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□佐賀の3女性連続殺人、控訴審も無罪 [読売新聞]
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070319-00000005-yom-soci
佐賀の3女性連続殺人、控訴審も無罪
3月19日15時18分配信 読売新聞
佐賀県武雄市(旧北方町)で1989年1月、女性3人の遺体が見つかった連続殺人事件で、殺人罪に問われた同市出身の元トラック運転手松江輝彦被告(44)の控訴審判決が19日、福岡高裁であった。
正木勝彦裁判長は、無罪とした1審・佐賀地裁判決を支持、検察側の控訴を棄却した。
控訴審では、検察側が松江被告と被害者の一人、中島清美さん(当時50歳)を結び付ける新証拠として提出したDNA鑑定結果の評価が争点となった。
控訴審で検察側は、松江被告が任意の取り調べで作成した3人殺害を認める上申書について、「証拠能力を否定した1審判断は誤り」と主張。その上で、松江被告の軽トラック内にあった写真の付着物から検出したミトコンドリアDNA型が、中島さんと一致したという鑑定書を提出。「中島さんを軽トラックに連れ込んで殺害した」とする上申書の補強証拠とし、1審判決の破棄を求めた。
最終更新:3月19日15時18分
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□<佐賀3女性殺害>被告の無罪判決支持 検察側の控訴棄却 [毎日新聞]
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070319-00000051-mai-soci
<佐賀3女性殺害>被告の無罪判決支持 検察側の控訴棄却
3月19日13時49分配信 毎日新聞
佐賀県の旧北方町(現武雄市)で89年に発覚した3女性連続殺人事件で殺人罪に問われた会社員、松江輝彦被告(44)に対し、福岡高裁(正木勝彦裁判長)は19日、無罪(求刑・死刑)を言い渡した1審・佐賀地裁判決を支持して検察側の控訴を棄却した。佐賀地裁は、松江被告が3人殺害を認めて書いた上申書の任意性を否定して証拠採用せず、残りの状況証拠から無罪と判断していた。
控訴審で検察側は、唯一の直接証拠である上申書の取り調べを改めて求めた。さらに、吉野タツ代さん(当時37歳)事件については、(1)2人は当時交際していた(2)吉野さんの車が発見された場所で事件直前、松江被告のと同じ特徴のある車が目撃された(3)遺体に松江被告のだ液が付着していた――などの状況証拠から松江被告による殺害を主張。同じ場所で遺体が見つかった藤瀬澄子さん(同48歳)、中島清美さん(同50歳)についても状況証拠から松江被告が殺害したと主張した。
新証拠としては、松江被告の車内に飾ってあった写真から、中島さんと同じ型のミトコンドリアDNA型が検出された鑑定結果を提出。殺害された時に中島さんが松江被告の車に乗っていたことを示す証拠と主張した。
弁護側は、上申書について「自白を誘導するための強引な取り調べで得られたもので任意性はない」と改めて指摘。状況証拠については「犯人性を積極的に推認できる証拠はなく無罪は明らか」と反論。新証拠については「ミトコンドリアDNA鑑定による個人識別は信用性が低い」などと指摘していた。【木下武】
■ことば(佐賀3女性連続殺人事件) 89年1月、佐賀県の旧北方町(現武雄市)の山中で行方不明の女性3人の遺体が見つかって発覚。松江輝彦被告は別件拘置中の89年11月に3人殺害を認める上申書を作成したが、否認に転じたことなどから立件が見送られていた。県警は1件目の時効直前の02年6月、松江被告を逮捕。87年7月8日に藤瀬澄子さん▽88年12月7日に中島清美さん▽89年1月25日に吉野タツ代さんを殺害したとして起訴された。佐賀地裁は05年5月、無罪判決を言い渡した。
最終更新:3月19日13時49分