★阿修羅♪ > 日本の事件23 > 238.html ★阿修羅♪ |
Tweet |
□「押しつけられた自白の典型」 元社長に逆転無罪 大阪高裁 [産経新聞]
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070413-00000043-san-soci
「押しつけられた自白の典型」 元社長に逆転無罪 大阪高裁
4月13日16時3分配信 産経新聞
青果物を預ける際の保証金名目で預け先の会社から3000万円の小切手をだまし取ったとして、詐欺罪に問われた青果物輸入販売会社の元社長(66)に対する控訴審判決公判が13日、大阪高裁で開かれた。陶山博生裁判長は「押しつけられた自白の典型。だまされたとする被害会社の役員の供述も信用できない」などとして、懲役3年(求刑・懲役3年6月)の実刑とした1審・大阪地裁判決を破棄、無罪を言い渡した。
判決理由で陶山裁判長は、被害会社の役員の供述について「だまされたと主張しながら自ら契約書を作成しているのは不自然」と指摘。供述の重要部分で矛盾があり、信用性がないと判断した。
また、元社長の自白調書については「もっとも重要な犯罪状況の供述はほとんどない。自発的なものではなく、押しつけられた信用性に乏しい自白調書の典型」と捜査を批判した。元社長は「無罪は当然。なぜ事件になったのかいまだにわからない」と話している。
元社長は平成9年9月、大阪市内の倉庫会社から額面3000万円の小切手をだまし取ったとして、大阪地検特捜部に逮捕、起訴されていた。
三浦正晴・大阪高検次席検事の話 「判決結果は予想外であり、今後内容を精査して対応を決めたい」
最終更新:4月13日16時3分
▽関連記事
□自白調書の信用性否定、1審実刑の元社長無罪に…大阪高裁 [読売新聞]
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070413-00000314-yom-soci
自白調書の信用性否定、1審実刑の元社長無罪に…大阪高裁
4月13日22時21分配信 読売新聞
取引先の運送会社から保証金名目で額面3000万円の小切手をだまし取ったとして、詐欺罪に問われた大阪市鶴見区の輸入販売会社元社長(66)の控訴審判決が13日、大阪高裁であった。
陶山博生裁判長は、捜査段階の元社長の自白調書について「役員と会った経緯や具体的な会話の内容などの記載がなく、検察官に押しつけられた調書の典型」と信用性を否定し、懲役3年(求刑・懲役3年6月)の実刑とした1審・大阪地裁判決を破棄、無罪を言い渡した。
元社長は在職中の1997年8月、自社が輸入した青果物の保管・運搬を委託していた大阪市内の運送会社の役員に「大手商社に保証金を払わないといけない」とうそを言って小切手を詐取したとして、2004年7月、大阪地検特捜部に逮捕された。
最終更新:4月13日22時21分
□<詐欺事件>元社長に逆転無罪 「自白、信用性ない」と高裁 [毎日新聞]
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070413-00000057-mai-soci
<詐欺事件>元社長に逆転無罪 「自白、信用性ない」と高裁
4月13日18時12分配信 毎日新聞
取引先の運輸会社から3000万円の小切手をだまし取ったとして、詐欺罪に問われた青果物輸入販売会社元社長の男性(66)=大阪市=の控訴審判決が13日、大阪高裁であった。陶山博生裁判長は「元社長にだまされたという運輸会社役員の供述は信用できない」と述べ、被告の自白調書についても「検察官に押し付けられるなどしたもので、信用性に乏しい典型的な調書だ」と検察側の捜査を厳しく批判。懲役3年(求刑懲役3年6月)とした1審・大阪地裁判決を破棄、逆転無罪を言い渡した。
元社長は運輸会社役員に「(運輸会社に青果物を預けた)輸入会社に3000万円の損害保証金を積むことになった」などとうそを言い、運輸会社から小切手をだましとったとして、04年に大阪地検特捜部に逮捕、起訴された。元社長側は公判で「個人的な金銭の賃借であることをお互いが認識した上で、運輸会社役員から3000万円を借り入れたもの」などと無罪を主張していた。
陶山裁判長は運輸会社役員の供述について「損害保証金に関する契約書を自ら作成したとする点と、『だまされた』という点は両立せず、信用できない」と判断した。
さらに、元社長の捜査段階の自白調書に関して「犯行状況の具体的内容がほとんどなく、単に起訴事実を『間違いありません』と認めたに過ぎない」と指摘。「逮捕・拘置されて肉体的、精神的に追い込まれ、自白調書が作成された」とする元社長側の主張にも「説得力がある」と理解を示した。【前田幹夫】
最終更新:4月13日23時49分