現在の日経平均株価と今後の状況について思い当たる事を書いてみます。
個人的には実は現在の株価の状況(13500円近辺への暴落)は予感していました。
景気循環論から言えば、現在の日本の景気は浅い後退期に入っており、株をガンガン買い上げる状況ではありません。(景気後退期に入ると企業の業績成長が抑制されてしまう。)その事を外人投資家は良く知っている筈です。
ただ、これからドンドン景気が悪くなると言うとそのようにも見てはおりません。
2年程前にある経済研究所の景気循環についての研究から、2007年−2008年は軽い景気後退期に入るとの見通しが出ておりました。
その後に再度拡大期に入り、再度5年程度の拡大期に入ると言うレポートだったと思います。
てすから、ファンダメンタルから見れば、今は景気後退期で株を積極的に買い上げる時期ではありません。
外人投資家はそのような事を良く知っています。だから景気が底打ち、あるいは反転上昇する兆候が景気動向からはっきり分かるような状況となれば、また株を買い上げて来ると見ています。
それから日経平均株価を引っかき回しているのは外人投資家ですが、ファンドを運用している欧米の外人投資家の活動にはパターンがあり、その点を見る限りではバブル崩壊時のようになるとは考えてはおりません。
一言で言えば、それは「1回り5年での投資周期」と「売りから入るやり方」です。
彼らをよく研究している筋の話では、投資ファンドはまず資金を集めるのに1年くらいの期間をかけます。
それからその銘柄を仕込むのに更に1年位かけます。それから買い上がり株価を吊り上げるのに2年位かけます。最後に売抜けに1年程かけます。合わせて5年です。
※つまり本格的に株価が上がり始めた時期から見ると2007年は投資ファンドが撤収を始める時期にあたります。
そして「売りから入る」理由ですが、それは彼等の資金が巨額と言う事に尽きます。自分が必要なだけ買うだけで、株価が上がってしまいます。また自分自身の売ると行為で株価が下がってしまいます。
つまり、「買い」によって株価が上がっても「売り」によって株価が下がってしまっては「売り抜け」が出来ず、結局、儲からない事になります。
ですから、安全に売り抜ける為(安く買う為に)に最初に空売りを仕掛けて、株価を下落させてから現物でタネ株を大量に仕込みます。
そしてタネ株の仕込みが終わったら、空売りの買戻しを始めて株価の吊り上げに入ります。
当然に株価は理論価格を大幅に下回る水準にまで下落していますから、上値には高値で掴まされた「シコリ玉」がワンサカあります。
株価がある程度上がると「シコリ玉」をつかまされた人たちは「ほっとして売ってきます」その為、大量に玉を買い続けても価格はあまり上がりません。
大量の資金を運用する側からすると、これは非常にありがたい状況です。(自分が大量に買っても株価が上がらないと言う事は逆に言えば、安く仕入れられると言う事です。)
目標とする株価には3年後に到達すれば良い。その景気回復やその会社の3年後の業績予想等を基に3年位かけて気長に買い上がります。
3年後には景気回復や業績伸長でその会社の株価は上昇しています。非常に安く仕入れていますから、多少値段が下がっても労せずして処分(売り抜け)できます。
※このような事を頭に入れておくと、今の状況は株の買い方の主役が交代し売り抜け、もしくは仕込みの時期に当ると言う事になります。
なお、小生は証券会社などが株と金利の関係について云々するのは個人的には「インチキ」だと思っております。
現在の金利はバブル期よりも低い金利です。株価は金利よりも「カネ余り」の状況に左右されます。つまりマネーサプライの伸びと密接な関係があると見ています。
ですから、マネーサプライがプラスに転じている現在の状況が長く続けば、いずれ株価は反転上昇に転ずると見ています。