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(回答先: <死刑判決>マブチモーター社長家族ら殺害の被告 千葉地裁 [毎日新聞] 投稿者 white 日時 2007 年 3 月 22 日 16:40:42)
□マブチモーター会長宅放火殺人:少年期から非行、「守田は初めての友人」 /千葉 [毎日新聞]
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070323-00000172-mailo-l12
マブチモーター会長宅放火殺人:少年期から非行、「守田は初めての友人」 /千葉
3月23日14時0分配信 毎日新聞
◇小田島被告に死刑判決、
◇少年期から非行繰り返す
約3カ月半の間に4人を殺害した小田島鉄男被告(63)に千葉地裁は死刑判決を言い渡した。事件は守田克実被告(56)との出会いから始まった。少年時代から非行・犯罪を繰り返した小田島被告は法廷で「守田は人生で初めての友人」と語り、恵まれなかった少年時代を赤裸々に語った。【倉田陶子】
小田島被告は43年、北海道北見市で生まれた。誕生約2週間前に父が死に、母方の祖父母の子として育てられた。4歳の時、実家に戻った母が心中未遂をはかるなど親の愛情は十分受けられなかったようだ。小学校入学後7歳の夏、母と初めて一緒に暮らしたが長続きはしなかった。
その冬、「家を出る」という母と妹、母の内縁の夫と一緒に駅へ向かった。「自分も連れて行ってもらえる」と思ったが、雪の降る駅の改札に1人残された。「自分は泣いてて、ばあさんが迎えに来てくれた。雪の降ってる日だったもんで、角巻き(マフラー)にくるまれて」と証言したところで言葉が詰まった。
「おぶわれながら『あんなやつ、親だとは思わん』と思った」。いつも無表情な小田島被告は耳を真っ赤にして泣いた。法廷で唯一感情をむき出しにした瞬間だった。
その後、祖父母や伯母、母の元を転々とする生活。1人暮らしを始めた16歳、食べ物を盗んで少年院へ送られた。「勉強ができるかもしれない」と思ったが、陰湿ないじめにあったという。少年院を出た17歳、今度は指輪を盗み20歳まで函館の少年刑務所に。服役を繰り返すようになった。
宮城刑務所に服役した90年代、同房の守田被告と東京近郊の資産家を狙う計画を語り合った。強盗計画を練ったのは「そういう話でしか仲良くなれなかった。出所しても会いたかったから」という。
02年6月25日、仮出所した小田島被告は先に仮出所した守田被告の伝言を受けた。「会いたい。守田が(強盗を)やるつもりならやろう」。そう決意し再会したという。1カ月半後、マブチ事件を起こした。
弁護人は最終弁論で語った。
「親に愛された記憶も心許せる友もなく、過去も現在も不遇な被告の人生を死刑執行で終わらせるのは慈悲に欠ける」
小田島被告は死刑判決に顔色を変えなかった。判決を前に接見した弁護人に「死罪に値すると分かっているし、覚悟もできている」。そう話したという。
3月23日朝刊
最終更新:3月23日14時0分