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□飲んだら寝るな 仮睡ドロ多発 駅や公園 今月8件 福岡県警博多署管内 [西日本新聞]
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070628-00000023-nnp-l40
飲んだら寝るな 仮睡ドロ多発 駅や公園 今月8件 福岡県警博多署管内
6月28日17時6分配信 西日本新聞
路上で、公園のベンチで、駅の構内で…。夜風に包まれて酔客が眠りこむ姿を多く見かける季節になった。九州最大の繁華街・福岡市博多区中洲や陸の玄関口・JR博多駅周辺では、毎年夏場、酔っぱらって眠り込んだ人から財布などを盗む「仮睡窃盗」が多発。福岡県警博多署は「飲んでも街中で寝ないで」と注意を呼び掛けている。
「寝ているのでしめしめと思った」‐。27日午前6時前、中洲の遊歩道で酔っぱらって寝ていた福岡市のアルバイト男性(27)のバッグから、男が財布(現金175円入り)を抜き取る窃盗事件が発生。犯行を目撃していた飲食店従業員の男性(19)らに取り押さえられ、博多署に窃盗の現行犯として逮捕された住所不定、無職上野光基容疑者(57)は、調べに対してこう供述したという。
博多駅のコンコースでも今月上旬、バッグ(現金約2000円入り)を枕にして寝ていた会社員男性(58)が、バッグごと盗まれる事件が発生。中洲地区と博多駅周辺以外でも油断は禁物で、26日には博多区千代4丁目の路上で、自営業男性(41)が現金約23万円入りのバッグを盗まれた。
博多署によると、管内の仮睡窃盗の被害届は昨年1年間で110件。うち70件が6月‐9月に発生しており「酔客が外で寝やすい夏場に増える」(同署幹部)という。今年も既に21件の被害届が出ているが6月だけで8件を占める。ただ、被害者が酔っているため、落としたのか盗まれたのか分からない場合も多く、届け出は「氷山の一角」(同)とみられる。
同署によると、被害は深夜から未明にかけて集中。グループで実行犯と見張り役を分担する手口が多いが、上野容疑者のように単独犯もある。ターゲットの酔客を揺するなどして、眠りの深さを確かめて犯行に及ぶ周到な実行犯もいるという。
同署は市民に注意を促す一方で、署員に仮睡者を発見したら起こすことを徹底させ、多発地区のパトロールを強化している。
=2007/06/28付 西日本新聞夕刊=
最終更新:6月28日17時6分