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解雇の時津風親方 ショックで持病悪化、寝込む
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20071006-00000910-san-spo
10月6日11時28分配信 産経新聞
日本相撲協会理事会から５日、解雇という最も重い処分を受けた時津風親方。３日には各理事に対して行き過ぎた暴行はなかったと主張する上申書を配ったものの、この日は解雇を通告された緊急理事会での数分間の釈明で、「申し訳ない」と謝罪を繰り返した。報道陣には厳しい表情で無言を貫いた親方。部屋に戻った後、ショックのためか、持病の高血圧が悪化し寝込んでしまい、「決定を真摯（しんし）に受け止めます」などとするコメントを出すにとどまった。
東京・両国国技館で午後１時から始まった緊急理事会。時津風親方は国技館内の一室で控え、理事会での弁明の機会を待った。開始約２５分。相撲協会の職員に伴われた親方が現れるとカメラのフラッシュが一斉にたかれ、騒然とした雰囲気に。時津風親方はそれにもひるむことなく、口を固く結び、一つの決意を心に秘め会議室に姿を消した。ところがわずか３分後に退室。コメントを求める報道陣らが殺到したが、口を開くことはなかった。
３日には、部屋の弁護士、後援会長、時津風親方夫人が、時太山（ときたいざん）＝（１７）、本名・斉藤俊さん＝を死なせる暴力行為などはなく、理事会で十分な弁明の機会を与えるよう求めた上申書を理事らに手渡していた。だが、「協会としては、人が１人死んでおり、かばいようもなく、（解雇は）どうしようもない」（協会幹部）として理事会のメンバーが全員一致で解雇を決めた。
午後１時４６分に再度入室した時に処分を言い渡され、わずか４分で退室。報道陣でごった返す部屋に戻った。
時津風親方は、理事会では理事らに「申し訳ありませんでした」と何度も頭を下げたという。しかし、一部マスコミに対し、「けいこ中の事故」を強調するなど、関係者によると、内心は不満が残っているようだ。
５日夜には、時津風部屋所属の錦島親方が、同部屋前で会見に応じ、時津風親方が帰宅後、持病の高血圧が悪化し、倒れたことを明らかにした。
錦島親方によると、時津風親方は、協会の決断には納得しているが、愛知県警に立件される可能性があることについてはおびえた様子も見せているという。倒れて以降は、高血圧の薬を服用して寝ている。
錦島親方は「時津風親方は『部屋が続けられてよかった』と話していた。ただ解雇通知は、やはりショックだったようだ」と親方の気持ちを代弁した。
■「真相究明を」渡海文科相
日本相撲協会の伊勢ノ海理事（元関脇藤ノ川）は５日午後、文部科学省を訪れ、時津風親方を解雇したことを報告した。
松浪健四郎文科副大臣は「真相をさらに究明し、再発防止策を講じてほしい」と指導。渡海紀三朗文科相も「処分は一つのけじめだが、国技の権威回復をお願いしたい。ファンは非常に心配している。これをバネにして立ち上がらないと伝統が守れない」と述べ、真相究明を続けるよう求めた。
報告後、伊勢ノ海理事は、過去に力士が死亡した事例について「今回のようにけいこ場で事件が起きて死亡した例はない」と強調。死因を記した診断書を文科省に提出する考えを示した。さらに、力士指導に関する検討委員会の初会合で外部委員の人選作業を進める方針を示した。
◇
■相撲に詳しいアーティスト、デーモン小暮さんの話
「相撲の世界では各部屋が個人商店、協会が商工会議所のような関係。部屋で不祥事が起きても会頭（理事長）は責任を取らなかった。北の湖理事長が自らを罰したことは、長い相撲の歴史で極めて大きな出来事。ただでさえ新弟子希望者が減る昨今、（今回の騒動で）相撲部屋に子供を入れたくない人は増えたわけで、相撲界全体に対する逆風であることに気付いたのだろう。『これはまずい』と危機感を持ったのは確かだ」
■元ＪＲＡ騎手で相撲ファンの小島太さんの話
「相撲のけいこ場は、見た人が連れて帰りたくなるほど厳しいところだが、それにしても今回（の死亡問題）は親方の愛情が薄い気がする。相撲が大好きだったけれど、朝青龍問題もあっていやになってしまった。力士は心の面でも魅力を持っていないといけない。相撲協会は親方をやめさせて終わりにするのではなく、信頼と人気回復のため、例えば場所数を少なくして巡業を増やすなど、すべての面で見直しを進めてほしい」
■組織の危機管理に詳しい「リスク・ヘッジ」社長、田中辰巳さんの話
「相撲部屋は民間企業に例えると部や課で、親方は部課長、相撲協会の理事長は社長に当たる。北の湖理事長は社長としての“罪”を認識し、自身をもっと早く処分すべきだった。これでは再発防止の決意や、各親方へのメッセージが伝わらない。これまでの理事長の言動は、責任の所在を時津風親方に求めていたかのようにも聞こえた。協会のトップがこの対応では、不安で弟子も集まらなくなるだろう」
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http://rd.yahoo.co.jp/media/news/rd_tool/san/articles/spo/SIG=11ns3rlhd/*http%3A//www.iza.ne.jp/news/newsarticle/column/88623/
最終更新:10月6日11時28分
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既出かもしれませんが、過去の記事からもちょっと引用。↓
「顔面は赤く腫れ、身体中にはアザとすり傷。耳は裂けていた。さらに太腿にはたばこを押しつけたやけどの痕が３カ所あった」。斉藤さんの叔父（４４）はこう語った。
新潟県の自宅に戻った遺体の惨状は正視に耐えられないものだった。「今は何も考えられない。頭がパニックになっている…」と憔悴（しょうすい）しきった声で話した父親（５０）は血圧が２００まで上昇し、寝込んでしまった。
「お兄ちゃん子だった小学３年の妹は、遺体のあまりの惨状を目の当たりにし、全身を痙攣させ、半狂乱で『お兄ちゃーん』と叫んだ」（叔父同）。遺族は弔問に訪れた友人らにも、「とても見せられない」と、遺体と対面を断った。
http://www.iza.ne.jp/news/newsarticle/event/crime/59720/ (06/29 16:33)
斉藤さんは４月の入門以来、「稽古がつらい」と６月だけで３度も部屋から脱走を試み、連れ戻されていた。
県警の調べなどによると、斉藤さんは死亡前日の２５日午前、稽古場から脱走しようとしたが兄弟子たちに見つかって連れ戻された。度重なる脱走に腹を立てた親方は夕食時、斉藤さんの額をビール瓶で殴りつけ、けがを負わせた。その後、弟子たちも斉藤さんを稽古場の外に連れ出し、殴る蹴るの暴行を加えた。
http://www.iza.ne.jp/news/newsarticle/sports/sumo/86867/ (09/26 20:01)
近隣住民の評判もすこぶる良く、近所の自営業男性（５６）は「とてもそんなトラブルを起こす性格とは思えない。朝青龍が出げいこで、所属する豊ノ島をブン投げたときも、『若手を壊して恐怖感を与えることしか考えていない』と激怒したほど力士思いだよ。何とかモノにしたという思いが裏目に出てしまったのでは」と同情した。
時津風部屋が入るマンションの上層階に住む主婦（４４）も「非常に温厚な方。よく娘さんたちと一緒に犬の散歩に出かけていますし、会えば必ずあいさつしてくれます。ビール瓶で人を殴るなんて想像できません」と語った。
一方で、時津風部屋に近い関係者は「どんな“事情”があったにせよ、あれは、逃げ出した弟子を力ずくで連れ戻した揚げ句のリンチ殺人」と一喝する。時太山は何度か脱出を試みたことがあったが、「一般的に“かわいがり”などの荒けいこは『しごき役』と『褒め役』がいるが、時津風の場合、徹底的にシゴきあげた揚げ句、誰もフォローしなかった。たった１人の序の口力士だった時太山が、１１人もの先輩力士を相手にするはしんどすぎた」とし、指導上の問題を厳しく指摘した。
http://www.iza.ne.jp/news/newsarticle/sports/sumo/87023/ (09/27 18:03)
青年を殴ったビール瓶が割れて砕けていた、という記述もどこかにありましたよね。
「力士には将来ある」…北の湖理事長、一問一答
10/05 18:47
http://www.iza.ne.jp/news/newsarticle/sports/88552/ から、
＊は私の一言
−−退職金は
「考えていない」
＊きっと問題なく、出るんでしょう。
−−３カ月後になって処分に至ったのはなぜか
「初めは病死と聞いていたので捜査はしなかったが、捜査するに従って、状況が変わってきた。それでもやはりきちっとすべき処分ができなかったのは重い」
＊ホント、どうして3ヶ月もかかったんですか？
−−時津風親方の立件に関しては
「現在捜査中。大事なのは相撲協会の信用を失墜させたことが、解雇処分にあたるということ」
−−世間が騒いだから信用を失墜させたということか
「それもあるが、今回のようなことは各部屋の師匠にはないのに、あると世間から思われる。預かった人のことを考えると責任はあると思う」
−−真相究明は
「それは警察がやる。あくまで今回は協会の信用を失墜させたから、解雇処分にしたということ」
−−自主的に役員が減俸したのはなぜか
「各個人が考えて申し出た。私は『お騒がせして申し訳ない』という気持ちが強く働いたから」
−−力士が亡くなってから３カ月後の処分だが
「私たちはまだ警察の捜査結果を知らない。今回は親方が（協会の）信用を失墜させたということだけで、協会がやったこと。今後の警察の判断はわからない」
＊時津風親方にしても北の海理事長にしても、「名門部屋の名を汚した」とか「相撲界全体に迷惑をかけた」「協会の信用を失墜させた」という捉え方が中心で、「前途ある若者を一人殺してしまった」という罪の意識がかけらもないように読めるんですが。日本のTVなど他のメディアを通じて事件を見ている方たちはどういう印象をお持ちですか？
−−文科省から過去の死亡例の調査を求められたが
「過去１０年間に亡くなった人ことを出した。病名や状況も、あるものは診断書もつけて出した」
＊過去にも似たような状況下で「死んでしまった」力士がほかにもいるんじゃないでしょうか？ それがきっとみんな“病死”で済まされてきた......。この亡くなった青年力士の父親たちも「普通の稽古で、体にそうした傷がつくものだ」と親方から直接言われたら、それを信じるしかなかったように記事に書かれていました。
こうしたことは過去にも起きていたから、親方も強気で「解雇処分の執行停止を求めて提訴」するのでは？ 飽くまで推測ですが。
しかし、この時太山（ときたいざん）（当時１７）＝本名斉藤俊（たかし）さんの死亡に関してネットで記事を読む限り、「4月に入門して6月だけでも3度も逃げようとした」青年に対し、「本人の将来を考えた愛情のある稽古」などではなく、ひたすら「お仕置き、罰としての虐待をした」としか思えません。上述の「力ずくで連れ戻した揚げ句のリンチ殺人」に、ほかならない。しかも親方は「解雇処分になったことがショック」であって、若者一人殺してしまったことは大したショックではなかったようにすら見受けられます。
それが「異常だ」と認識している人間は、今の相撲界に存在しているのでしょうか？
加えて「実家に遺体を返さずに親方側が火葬の手配もしようとした」のは、遺体を見られるといじめの実態がバレるからヤバイと思ったのでしょう。これはもう傷害致死やその隠蔽などの罪で裁かれるべき犯罪ですよね。
私も昔はそれなりに相撲に興味を持って、大相撲ダイジェストなど結構観ていたこともあるので、この事件はそれなりにショックでした。逃げ戻ってきた息子をまた励まして、部屋に送り返した親御さんは、今どれほど苦い思いをされているか。いくら稽古が厳しくたって、まさか殺されるなんて思いもしなかったでしょうからね。
早く真相が解明されて、彼の命を奪った人々に正当な裁きが下されますように。
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