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□東京湾再生、江戸前復活もカイなく…不届き者大繁殖 [ZAKZAK]
http://www.zakzak.co.jp/top/2007_06/t2007062510.html
東京湾再生、江戸前復活もカイなく…不届き者大繁殖
荒川でシジミ密漁の76歳男を送検
荒川でシジミの密漁をしたとして、警視庁水上署は25日までに、漁業法違反などの疑いで東京都江東区内に住む男(76)を書類送検した。8年間も密漁に精を出し、確定申告できるほど潤っていた。ただ、不届き者が暗躍していた背景には、東京湾の再生があるというから驚きだ。
調べによると、男は21日午前7時ごろから9時50分ごろまで、東京湾から7キロ上流の江戸川区松島の平井大橋近くの荒川河口で、シジミ5袋(74キロ)を密漁した疑い。
男は、漁船操業に必要な組合員証の掲示を求められると「とっていないよ!」と開き直ったが、後に観念。「年金だけでは生活が苦しかった」と密漁を白状した。
男は8年前から密漁に手を染め始め、「サラリーマン時代に買った」という全長6メートルのプレジャーボートを所有。「釣り船」として登録し、係留所まで確保。充実の装備で密漁に励んでいたというから面の皮の厚さは相当なものだ。
スーパーではほんの少しで数百円もするシジミだが、漁自体は儲かるものなのか…。「換金すると1キロ当たり170円。この日の収穫は74キロだったから1万2580円の収入」(捜査幹部)。燃料代を除いても、3時間弱でこの収入はオイシイようにも思える。
「去年の収入が200−300万円。毎年コンスタントにそれぐらいあると言っているから、これまでで2000万以上の収入を得ていたことになる」(捜査幹部)。確定申告も事業収入としてキッチリしていたようで、本人はすっかり漁師気取りだった。
漁業権侵害の適用は、警視庁では初めてだが、不届き者はこの男に限らない。通報を受けることも多く、「荒川河口ではかなり増えている」(捜査幹部)とか。実は東京湾の水質改善が進み、シジミの漁獲高がアップしているのだ。
東京湾の調査研究を行う東京都島しょ農林水産振興センターによると、「東京湾の水質は、工業排水の規制がなかった60年代から70年代に最も悪化したが、最近は随分改善された」。これに伴い、東京近海で獲れる「江戸前」の魚も徐々に復活している。
特に荒川で獲れるヤマトシジミは「1995年くらいから増加。ここ数年は年間200トン−300トンの漁獲高がある」といい、漁業関係者の間では湾内で一番の漁場となっている。
名物になりつつある荒川のシジミ。密漁者が出るほどの活況に喜ぶべきか…。
ZAKZAK 2007/06/25