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□現金入り封書ばかり窃盗、郵便局員のあきれた手口 [産経新聞]
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070608-00000904-san-soci
現金入り封書ばかり窃盗、郵便局員のあきれた手口
6月8日21時11分配信 産経新聞
狙い目は差出人とあて名が同じ姓の白封筒−。大阪の2つの郵便局で8年以上にわたり、在中品欲しさに1200通以上の普通郵便物を盗んでいた元非常勤職員の男(31)=懲戒免職=が日本郵政公社大阪監査室の調べに、現金などが入った封筒を見分ける方法を詳細に供述していることが8日、分かった。熟練した手口で盗んだ現金や商品券は計70万円。監査室は同日、窃盗容疑で元職員を書類送検した。
調べでは、元職員は堺市の鳳郵便局と高石市の浜寺郵便局に勤務していた平成11年1月〜19年4月の間、普通郵便の封筒580通、はがき675通を盗んだ疑い。今年4月末、元職員のロッカーから他人あての郵便物15通が見つかったことから発覚。元職員は配達中や集配中に郵便物を盗み、そのほぼすべてを自宅に保管していたことを認めた。
その後の調べに元職員は、「配達の準備中や集配の途中から、金品が入っていそうな郵便物の目星をつけていた」と供述。そのポイントとして、(1)個人から個人にあてた白色の封筒(2)中でも家族や親族間とみられる同じ姓同士の手紙−などを挙げた。
さらに、手にとって封筒の厚みを確認し、お札や商品券の大きさに沿った凹凸やくびれがないか−をチェック。「手紙以外のものが入っていそうであれば現金などの可能性が高い」と説明したという。
元職員はこのほか、丸文字を使った若い女性同士の手紙、芸能人の写真入りはがきも盗んでおり、「内容や写真に興味があるものも盗んでいた」と話している。
郵政公社が差出人に封筒の内容物について聞き取り調査した結果、現金は53通で計63万5000円、商品券などの有価物は11通、計7万1000円相当の被害が確認された。被害金は元職員が弁償する意向を示しているという。
日本郵政公社近畿支社によると、近畿地方では年間2万〜3万件の普通郵便物の不着の届け出があるという。関係者は「手紙は金品だけでなく、かけがえのない心を伝えるもの。窃盗に限らず、万が一のことを考えて、貴重品はちゃんと書留で送ってほしい」と呼びかけている。
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最終更新:6月8日21時28分