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□宇都宮2人殺傷は猟銃許可が原因、地裁が栃木県に賠償命令 [読売新聞]
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070524-00000005-yom-soci
宇都宮2人殺傷は猟銃許可が原因、地裁が栃木県に賠償命令
5月24日14時16分配信 読売新聞
宇都宮市で2002年7月、主婦2人が近所の男に撃たれた散弾銃殺傷事件を巡り、栃木県公安委員会が男に猟銃所持を許可したのは違法だったなどとして、殺害された田中公子さん(当時60歳)の遺族と負傷した主婦らが県、当時の県公安委員長、当時の宇都宮南署生活安全課長ら署員2人に総額7700万円の損害賠償を求めた訴訟の判決が24日、宇都宮地裁であった。
福島節男裁判長は許可申請について「田中さんの殺傷が目的」と認定した上で、「近所とのトラブルなどの事実関係について事前に十分な調査と検討をせずに許可しており、職務行為の違反、過失の程度は相当大きい」と署員の怠慢を指摘し、県に4700万円を支払うよう命じた。
最終更新:5月24日14時16分
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□遺族粘り強く調査、警察怠慢の追及実る…散弾銃判決 [読売新聞]
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070524-00000006-yom-soci
遺族粘り強く調査、警察怠慢の追及実る…散弾銃判決
5月24日14時16分配信 読売新聞
「猟銃による攻撃が行われる恐れがあることを予見し得た」「担当警察官の過失の程度は相当大きい」――。宇都宮市の散弾銃殺傷事件を巡る損害賠償請求訴訟で、栃木県警の過失を認定した24日の宇都宮地裁判決は、不十分な調査に基づいて猟銃所持を許可した県警の怠慢を厳しく指弾した。事件から間もなく5年。「男に銃を撃たせたのは警察だ」と訴えてきた遺族らの思いは、「全面勝訴」という形で実を結んだ。
「行ってくるからね」。殺害された田中公子さん(当時60歳)の夫道雄さん(64)や、銃声を聞いて駆け付けて巻き添えとなった義妹の海老沼志都子(しずこ)さん(56)らは24日朝、公子さんの墓前を訪れた後、宇都宮地裁に入った。志都子さんの心臓や脊髄(せきずい)の周辺には、摘出できない散弾が今も数十発残る。左目失明や左半身マヒなどの後遺症もあり、車いすで入廷した。
最終更新:5月24日14時16分
□<主婦殺傷>銃所持許可は違法、県に賠償命令 宇都宮地裁 [毎日新聞]
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070524-00000050-mai-soci
<主婦殺傷>銃所持許可は違法、県に賠償命令 宇都宮地裁
5月24日12時8分配信 毎日新聞
宇都宮市の主婦2人が02年、隣家の男に猟銃(散弾銃)で殺傷された事件で、男に銃の所持許可を与えたのは違法だったとして、遺族らが栃木県などを相手取り、総額7700万円の損害賠償を求めた訴訟で、宇都宮地裁(福島節男裁判長)は24日、県に約4700万円を支払うよう命じた。
判決などによると、男は02年7月、隣人間のトラブルから田中公子さん(当時60歳)を銃で射殺し、義妹の海老沼志都子さん(56)を撃って重傷を負わせ自殺した。県公安委員会は事件の約1カ月前に、男に銃所持を許可していた。
判決で福島裁判長は、許可の担当警察官が通常行うべき身元調査も不十分で、隣人トラブルがあるのに被害者の主婦の家など近隣から聴取しておらず、「許可の原因は事実の調査及び検討の懈怠(けたい)にある」と警察の対応を指弾。「銃を主婦への危害に用いるため許可の申請をしたもので、許可した場合には、主婦や義妹等近隣住民に対して猟銃による攻撃が行われるおそれがあることを予見し得た」と指摘した。
遺族らは02年11月、担当の県警宇都宮南署員らを業務上過失致死傷容疑で宇都宮地検に告訴。不起訴処分となったが、検察審査会は当時の署課長について不起訴不当と議決。地検は再度、不起訴にし、遺族側は今年同審査会に2度目の申し立てをしている。【山下俊輔】
◇夫道雄さんが安堵の表情
「公子にいい報告ができます」。宇都宮市の主婦、田中公子さん(当時60歳)ら2人が02年7月、隣家の男(当時62歳)に猟銃で殺傷された事件を巡り、栃木県に総額約4700万円の支払いを認めた24日の宇都宮地裁判決。所持を許可した時点で男が殺傷事件を引き起こす予見可能性を全面的に認め、「担当警察官の違法行為と、死亡との間には相当因果関係がある」と厳しく指摘した。判決後、公子さんの夫道雄さん(64)は、安堵の表情を浮かべた。
午前10時45分。地裁正門をくぐった道雄さんは紺色のスーツ姿。事件で銃撃され、今も100粒以上の散弾が体内に残る、義妹の海老沼志都子さん(56)は車椅子で、夫で公子さんの弟宣さん(56)が押して現れた。志都子さんは車椅子で傍聴した。
判決後の会見で道雄さんは「長いこと訴えたことを全面的に認められた。非常にいい判決だ」。志都子さんも「いい結果がでたので、良かったなという気持ち」と喜びをかみしめた。2発の銃弾を受け、車椅子生活の志都子さんは、今も手足がしびれる状態で、予断が許せない状況という。一方、宣さんは「いい結果だが、妻の体調には不安な部分がある」と話した。原告側弁護士は「判決に承服し、誤りを認めるべきだ。責任はない、と奇弁を弄するのは許せない」と県を批判した。【山下俊輔】
最終更新:5月24日13時6分