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□[死体遺棄]岐阜の河川敷に女性遺体 演歌歌手逮捕 名古屋|毎日新聞
http://news.livedoor.com/article/detail/3109515/
[死体遺棄]岐阜の河川敷に女性遺体 演歌歌手逮捕 名古屋
名古屋市西区押切2の無職、森よね子さん(69)が昨年11月から行方不明となり、岐阜県大垣市の揖斐川河川敷で先月16日、一部白骨化した遺体で見つかっていたことが分かった。愛知県警捜査1課と西署は5日、森さんの遺体を捨てたとする死体遺棄容疑で同県清須市土田1、会社役員で演歌歌手、和泉数吉容疑者(54)を逮捕した。容疑を認め、殺害についても関与をほのめかしている。
調べでは、和泉容疑者は昨年11月下旬ごろ、大垣市東町の揖斐川河川敷に森さんの遺体を遺棄した疑い。
森さんはマンションで1人暮らしをしていた昨年11月20日朝、友人と電話で話した後に行方が分からなくなった。連絡が取れないことを不審に思った親族が、県警に捜索願を出していた。
和泉容疑者は名古屋市北区のカラオケ店の店主を務めながらレコード会社に所属し、歌手活動をしている。森さんは店に昨夏ごろから頻繁に通い、和泉容疑者から歌の指導を受けるなどしており、親しい関係にあったという。和泉容疑者はこの店と同市西区の店を経営する会社の監査役も務める。
一方、森さんの遺体は先月16日午前10時ごろ、小石を拾いに来た無職男性(60)に発見された。草むらの中でうつぶせに倒れており、赤のセーターにピンクのズボン姿。水色のパンプスを履いていた。金色のネックレスと腕時計をしており、遺体の一部が白骨化していた。
岐阜県警が同月19日、司法解剖したが、目立った外傷はなく、死因は分からなかった。しかし、着衣やDNA型の鑑定などから、捜索願が出されていた森さんと判明。愛知県警で死亡したいきさつを捜査していた。【加藤隆寛、米川直己】
◇容疑者は芸名「森和泉」
逮捕された和泉容疑者は、店長を務める名古屋市北区のカラオケ喫茶「いちごいちえ」で客に歌を教える一方、大手レコード会社に所属し「森和泉」の芸名で演歌歌手として活動。昨年1月には「愛にゆられて」とのタイトルで3曲入りCDを全国発売するなど、歌手として力を入れていた。
亡くなった森さんは同居していた姉が亡くなってからは1人暮らし。かつては縫製関係の会社に勤務し、知人女性によると「年齢よりも若く見え、明るく人懐っこい性格で、誰とでもすぐ仲良くなる人だった」という。
森さんは05年ごろ、名古屋市西区のカラオケ喫茶の常連となったのが縁で、系列の和泉容疑者の店に通うようになったという。両店は同じ有限会社が運営し、和泉容疑者は会社の監査役だった。
名古屋市内の飲食店を回り、キャンペーン活動を展開する和泉容疑者を、森さんは積極的に飲食店関係者に紹介するなど、「世間に売り出そうと熱心にサポートしていた」(知人女性)という。
昨夏には同市中区の老舗劇場「御園座」での公演の計画が浮上したが、和泉容疑者側から数百万円の資金援助を求められた森さんが断り、頓挫したこともあったという。
しかし、森さんが和泉さんに提供した資金は05年以降、数千万円に上り、合同捜査本部はどこで2人に行き違いが生じたのか、解明を進める。
2007年04月06日03時11分