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□“窃盗行脚”10府県 4人組逮捕 県警 [神戸新聞]
http://www.kobe-np.co.jp/kobenews/sg/0000262744.shtml
“窃盗行脚”10府県 4人組逮捕 県警
2007/03/07
グループで役割分担し、すり取ったクレジットカードで貴金属などを購入した後、質屋で換金したとして、兵庫県警捜査三課と明石署は七日までに、窃盗や詐欺などの疑いで、男女四人を逮捕した。新品の貴金属などを質入れした場合、盗品と異なり、被害届が出ないため、犯行が発覚しにくい点に目をつけたという。四人は二〇〇六年七月から同十一月、近畿を中心に関東から九州の十府県で、少なくとも四十件、総額六百万円の犯行を重ねており、同課などで余罪を追及する。
逮捕されたのは、大阪市浪速区の無職の女(61)、いずれも住所不定、無職の男(35)、女(56)女(23)の四容疑者。四人は刑務所などで出会い、常習すり犯の女をリーダー格にグループを構成していた。
調べでは、四人は〇六年九月二十六日午後七時ごろ、明石市内の大型量販店で、買い物中の女性の手提げかばんから、クレジットカードなどが入った財布を抜き取り、約五分後、店内のジュエリーコーナーで、腕時計二点(三十三万六千円相当)を盗んだカードを使って購入した疑い。
すり役はリーダー(61)が一人で担当。買い物客を装い、近付いても不審に思われないように買い物中の女性を狙っていた。
すりの直後にカードを受け取った男(35)と女(23)が商品を購入。被害者が盗難に気付いた場合、カードの利用を停止されてしまうため、女(56)が被害者を尾行し、購入役に携帯電話で連絡していた。得た金は覚せい剤の購入に充てていたらしい。
四人は車を使い、広範囲で犯行を繰り返していたが、〇六年十月、明石市内の大型量販店で女(61)が、すりの窃盗未遂容疑で現行犯逮捕され、犯行が明らかになった。