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(回答先: <殺人未遂>2女性刺される 19歳米兵に逮捕状 横須賀 [毎日新聞] 投稿者 white 日時 2007 年 7 月 05 日 16:25:33)
□横須賀の2女性刺傷:19歳米兵逮捕 やまぬ米軍兵の犯罪 /神奈川 [毎日新聞]
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070706-00000140-mailo-l14
横須賀の2女性刺傷:19歳米兵逮捕 やまぬ米軍兵の犯罪 /神奈川
7月6日13時1分配信 毎日新聞
◇基地の街ヨコスカ怒る
横須賀市馬堀町3のアパートで5日、女性2人を刺し重軽傷を負わせたとして殺人未遂容疑で逮捕されたのは、米海軍横須賀基地所属の19歳の2等水兵だった。事件を受け、同基地のウィード司令官は蒲谷亮一横須賀市長に謝罪したが、昨年1月の強盗殺人事件以降もやまない米軍人による犯罪に「『一部の不心得者が起こした』では済まされない」と基地の街“ヨコスカ”に怒りが渦巻いた。【内橋寿明、鈴木一生、梅田麻衣子、杉埜水脈】
◇事件現場
「キャー助けて」。住宅街に女性の悲鳴が響き渡ったのは午前8時半ごろ。付近の住民らによると、店舗兼アパートの2階ベランダから東京都杉並区の少女(16)が柱伝いに地面へと飛び降りた。Tシャツは血で真っ赤に染まり、顔面は蒼白(そうはく)。少女は「まだ中に友達が一人いる。助けて」と訴え、そのままうずくまった。直後にマンションから出てきた水兵は、うろうろと周囲を見渡し、海岸方向へ走り去ったという。
水兵が再び発見されたのは約2時間後。現場から北西に約6キロ離れた同市若松町の百貨店「横須賀モアーズシティ」のトイレだった。同百貨店の警備員らによると、水兵は約1時間トイレに閉じこもっていて横須賀署員に発見され、任意同行を求められた。男性従業員(29)は「外国人のお客さんは多く、普段は優しい人が多いが、もし事件に巻き込まれていたらと考えると恐ろしい」と話した。
◇米兵の“たまり場”
現場のアパートは、少女の友人の米軍人(38)が借りている部屋だった。逮捕された水兵(19)のように艦内で寝泊まりする独身の兵士は、仲間が基地外に借りた部屋をたまり場にして“息抜き”することが多い。
横須賀基地内にも米軍人向けの住宅は建設されているが、慢性的な不足状態。同基地によると、約1100家族と独身者約2000人が基地外で生活している。
特に独身者が借りた部屋は、深夜も人の出入りが激しく、騒音やゴミ出しのマナーの悪さなどに周辺住民からの苦情が多い。現場近くの住民は「深夜の音楽がうるさかった」と話していた。
◇米軍が謝罪
ウィード司令官は同日午後、水兵の上司に当たるフリゲート艦「ゲアリー」のジェンキンス艦長とともに、市役所を訪問。同司令官は「被害者の方やその家族、地域の方たち、市民に苦痛を与えて申し訳ない」と語った。蒲谷市長は「横須賀と米海軍基地の信頼関係に悪い影響を及ぼしかねない問題。重く受け止めて反省して頂きたい」と抗議文を手渡した。同司令官は報道陣の質問に無言を貫いた。在日米海軍のケリー司令官も電話で蒲谷市長に謝罪した。
◇問われる再発防止策
06年1月の強盗殺人事件以降、米海軍は飲酒時間規制などの再発防止策を打ち出したが、軍人の犯罪が絶えないばかりか、2人の女性を刺して逃走するという凶悪事件で、防止策の効力が疑問視される結果となった。
現在、米海軍と市は、来夏に同基地への原子力空母配備を控え、配備後の安全対策を協議中。ウィード司令官は謝罪とともに「市長とより緊密に、よい方向に向かって尽力したい」と伝えた。蒲谷市長は会談後、配備問題への影響を聞かれ「米兵が身近で事件を起こして(市民は)不安。信頼関係に悪影響があっては困る」と述べた。「信頼関係が緊張感をなくしたのでは」との質問には「そんなことはない」と否定した。
地元で長年、米軍と市の関係を注視してきた呉東正彦弁護士は「双方が犯罪を根絶すると何度も言っているのに、なくならない。市は友好関係を見直すぐらいの決意で、言うべきことを言わねば」と指摘した。
◇米軍、きょう被害者見舞いへ
事件を受け、県と横須賀市など9市でつくる「県基地関係県市連絡協議会」(会長・松沢成文知事)は5日、遺憾の意を表し、米兵の綱紀粛正や被害者への誠実な対応を求める要請書を在日米海軍や外務省などに提出した。米軍側から「事件をよく検証し、再発防止に努めたい」と返答があり、6日に被害者を見舞う意向が示されたという。
被害者の1人が綾瀬市内の女性であることから、同市の笠間城治郎市長は5日、「同じ米軍基地(厚木基地)を抱える市民に大きな不安を与えた」と、在日米海軍のケリー司令官あてに再発防止策を強く要請する文書を出した。【山下修毅、長真一】
◆今年は5月末までに12件−−県内
県内で最近起きた米軍関係の事件は、06年1月に横須賀市で起きた強盗殺人や、同12月に鎌倉で飲食店店長が殴られた強盗傷害事件などがある。県警によると、今年は5月末までに12件発生し、14人が検挙(前年同期比6件減、4人減)された。うち10件13人が刑法犯で▽窃盗容疑が6人▽器物損壊容疑などが4人▽傷害容疑で2人▽強盗容疑が1人。【野口由紀】
7月6日朝刊
最終更新:7月6日13時1分