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(回答先: 経済学の「学びの階段」は存在するのでしょうか? 投稿者 赤と黒 日時 2008 年 1 月 13 日 21:53:22)
【理系の学問では、例えば物理学なら、物理学の発展に添った形で、「ニュートン力学」→「解析力学」→「量子力学」→・・・と言った学習順序があるような気がします。経済学にもそのような学習のステップがあるのでしょうか?いきなり量子力学を勉強して「沈没」することを考えれば、一見回り道のようでも、ニュートン力学から勉強を開始する方が、時間の有効活用ですよね。それに、たとえ量子力学にまで辿り着かなくても、ニュートン力学を学んだことは無駄になりませんし・・・。】
一般の大学ではまず「ミクロ経済学」を履修した後に「マクロ経済学」に移行していくという流れが「スタンダード」になっています。
(ここまでが物理学でいうところの「ニュートン力学」になると思います。)
その意味では、サムエルソンに行く前にまず「ミクロ経済学」をマスターされることをお勧めします。(決して無駄にはなりませんので)
ミクロ経済学パーフェクトマスター
伊藤元重/著 下井直毅/著
書籍紹介
伊藤『ミクロ経済学』第2版に完全対応のスタディガイド。わかりやすい解説と練習問題で、基礎から学びたい人に最適な1冊。
目次
1 需要と供給の理論(需要と供給―ポイント解説
需要曲線と消費者行動―ポイント解説
費用の構造と供給行動―ポイント解説
市場取引と資源配分―ポイント解説)
2 一般均衡分析(消費者行動の理論―ポイント解説
消費者行動理論の展開―ポイント解説
生産と費用―ポイント解説
一般均衡と資源配分―ポイント解説)
3 ミクロ経済学の展開(独占の理論―ポイント解説
ゲームの理論―ポイント解説
市場の失敗―ポイント解説
不確実性とリスク―ポイント解説
不完全情報の経済学―ポイント解説
異時点間の資源配分―ポイント解説)
ミクロ経済学
伊藤 元重 (著)
経済学の入門書として最適, 2004/12/5
By 山太郎 - レビューをすべて見る
経済学概論ミクロ分野の入門者向け教科書としてはピカイチだと思う。
分かりやすいということでは、「マンキュー経済学 ミクロ編」という教科書があるが、類似の内容をもう少し理論的に、それでいてよりコンパクトに説明しており、こちらの方がお奨め。
内容としては、マンキューと同じように、需要-供給曲線で経済事象を様々な角度から分析し、経済的な視点を養った後で、消費、生産分野の通常の理論的説明に入る。この説明順は、理論の背後にある応用例を既に勉強していることから、無味乾燥な理論についても、その経済的意義を理解しやすくグッド。
ただ、交換の分野については、価格がいかに消費、生産分野でともにパレート最適を導くかの説明がやや曖昧で、ミクロ経済学の教科書としては、少し物足りないことから、星一つ減じて、星4つ。
(やや難しい分野ではあるけど、やっぱりこの分野こそが、消費分野と生産分野を統合する、ミクロ分野の真髄だと思うのだが・・・。)
しかしながら、分かりやすさを考慮すれば、入門編の教科書としての地位は揺るがないと思う。
それから、
「解析力学」にあてはまるのが「数理経済学」という分野で、
「経済学的な数学思考」に慣れるのに最適なのが
まんがDE入門経済数学
西村 和雄 (著), おやまだ 祥子 です。
恥ずかしがらずに!, 2004/3/5
By yocchi991 - レビューをすべて見る
前作「まんがDE入門経済学」より高度な内容を扱っています。
前作はいろんな定義や考え方のイメージを伝えればよかっただけだが
今回は一項目を2~3ページ以内の漫画で経済に関する場面を紹介し
そのあと4~6ページでマンガの内容をできるだけ簡単な数学式など
を紹介しつつ、簡単な練習問題もついている。これが25項目繰り返されます。実際この本を読んだ後経済数学にかかわる本を読むとマンガを思い出し
いい感じでさらに深く学習することができるようになるでしょう。
あと、できれば「まんがDE入門経済学」を先に読んでおくといいかもしれません。私はきっとこの2冊を一生手放すことはないでしょう!!
「量子力学」にあてはまるのが「経済政策(財政政策、金融政策、公共政策)」になるかと思いますが、この辺りになると物理学と同様に様々な学説(ケインズ、マネタリズム等)があります。
ここまで来たらこれを読んでみると「現在の日本の状況」がよくわかると思います。
デフレ・インフレの一般理論
寺下 真弘 (著)
商品の説明
出版社/著者からの内容紹介
デフレやインフレを中心にした今までにない経済理論。ケインズ
経済学やアダムスミスの理論は、日本の先進国型のデフレやバブルは説明できな
い。しかもその理論を応用すると間違った結論が出る。
そこでデフレに陥った理由とそのメカニズムを解明し、さらにそのための処方箋
を述べたものです。
この理論の特徴は45度所得線が支配する経済を通常の状態とし、それよりも資
金が減少し角度が45度線より下がったものをデフレ、逆に45度線を上回る角
度の経済状態をインフレとし、その角度の上昇下降の推移を分析しデフレインフ
レを明らかにしている所です。
デフレでは何故低賃金長時間労働がなされるのか、なぜ所得格差が問題とされる
のか、公共投資や、企業優遇策がなぜ失敗するのかを明らかにしています。そし
てデフレに必要な政策を提示しデフレからの脱却の筋道を示しています。
内容(「BOOK」データベースより)
現在の日本は、バブル崩壊後、デフレスパイラルを急降下!デフレ解消のためにたどるべき道を熱く語る。消費税引き下げなど、具体的政策を掲示し、平成不況の出口を探る。
経済学は数学と同じように「積み重ねの学問」ですので、
物理学に造詣の深い赤と黒さんには「比較的なじみやすい社会科学」ではないかと思います。どうぞ気長に取り組んでみて下さい。