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http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/news/CK2007093002052714.html
大相撲の時津風部屋の時太山(ときたいざん)=当時(17)、本名斉藤俊(たかし)さん=が急死した問題で、死亡の直前、時津風親方が斉藤さんと二人きりになりながら介抱せず、病院への搬送もすぐに指示しなかったことが二十九日、関係者の話で分かった。金属バットによる暴行を警察に話さないよう兄弟子らに口止めしていたことも判明。愛知県警は立件に向けて最終的な詰めの捜査を進めている。
県警や複数の関係者によると、六月二十六日午前十時ごろ、愛知県犬山市の時津風部屋で朝げいこが終了。親方の指示で四、五人の兄弟子が残され、斉藤さんとのぶつかりげいこが始まった。
親方は土俵脇で様子を見た後、宿舎に移動。約一時間後に戻り、ぐったりした斉藤さんを見て、「後はおれ一人でみるから、おまえらは風呂に入れ」と話し、兄弟子らを遠ざけた。約二十分間、二人きりだったが、斉藤さんを介抱するなど救護措置は行わなかった。
その後、駆け付けた兄弟子らが意識がない斉藤さんを見つけた。兄弟子たちが救急車を呼んだ方がいいのではとざわつき始めたが、親方はすぐに救急車を呼ぼうとしなかった。結局、部屋が一一九番したのは同日午後零時五十分ごろだった。