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□【和歌山カレー事件】「別の真犯人」に心当たり…夫の健治氏を直撃 [ZAKZAK]
http://www.zakzak.co.jp/top/2007_05/t2007050117.html
「別の真犯人」に心当たり…夫の健治氏を直撃
「嫁さんが死刑になったらやりきれない」
起死回生の一手になるのか。4人が死亡し、63人がヒ素中毒になった1998年の和歌山カレー事件。一、二審で死刑判決を受けた林真須美被告は今も無実を訴え、最高裁に上告中だが、その上告趣意書中に「真犯人の可能性がある人物」への言及があることがこのほどわかった。その信憑(しんぴよう)性は? 妻の無実を訴え、支援団体とともに活動する夫の健治氏を直撃した。
健治氏は、真須美被告と共謀して3件の保険金詐欺をはたらいた容疑で逮捕され、2000年10月に懲役6年の実刑判決を受けて一昨年6月まで服役。同被告の一審では、自身も妻にヒ素で毒殺されかけた「被害者」と認定されながら、二審では証人として「ヒ素は保険金詐欺のために自分で飲んだ」と、自分を貶めてまで妻の無実を訴えた。
こうした言動が当時、一部メディアに「妻をかばうための茶番」と報じられた健治氏だが、今も妻の無実を確信しているという。その最大の根拠として挙げるのが、真須美被告の性格だ。
「検察は動機について、近所の主婦らに悪口を言われ激高したからだと主張している。だが、嫁さんは自宅の窓からゴミを平気で川に放り投げたり、邪魔な車にはクラクションをガンガン鳴らす人間。悪口なんて言われたら、こっそりヒ素なんか入れたりせず、その場でつかみかかっているはずなんです」
健治氏は、詐取した保険金の総額が「7、8億円だった」と明かした上で、「何事も起きなければ、わが家は一生、何不自由なく暮らせる状況でした。嫁さんが1円の得にもならない上、自分たちが真っ先に疑われるような事件をわざわざ起こすはずがない」とも主張。
さらに唯一の物的証拠である「自宅の流し台から押収された、ヒ素が付着したプラスチック容器」にも疑問を投げかける。
「何十人もの捜査員が動員されながら、最初の2日間は何も出てこなかった家宅捜索で3日目に突然発見されたのが、あの容器です。あんな容器は家族の誰も見たことがないし、事実、誰の指紋も出ていない。そもそも、調味料や食器も置かれていた流し台に、猛毒のヒ素を一緒に置いておくわけがない」
妻の無実を訴える一方で健治氏は「4人もの方が亡くなった事件です。もしも本当に嫁さんが犯人なら、死刑で構わないと私も思う」という。
「でも、動機も証拠もすべてあいまい。こんな裁判で、嫁さんが死刑になったらやりきれない」と訴え、「別の真犯人」の心当たりにまで言及した。
「カレー事件のころ、街では飼い犬が毒殺されたり、田んぼに毒液が流される事件もあった。それらの事件の犯人は、今も捕まっていないんです」
4月中旬に大阪で行われた支援団体の会合で弁護団も「飼い犬が毒殺された事実はあったと聞いている」と述べている。健治氏は明言を避けたが、「真犯人の可能性がある人物」も、その犬殺し事件の調査で浮かび上がった人物ということのようである。
最高裁では通常、事実審理は行われない。にもかかわらず、事実調査の結果も盛り込まれた上告趣意書を最高裁はどう判断するか。
ZAKZAK 2007/05/01