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□伊豆沼:ブラックバス駆除の仕掛け、人工産卵床50個壊される /宮城 [毎日新聞]
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070503-00000037-mailo-l04
伊豆沼:ブラックバス駆除の仕掛け、人工産卵床50個壊される /宮城
5月3日12時0分配信 毎日新聞
水鳥の聖地としてラムサール条約に登録されている伊豆沼(登米、栗原両市)で、食害魚・ブラックバス駆除のため仕掛けた150個の人工産卵床のうち約50個が壊されているのが見つかった。県伊豆沼・内沼環境保全財団が市民ボランティアのバス・バスターズ(退治人)らと駆除に取り組んで以来4年目で初めてのことで、駆除に反対する人間の悪質な嫌がらせとみられる。
被害の確認は先月30日で、場所は駆除活動の中心域の伊豆沼南岸。水深1メートル前後の水底に同22日設置した産卵床が、敷き詰めた砂利ごとひっくり返されたり、センサー部のピンポン球がつぶされたりしていた。付近の立ち入り禁止を示すため、数百メートルにわたり張ったロープにもルアーの針が引っ掛けられていた。被害を受けた産卵床は2日までに補修して再設置した。内沼にも100個設置したが、被害は出ていない。
同財団の嶋田哲郎研究員(38)は「強風による被害ではなく、人為的な力が複数加わっている。目撃情報がないのが残念だが、佐沼署に状況を連絡し、パトロールの強化を図った」と語る。
両沼は00年、バスの増殖でゼニタナゴなどの在来魚が姿を消す生態系崩壊の危機に直面。水鳥の餌不足につながる懸念もあり、04年から同財団や県内外の市民100人近くが結集して「ゼニタナゴ復元プロジェクト」をスタートさせた。繁殖を防ぐため人工産卵床を使い、センサー付き改良型も開発。「伊豆沼方式」と呼ばれるバス駆除法を編み出した。
ブラックバスは北米原産。引きが強いためルアー釣りでの人気が高く、愛好家が独自に放流して生息が広がったとされる。バス駆除の動きに対しては、インターネットの掲示板サイトに「バスを放す」などの書き込みがされたこともあったが、直接的な破壊行為は初めてだ。【小原博人】
5月3日朝刊
最終更新:5月3日12時0分