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また一人、無実の死刑囚が生まれる [どん底あるいは青い鳥。]
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投稿者 white 日時 2007 年 4 月 01 日 10:14:12: QYBiAyr6jr5Ac
 

□また一人、無実の死刑囚が生まれる [どん底あるいは青い鳥。]

 http://donzokoblue.blog55.fc2.com/blog-entry-170.html

2007/03/31
また一人、無実の死刑囚が生まれる

岩手母娘殺害事件。検察の冒頭陳述を読んだとたんに「こりゃやっぱり冤罪だね」と思ったのだが、いかがだろうか。

被告には多額の借金があったという。そこで空き巣をするようになった。

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パチスロや釣りにのめりこみ、多額の借金を抱え、昨年春ごろから空き巣を繰り返すようになった。(引用元)
http://www.daily-tohoku.co.jp/news/2007/03/06/new0703060802.htm
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この空き巣の部分は本当だろうか。たとえば「何月何日どこそこに空き巣に入って何々を盗んだ」といった被告の話と一致する空き巣の被害は存在するのか。

実際に被告が空き巣で生計を立てていたとしよう。現場となった母娘宅を被告が初めて訪れたのは事件の前日とされている。

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事件前日も空き巣に入る家を探しに洋野町を訪れ、そこで偶然見つけたのが上野さん宅だった。室内を物色中に女性だけの所帯であることを知ると「ロープで縛り上げて現金の隠し場所を聞き出し、乱暴もしてやろう」と欲望を膨らませた。(引用元)
http://www.daily-tohoku.co.jp/news/2007/03/06/new0703060802.htm
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で、事件の前日には空き巣の成果はあったのだろうか。「金目当てに」「物色して」「女性だけの所帯だと知った」わけだから、少なくとも金目のものを探して、空き巣らしくある程度の物色はしたはずである。

室内が乱れていたり、盗まれたものがあったりすれば、前日の段階で母娘は警察に連絡しただろう。しかしそうした通報はなかった。前日には物色のあとはなかったし、何も盗られてはいなかった(被害者たちは気づかなかった)ということだ。

借金があって金目のものを探しに入り、物色はしたものの、女所帯と気づいた時点で「物色のあとは住人に気づかれないまでに元通りにし、何も盗まずにその日は退散した」のか。多少はあったであろう金目のものは「明日二人を襲って乱暴し、そのときに一緒に盗めばいいや」とでも考えたのか。

この「目的が突然変わる」のは、検察のストーリーの特徴らしい。宮崎勤の場合にも「テニスコートまで『成人女子のパンチラ写真を撮りに行った』が、その日はコートが休みだったので、代わりに『幼女を誘拐して殺すことにした』」などというおかしなストーリーを平気で披露している。

「なぜそんなことをしたのか」を(自白が偽りであるなどで)容疑者が語れない場合、取調官は自身の空想でその欠如を埋めるしかない。万人が納得できる動機を思いつけることなどまずないし、実際には「ふと思いついた」とするくらいがせいぜいだ。「女所帯→すぐに襲いたい」は取調官の頭の中身の反映である。

それにしても前日に空き巣に入って「女性だけの所帯であることを知ると『ロープで縛り上げて現金の隠し場所を聞き出し、乱暴もしてやろう』と欲望を膨らませた」のであれば、なぜその日のうちに決行しなかったのだろう? 翌日まで待つ理由があったというのか。その日のうちに母親や娘の帰宅を待って襲えばそれでいいではないか。

さて、翌日の岩手。被告の目的は「ロープで縛り上げて現金の隠し場所を聞き出し、乱暴もしてやろう」だったはずだ。ところが冒頭陳述によれば「玄関で飼い猫を呼ぶ紀子さん(母親)に背後から忍び寄ると、すりこ木で頭部を強打」したという。「現金の隠し場所を聞き出」すのはどうしたのだ。いきなり襲ったら何も聞き出せないではないか。

金は諦めたらしい。乱暴のほうはどうなのか。母親のほうは「頭部を何度も殴り付け、最後には馬乗りになって首を絞めつけた」となっている。乱暴はしたのだろうか。この時点で娘はまだ帰宅していない。被告にとっては「はじめての殺人」だ。動揺して逃げ出したくはならなかったのか。

ところが被告はなぜか「どうせなら徹底的にやってやる」と、母親を殺したあと娘をも待ち伏せし「最初から殺意を持って襲い掛かった」。いったい何をしたかったのか。被害者から「金の在り処を聞き出す」こともなく、奪えたのは「財布の現金約2万円とゲーム機など約80点45000円」のみ。400万もの借金がある身にしてはあまりにも不真面目ではないか。

被害状況から見る限り、犯人の目的は(強姦を伴う)殺人であり、金品はあくまで従である。先に母親を殺して娘の帰宅を待っているから、主ターゲットは娘のほうだ。そもそもこの家には以前から何者かが侵入し、下着などを盗んでいた。「空き巣に入ってその気になった」などというより、かなり長い間狙われていたと見るべきだろう。

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紀子さんは以前に「家の中の下着類がなくなっている。誰かが侵入しているのではないか」と、侵入盗の被害に遭ったことを知人に話していた。…紀子さんが侵入盗被害の話をしていたのは昨年夏ごろ。(引用元)
http://www.toonippo.co.jp/news_too/nto2006/0728/nto0728_2.asp

友紀さんも「自宅に土足で侵入した跡があった」と職場の同僚に話していたが、関係者によると、この話をしたのは事件当日の十九日か十八日とされる。(引用元)
http://www.toonippo.co.jp/news_too/nto2006/0728/nto0728_2.asp
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フツーに考えれば、この侵入犯が今回も犯人である。おそらくはかなり若く、人を殺してなおCDやゲーム機を見過ごしにできない幼稚な人物。事件後、再度現場を訪れて母娘の家に放火した人物。遺体を捨てるのにせっせと往復するとも考えにくく、複数犯の可能性も考えられる。

にもかかわらず、たまたま付近に車を止めていた人物を捕まえて、またしても自白させてしまった。被告は法廷でも罪を認め、争う姿勢は見せていない。たとえ被告と事件を結びつける証拠が何もなくても(少なくともこれまでに報道された「証拠」はない)、検察の描くストーリーが変ちくりんでも、日本の裁判では有罪になる。このケースだと死刑だろう。

被告は事件の当日朝からなぜ現場付近に車を止めていたのか。見知らぬ者がいれば目立つ農村で、朝から外に出て働く人の多い場所で、それでも空き巣をしようと思ったのか。

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犯行当日、妻や子供に携帯電話で送ったメールには「パパ、うまくいけば、六時くらいから仕事できそうなんだ」と書いてあったという。(引用元)
http://www.daily-tohoku.co.jp/news/2007/03/06/new0703060802.htm
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案外このメールのほうが真実ではないのか。何にせよ、報道が検察の言い分を垂れ流すばかりでその検証をまるでしないのには毎度ながらウンザリする。メディアの中の人はもう少し「真実を知りたがって」「真実を知らせたがって」ほしいものだと思う。


▽関連記事

□若林被告 多額の借金背景 金に異常な執着心 [デーリー東北]

 http://www.daily-tohoku.co.jp/news/2007/03/06/new0703060802.htm

若林被告 多額の借金背景 金に異常な執着心(2007/03/06)
 「一人殺すも二人殺すも同じ」―。五日、盛岡地裁で開かれた岩手県洋野町の強盗殺人事件の初公判。冒頭陳述で検察側は、若林一行被告(30)が上野紀子さん=当時(52)=と二女友紀さん=当時(24)=を殺害した犯行経緯や心理状態を明らかにした。強盗と乱暴を目的に、帰宅する母娘を待ち伏せした若林被告。紀子さんを殺害すると「娘も生かしておけない。今度こそ乱暴もしてやる」と、金と性欲に異常な執着心をあらわにした。一方、パチスロで多額の借金を抱え、金銭的に追い詰められていた事件の背景も浮かび上がった。
 
 冒頭陳述によると、若林被告は、二〇〇五年九月に勤めていた塗装会社を辞めて独立。自営で塗装業を始めたが、ほとんど仕事がなく実質的には無職の状態だった。その一方でパチスロや釣りにのめりこみ、多額の借金を抱え、昨年春ごろから空き巣を繰り返すようになった。
 事件前日も空き巣に入る家を探しに洋野町を訪れ、そこで偶然見つけたのが上野さん宅だった。室内を物色中に女性だけの所帯であることを知ると「ロープで縛り上げて現金の隠し場所を聞き出し、乱暴もしてやろう」と欲望を膨らませた。
 犯行当日、運転してきた軽トラックを茂みに隠し、覆面や軍手を着用して再び侵入。CDやゲーム機など金めの物を物色した後、凶器のすりこ木を用意し、静かに息を潜めた。すりこ木には滑らないよう輪ゴムを何重にも巻きつけた。
 帰宅後、玄関で飼い猫を呼ぶ紀子さんに背後から忍び寄ると、すりこ木で頭部を強打。紀子さんが激しく抵抗し、覆面が取れると逆上。頭部を何度も殴り付け、最後には馬乗りになって首を絞めつけた。その後「どうせなら徹底的にやってやる」と、友紀さんに対しては、いきなり目の前に飛び出し、最初から殺意を持って襲い掛かった。
 殺害後の行動も非道だった。二人の遺体を毛布にくるみ、山林に遺棄。帰り道ではパチンコ店に立ち寄った。犯行の四日後には遺棄現場に戻り、遺体の上にトタンをかぶせて隠ぺい工作を図った。
 冷酷な犯行の背景には、若林被告の怠慢な生活がうかがえる。子供の養育費にまで手を付けるほどパチスロにのめり込み、事件直前の借金は四百万円に上った。家賃も二カ月分を滞納し、大家には「二十日までに払います」と約束していた。
 常習の空き巣にとどまらず、ついに強盗や乱暴に踏み切った若林被告。犯行当日、妻や子供に携帯電話で送ったメールには「パパ、うまくいけば、六時くらいから仕事できそうなんだ」と書いてあったという。


□岩手母娘宅、事件前に侵入盗被害 [東奥日報]

 http://www.toonippo.co.jp/news_too/nto2006/0728/nto0728_2.asp

2006年7月28日(金)

岩手母娘宅、事件前に侵入盗被害

 岩手県洋野町種市の会社員上野紀子さん(52)と二女の会社員友紀さん(25)が殺害された事件で、紀子さんは以前に「家の中の下着類がなくなっている。誰かが侵入しているのではないか」と、侵入盗の被害に遭ったことを知人に話していたことが、二十八日分かった。今回の事件で上野さん宅にあった友紀さんのハンドバッグから、財布などがなくなっていることも判明。岩手県警捜査本部は死体遺棄容疑で逮捕、送検した八戸市沢里、塗装業若林一行容疑者(29)を引き続き追及するとともに、動機などの解明を進めている。

 知人によると、紀子さんが侵入盗被害の話をしていたのは昨年夏ごろ。紀子さんは飼い猫のために日ごろから二階の窓を一カ所開けており「そこから入っているのではないか」と疑っていたという。久慈署への被害届は出されていなかった。

 友紀さんも「自宅に土足で侵入した跡があった」と職場の同僚に話していたが、関係者によると、この話をしたのは事件当日の十九日か十八日とされる。

 足跡があったのは最近のことといい、若林容疑者が以前にも上野さん宅に侵入した疑いが浮上している。

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