★阿修羅♪ > 日本の事件22 > 440.html ★阿修羅♪ |
Tweet |
□強姦冤罪事件:“真犯人”起訴事実認める 弁護士決意「再審で無実はっきり」 /富山 [毎日新聞]
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070303-00000154-mailo-l16
強姦冤罪事件:“真犯人”起訴事実認める 弁護士決意「再審で無実はっきり」 /富山
3月3日14時1分配信 毎日新聞
◇国家賠償、刑事補償も検討
「私がやったことに間違いありません」――。富山県警が強姦(ごうかん)、同未遂容疑で02年に逮捕した男性(39)が服役後に無実と分かった冤罪(えんざい)事件で、真犯人とされる松江市西川津町、無職、大津英一被告(51)は2日、富山地裁高岡支部(藤田敏裁判長)で開かれた第5回公判で、冤罪となった02年1月と同3月の2事件について起訴事実を認めた。男性の依頼で再審公判に向け準備を進める村田慎一郎弁護士は、毎日新聞の取材に「(起訴事実を認めてくれ)ほっとしている。男性の無実を再審で、はっきりさせたい」と決意を語った。【上野宏人、柳沢和寿】
村田弁護士は、同じ法律事務所の藤井輝明、小林大介両弁護士と連名で報道各社あてに「速やかに再審開始決定が出され、無罪判決を得たい」などとコメントを発表。男性が今後の生活に頭を悩ませていて、当時の取り調べ状況などについて答えられないことや、事件に関係する刑事記録の謄写を検察庁に請求していることを明らかにした。
村田弁護士は最近、男性と頻繁に面会。地検高岡支部の再審請求について、地裁高岡支部から意見を求められ、再審を受けると回答した。国家賠償や刑事補償についても話を進めていく意向。また村田、小林両弁護士は、県弁護士会「冤罪事件に関する調査委員会」(斉藤寿雄委員長)メンバーの辞表を提出したという。
冒頭陳述では、1月の事件について▽数日前にアンケートを装った電話をかけ、被害者から家族構成や両親の出勤時間などを聞き出した▽犯行当日、酒屋を装い被害者宅に電話し「届け物がある」と伝え、玄関の鍵を開けさせておいた――ことを明らかにした。3月の事件では、大津被告が誰かに追われていると装い被害者宅に入り、1人であることを確認した上で犯行に及んだという。
この日の公判を男性の親族3人が傍聴。入廷した大津被告の姿を食い入るように見つめていた。男性の兄は公判後、「やはり弟とは顔が全然違うと思った」と前回の公判同様、県警の捜査などに対する不満を語った。
起訴事実を認めた大津被告に対しては「(男性の冤罪を)どう思っているのか聞きたかった」。男性とは出所後、まだ直接連絡が取れておらず、「警察や検察の関係者の処分がないことに『腹立たしい。納得できない』と話していることを、(男性の)知人を通じて聞いた」といい、「できれば会って、今日のことを伝えたい」と語った。次回公判は4月11日。
3月3日朝刊
最終更新:3月3日14時1分