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□ナマコ価格急騰 東北で密漁急増 中国へ輸出増背景? [河北新報]
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070501-00000017-khk-soci
ナマコ価格急騰 東北で密漁急増 中国へ輸出増背景?
5月1日6時12分配信 河北新報
東北でナマコの密漁が増えている。青森県では約3年間に約110トンも密漁したグループが摘発されたが、事件化した事例は氷山の一角とされる。漁業関係者は「乾燥ナマコを珍重する中国の需要増で、ナマコの値段が急騰しているためだ」と背景を説明している。
「金が欲しかった」。むつ市で2006年7月、密漁したナマコ約880キロ(125万円相当)を車の中に隠し持ったとして、青森県海面漁業調整規則違反の罪に問われた同市の無職の男(35)が4月16日、青森地裁で開かれた初公判で動機を漏らした。
男は密漁グループの一員。起訴事実以外にも密漁を繰り返し、函館市の指定暴力団系幹部の男(55)を経て、同市の業者に卸していた。グループの利益は計約7000万円に上ったという。
北海道に次ぐ全国2位の漁獲量を誇る青森県では以前から密漁が絶えなかったが、宮城県本吉町でも05年2月、気仙沼市の無職の男(34)がナマコを密漁したとして、県漁業調整規則違反容疑で書類送検されている。
水産庁によると、ナマコ密漁は近年、摘発件数が急激に増加している。05年は02年の7倍に当たる35件を記録。「ほとんどが青森、岩手、宮城の東北3県と北海道」(沿岸沖合課)となっている。
摘発件数に比例して、1キロ当たりのナマコの平均水揚げ価格も上昇。青森県漁連によると、06年度は02年度の4倍の約2000円で、「青森でも家庭の食卓に登場しにくくなった」(販売課)ほどだ。
原因はナマコを高級食材として用いる中国への輸出の増加。05年の対中輸出額は、前年比6割増の約5億2000万円に上っている。
青森市の中華料理店の男性店長(46)は「東北のナマコは身が厚くて肉質が良く、中国でも好評。経済の進展でこれまで食べられなかった家庭でも食卓に上るようになり、消費が増えたのだろう」と分析する。
これに対して、在日中国大使館(東京)は「金属窃盗の増加と08年の北京オリンピック開催を結び付ける論調がいい例だが、すぐに中国とリンクさせるのは安直だ。どちらも日本で起きた事件で、中国に矛先を向けるのは間違いだ」と話している。
最終更新:5月1日6時12分