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愛知県警元巡査長を再逮捕 別の摘発情報、62万収賄容疑
【中日新聞】2007年7月7日 朝刊
愛知県警の情報漏えい事件で、地方公務員法違反と加重収賄の罪で起訴された元県警組織犯罪対策課巡査長、栗本敏和被告(31)=懲戒免職=が、フィリピンパブやカジノクラブの摘発情報を教えてほしいと頼まれて六十二万円余を受け取っていたとして県警は六日、同被告を受託収賄の疑いで再逮捕。贈賄の疑いで、県警OBの元巡査部長木村有志(51)=贈賄罪で起訴=、中国籍の人材派遣業楊清賢(38)=同=の両被告を再逮捕するとともに、新たに名古屋市中区栄五、元カジノクラブ従業員宮崎幸博容疑者(28)を逮捕した。いずれも容疑を認めている。
調べでは、栗本容疑者は〇五年九月中旬ごろ楊容疑者がフィリピン人女性をあっせんしたパブ三店舗の摘発情報を、昨年九月下旬ごろには宮崎容疑者が勤務していたカジノの摘発情報を提供してほしいと依頼され、昨年十月から今年一月にかけて計六十二万三千円を受け取った疑い。
金は楊容疑者が取りまとめて木村容疑者に渡し、木村容疑者から栗本容疑者に渡っていた。
栗本容疑者は、楊容疑者とは無関係のフィリピンパブ摘発情報を漏えいしたとして先月八日に逮捕された。しかし、これ以外の捜査情報は入手できず、街頭犯罪抑止の数値目標を掲げた県警資料「アクションプラン2」の原案を贈賄側に渡しただけ。結局、宮崎容疑者のカジノは二月に摘発された。
宮崎容疑者は昨年九月、契約料として百万円、情報料として今年一月まで三回にわたり百八十万円の計二百八十万円を楊容疑者に提供。同容疑者は六十万円を自分で取り、残る二百二十万円を木村容疑者に渡した。楊容疑者は自らも〇五年十月から今年一月までの間、木村容疑者に毎月七万五千円、合計百二十万円を渡していた。
木村容疑者は受け取った合計三百四十万円から自分の取り分を差し引いて栗本容疑者に渡していたという。県警は、木村容疑者から栗本容疑者に実際に渡った金額を調べており、収賄容疑で金の流れと趣旨が明確になった六十二万円余について立件した。楊容疑者は宮崎容疑者のカジノクラブの客として知り合い、楊、木村の両容疑者が捜査情報の入手を持ちかけた。
http://www.chunichi.co.jp/article/national/news/CK2007070702030235.html