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(回答先: <発砲>射殺事件後ろう城の組員を逮捕 頭撃ち重体…町田[毎日新聞] 投稿者 あっくん 日時 2007 年 4 月 21 日 07:10:07)
□町田の発砲・籠城事件 突入時期を慎重に決断 [産経新聞]
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070422-00000023-san-soci
町田の発砲・籠城事件 突入時期を慎重に決断
4月22日8時0分配信 産経新聞
■警視庁、住民・捜査員の安全優先
15時間にわたる膠着(こうちゃく)の末、東京都町田市の拳銃立てこもり事件は、武装した捜査員の強行突入で解決した。容疑者は再三の説得に応じず、拳銃や残りの実弾の数などの情報が不足する中での突入。刃物とは異なり拳銃犯の立てこもりでは、過去に犠牲を出した苦い経験が警察にある。夜明けが刻々と近づき、催涙弾を突破口にした突入はギリギリの決断だったが、拳銃立てこもりの制圧には妙手がないのが現状だ。(荒井敬介)
◆方針転換
「説得して投降させるのが基本」。捜査幹部は20日正午すぎの発生当初から、この方針で臨んだ。が、暴力団組員の竹下祐司容疑者(36)は組幹部が投降を促しても応じず、その後は電話もつながらなくなり、持久戦にもつれこんだ。
警視庁が方針を転換したのは、日付が変わろうとする20日午後11時半ごろ。30分前からの“最後の説得”が不調に終わり、「突入しかない」(捜査幹部)。人質はいないと判断し、選んだのは催涙弾による「あぶり出し作戦」だった。
「バーン、バーン」。発生から15時間がたった21日午前3時5分。暗闇をオレンジ色の閃光(せんこう)が走る。十数発の催涙弾(ガス弾)をベランダや玄関わきの小窓に向けて撃ち込み、立てこもりや誘拐事件を専門とする捜査1課特殊班(SIT)の捜査員がなだれ込んだ。
捜査員の目に飛び込んだのは、血だらけで倒れる容疑者の姿。突入の前に自殺を図っていた。
◆過去の犠牲
「人質もいないため粘り強く説得を試みた。資機材の調達や突入シミュレーションにも時間をかけた」(捜査幹部)。突入まで長時間に及んだ理由は、これに尽きる。
突入に向け、特殊班の捜査員は約1時間、空き部屋を使ってシミュレーションを実施。「住民にけがをさせられない。住人が動き出す朝までがリミット」(同)との判断で、突入タイミングが計られた。
立てこもり事件には「説得」と「強行突入」の硬軟両方の対応がとられる。警視庁が今回、長時間を説得に費やしたのは、容疑者が拳銃を所持し、しかも発砲をためらわないためだ。拳銃立てこもり事件には、警視庁は苦い経験がある。
昭和62年、杉並区内で起きた会社社長宅の拳銃立てこもり事件。人質の女性=当時(58)=が射殺され、特殊班の捜査員も撃たれた。平成15年には、板橋区の都営住宅で猟銃を持った男が立てこもり、突入時に捜査員2人が撃たれて大けがを負った。
警察捜査に詳しいジャーナリスト、大谷昭宏氏は「人質がいない事件では、もう少し早く決断してもよかったと思うが、捜査員の安全を考えると慎重にならざるを得なかったのだろう」と一定の理解を示す。
◆音拾えず
「死んでおわびしたい」。神奈川県相模原市で同じ組員を殺害していた竹下容疑者は、説得する組幹部の電話に自殺をほのめかしていた。
16年5月、宇都宮市のマンションに交際女性とともに立てこもった組員が、警察官の突入直前に自殺した。容疑者が死亡すれば、事件の解明は途切れる。「生け捕り」が大原則なのだ。
「室内に動きがない。自殺しているのかもしれない」。竹下容疑者の携帯電話がつながらなくなって以降、捜査幹部の脳裏には自殺の危険性がつきまとっていた。
捜査員は隣室の壁から集音マイクで竹下容疑者の部屋の様子を探っていたが、テレビの音が聞こえる程度で、竹下容疑者の“動静”を知らせる音は拾えなかったという。
刃物と異なり、拳銃を持つ立てこもり犯の制圧には資機材も限界がある。暴力団員を中心に拳銃犯罪が多発する中、どう対応するかで警察当局を悩ませている。
最終更新:4月22日8時0分