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□自転車盗:2度逃す 見つけたのに…被害者に返せず−−笠間署 /茨城 [毎日新聞]
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自転車盗:2度逃す 見つけたのに…被害者に返せず−−笠間署 /茨城
6月29日11時0分配信 毎日新聞
笠間署が、盗難自転車をいったん見つけながら「犯人を捕まえよう」と放置し、監視する署員が現場にいない時間帯に2度にわたりなくなってしまった。自転車泥棒を捕まえたうえで、自転車を被害者に返そうと「二兎(にと)」を追ったため裏目に出た。自転車の行方は分からず、同署は27日夜、ミスを認めて被害者に謝罪した。
自転車(約1万8000円相当)は笠間市の大学生の女性(21)が使っていた。5日午後、JR友部駅南口の駐輪場に施錠して止めていたが盗まれ、翌日、署に届け出た。
笠間署によると、14日午後1時ごろ、署員が駅北口の歩道で鍵が壊された女性の自転車を発見。署幹部は「犯人が現れる可能性がある」として張り込みを指示した。だが、人繰りが付かないため、署員は日中を中心にした時間帯しか監視できず、16日午後11時ごろ自転車はなくなっていた。さらに17日午前2時ごろ、駅から数百メートル離れた場所で署員が再び自転車を発見したが、同様に放置しているうち、同日午前9時ごろ、行方が分からなくなったという。
自転車が見つかったことは被害者側に伝えておらず、女性は「3月に買ったばかりで、安いものではないので早く返してほしい」と訴えている。平根修副署長は「駅付近では自転車盗が多く何としても犯人を見つけたかったが、結果的に判断に問題があった」と話している。【山本将克】=一部地域既報
6月29日朝刊
最終更新:6月29日11時0分